フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

Dさんのお友達と合流のアフタースキー(5月下旬)

長々と書いているうちに、3週間も経ってしまった今シーズン最後の山スキー記です。


雪のあるところはおしまいで、これから駐車場までは夏山歩くぞ~ってところで1枚。


岩々してて、スキー靴でちょっと歩きにくいんですよね・・・


気合いで歩いていきます。


鮮やかな青色のジョンシアン(ゲンジアナ)があちこちに。
右後ろはブルーベリーです。


道路が近くなってきました。


右下のヘアピンカーブのところに車を停めています。
この道路、前日の午前中に自転車で登ったんですよね・・・21㎞続く上り坂のうちの最後の部分で、11,5%あるのでとってもしんどかったです。


無事、車まで帰ってきました。
ところで、Dさんのお友達のSさんという方が前の晩に、この辺のどこかの駐車場で車中泊して今朝早くからどこかでスキーしてるそうなんです。本当は昨日、晩ご飯でも一緒に食べられるかと思ってたのに、連絡がうまくとれず、会えずじまいでした。
先ほど連絡が付いたので、これからSさんのいる駐車場へと向かいます。


おっ、いました。
車の中で寝転んで読書中でした。
優雅✨


本物のキャンピングカーではないけれど、大きめのワンボックスカーをキャンピングカー的に改造してあるみたいです。


中を見せてもらいました。
台所や簡易トイレもあり、めちゃくちゃ快適そう😻


よく冷えていたビールを出してくれました。
DさんがSさんに「峠から南に下りた湖にテント張った」と電波がなくなる前にメッセージを送ったので、南に位置する湖まで行ってみたのですが、誰もいなかったそう💦
Dさんに「君らがいたのは南東方面の湖だからっ!あと、湖の名前言ってくれたらもっと確実だったけどね。でも夕暮れの綺麗な湖の写真が撮れたから許すよ」と( ̄▽ ̄;)
湖をテント泊先に提案したのは、先に峠に着いていたわたしで、Dさんはついてくる形だったので湖の名前も方向もイマイチ把握できていなかったのでした(;^_^A


Sさんは朝5時に山スキーに出発(わたし達は5時起床、歩き始めは6時過ぎ)、ふたつの頂上をハシゴする高低差約1600mのコースに行ってきたそうです。


昨日の晩ご飯の残りのサクランボがあったのでDさんが出してきました。
ご実家のお庭になっていたものだそうです。


Sさんもご自宅にはサクランボの木があるらしく、いっぱい持って来ておられたので、やたらとサクランボだらけの食卓になりました(^-^;
わたしは残っていたサラミを出してきました。


お二人と別れて、帰途に着きました。
三つ又になった峠道なので、3通り帰り方があり、どれもそうひどく遠回りになることはありません。今まで2回しか通ったことのない道から帰ることにしました。


水仙が一面に咲いている斜面があったので車から降りて散策しました。
よい香りに包まれて、幸せ~な気分になりました。
1泊2日で「峠道サイクリング+ハイキング+テント泊+山スキー」という夢のような週末をありがとう、お山✨そして山スキーでリードしてくれた新しい友人Dさんにも感謝です(*^^*)


お読みいただいてありがとうございました。

ラストスキー・下山編(5月下旬)

新しい友人・Dさんと5月下旬の週末に、今シーズン最後の山スキーをした時のお話です。


一度稜線まで登った後、別の谷に位置する湖に登り返してきました。
湖の周りが融け始めていて、美しい水色にうっとりです。
ここから下りるつもりでいたんですけど、湖のすぐ上には簡単に行ける峠があります。
そっちまで登ってから帰ることにしました。


写真中央がその峠なんですけど、Dさんは右側の稜線のもう少し高い位置まで登ることにして、そちらからわたしが登る峠にトラバース気味に下りてくるということです。
平均して山スキーで毎回1500m前後、ときには2000m以上登っているDさん、この日の行程は1000mほどだったので物足りなかったのかもしれません(;^_^A


はい、もう峠に到着しました。
わたしも1200~1300mくらい登ることはよくありますが、この日は前日の自転車の疲れがまだ完全には抜けていない感じだったので、1000mで十分です(^▽^;)


峠にはサヴォワ(地方)のシンボルの十字架が。
この峠は昔、サヴォワが独立公国としてイタリアの一部だった時代、フランスとの国境の一部になっていました。手前がサヴォワ、奥がフランスでした。


