フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ヴェルコール山塊中部を歩く(今年の4月)

最近2回ヴェルコール山塊のハイキングの記事を書いたので、その勢いで今年の4月と5月に行った時のことも書いてみたいと思います。
といっても1度で書くのは大変なので、まずは4月末に行った時のことを。


4月末といったらどこの山でもまだ結構雪が残ってるところが多いと思います。かといってスノーシューをするほどの雪の量を望むなら、かなり標高の高いところに行かないといけない…という微妙な時期です。


ヴェルコール山塊は比較的南に位置していること、標高が最高峰でも2341mと全体的にあまり高くないということから雪解けも他の山塊に比べて若干早いといえるでしょう。
積雪情報は主に「メテオ・フランス」というお天気サイトの「積雪と雪崩情報」というコーナーで調べることができます。http://www.meteofrance.com/previsions-meteo-montagne/bulletin-avalanches 積雪量のほうは分からないですが、雪崩情報は大体1~2日に1回更新されています。


4月の下旬にヴェルコールのすぐ北に位置するシャルトルーズ山塊の2000m弱の山に登ってみて大して雪が残ってなかったのと、「積雪と雪崩情報」によればまあまあ雪は融けてきている様子だったのとで、シャルトルーズに行った1週間後、ヴェルコール山塊中部に出かけました。


ただし、愚かなわたしは考えてなかったのです。前日午後から夜明けにかけての雨が山では雪だったということを・・・
ハイキングの当日の天気予報は午前中は曇り、午後は晴れ間が出る、ということで「休みが昨日でなくて今日でよかった。お天気も良くなってくるみたいだし♪」くらいにしか思っていませんでした。


夜は予定があり何としても20時までにリヨンまで帰らなければならないので結構早起きしてきました。今写真に付いてる情報見たら、この駐車場に着いたのは6時53分。


駐車場の標高は約1200m。なぬっ、既に雪が( ゚Д゚)
数日前のシャルトルーズでは雪は1500~1600mくらいから北壁にまだらに、日陰、窪地に5~10センチほど残ってるくらいだったのに・・1920mの山頂に至ってはほとんど雪は残っていませんでした。
・・・何はともあれ、準備を整えて出発です。


森の中を歩いて登っていきます。当然雪の量は少しずつ増えていきます。


1時間弱で一つ目の経由地である山小屋(1500m)に到着しました。シーズンオフなので誰もいません。ただし、この近くにはこじんまりとしているものの一応スキー場があるため、6月半ばから9月半ばだけ開いている(管理人がいる)一般的な山小屋と違って12月半ばから3月半ばくらいまでのスキーシーズンにも開いているそうです。


天気予報通りの天気です(~_~;) 時々雲の合間からヴェルコールのずんずん連なった山頂が見え隠れしています。


しかしあまりいい天気とはいえないですね・・・この日は平日だったことも手伝ってか結局一日中誰ともすれ違うことはありませんでした。


間もなく次の経由地、プレ・アシャール(1600m)に到着。屋根付きテーブル&ベンチがあったりして展望台みたいになっています。
実はこういうのはフランスではちょっと珍しいです。車で来られる場所や簡単な遊歩道みたいなハイキングコースならよく見られるのですが、まあまあ山の中に入ってきたらそういうものはほとんど作られていないのです。スキー場が近いことも関係あるのかもしれません。


わたしの足跡と野ウサギ(たぶん)の足跡。まるで一緒に散歩したみたいなことになっています。


しかし、これはどう見ても積もったばかりの新雪のようです。まだ1600m台だけど結構積もってるな~(◎_◎)


おおっ。ガスが急に晴れてきてきました。そこから現れたのはグランド・スール・アガット(2193m)。アガット姉さん、という名の山です。当然、この隣に妹さんもおりましてプチット・スール・ソフィー(2162m)、今日の目的はその間にある峠、その名も二姉妹峠(コル・デ・ドゥー・スール、2056m)を超えてお姉さんなり妹さんなりまたはその両方の山頂に登ることです。


この日もさっきのプレ・アシャールの少しあとからは正式なコースではない道を行くので行き先看板もなければ道も細い目です。しかも雪に完全にかき消されている(~_~;)
でもまあ峠に向かって通れそうなところから登っていくことにします。


遠くを見渡すとこんな感じです。わたしはどうやらまだガスの中