旧・国境にてセルフィーしときました。


Dさんが戻ってきました。
湖まで下りていきましょう。


下りていくわたしをDさんが動画を撮ってくれていました👇

湖に向かって
最高に気持ち良かったです(^^♪


湖を通り過ぎ、さらに下りていきます。


この後しばらくは、狭く急になります。


以前は怖かったタイプの場所ですが、こういう場所も今シーズン何度も行って慣れてきました。


Dさんに続きます。


振り返って。
真ん中らへんでちょいとコケてしまいました💦この日唯一転んだ場所でした。


急なところを終えると、ずっとなだらかなところが続きます。


広い雪崩跡の上を滑ります。


登ってる時はまだ硬くて、「下りる時も硬かったら嫌だな」と思ってましたが、幸いいい感じに柔らかくなっており、足首にガタガタと衝撃が来ずにすみました。


いよいよ雪のないところが近づいてきました。


名残惜しみつつスキーを脱ぎます。
今シーズンのスキー、これをもって終了です✨


考えてみると、今シーズン初めのスキーは昨年11月半ばでした👇

南仏、ケラ地方にシーズン初めて積もったドカ雪を友人Oさんとハントしてきました。
何度もブログに書きましたが、雪の多かった日本の冬春に対し、フランスはとても積雪の少ないシーズンでした。それでも、何とか6か月以上スキーをすることが出来、怪我をすることもなく、ありがたく思っています。


アフタースキー編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

ラストスキー(5月下旬)・湖に到着

知り合って間もない熟練山スキーヤーのDさんと今季最後の山スキーをした時のお話です。


この日の行程の中で一番高い地点だったクレット・ド・ラ・マルモッタン(2657m)。
中央に写っているのはロシェ・ブランといって、ここベルドンヌ山塊を代表するお山のひとつです。頂上の少し下をスキーで登っていく人が数人見えていました。Dさんも何度か登ったことがあるそうです。
わたしにはちょっとレベルが高いっぽくて無理かな、と思ったんですが「雪の状態さえ良ければ、君でも行けると思う」とDさん。ただ、スキーテクニック以前に、コースによって最低でも1700mの高低差を登らないといけないそうので、それもキツいですね(;^_^A


気温が高くて雪が湿っているため、シール(スキー板の滑り止め)が水分を含んでしまっています。板に貼ったまま、ストックの棒の部分で、こそげるようにして水分を絞り出します。こうすると、シールを早く乾かすことができるということです。なるほど、いろんなテクニックがあるんですね~
シールが水分を含んでいると重たいだけでなく、再び板に貼りつけにくいんです。


時間は10時前です。朝ごはんが5時だったので、お腹が減ってて当然です。
甘いものも持ってたんですが、どちらかというと塩味系のものを体が欲しがっていたので、サラミやチーズの出番でした。


シールを剥がして、靴の後ろのレバーを下ろして固定し、ビンディングの後ろも留めました。それじゃあ、下りていきます。


Dさんが撮ってくれていた1枚。


下りてきたところを見上げて。
雪が凍ってたりしたら、怖いような急斜面です。


さらに滑ってから振り返って。
中央奥から下りてきました。


雪の硬さはちょうどいい感じです。
新雪の気持ち良さはもちろんないけれど、ザラザラとした砂浜のような雪で、スキーが沈むこともありません。


Dさんの通るところを参考にします。
でも今シーズンは結構一人で滑ったので、誰かが見せてくれなくても、どこを通るのがベストか自分で考えられるようになりました。

障害物競走的に楽しい斜面です(^^♪
昨シーズンまでは、こういう岩の出っ張った狭い急斜面は、怖くて滑られなかったのでした。


さて、ひとつ前のブログに氷が融けかけている湖が見えたことを書きましたが、そこに寄り道して帰ることにしています。
ただし、そのためには少し登り返す必要があります。


登り返しつつDさんがスマホで撮っていた写真。
わたし達が下りてきたところを線でなぞりました。


雪のあるところはかなり急で、雪が柔らかくなってきてズルズルと滑って、登るのが難しかったので、むしろスキーを脱いで、雪のないところから登ることにしました。


わたしが板をザックに引っ掛けようとしていると「大した距離じゃないから、俺が持つよ」とDさん。


すみませんねー💦
どうもありがとう🎵


ほう・・・
どうやら着いたようです。


Dさんが撮ってくれていました。
湖の周りを手ぶらでウロウロするわたし。


同じく、Dさん撮影の一枚。


湖の周りの氷が融けつつある美しい景色を360℃ご覧ください
👇

雪解けの湖
きっと今頃は、半分以上融けているんじゃないかと思います。


下山&アフタースキー編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。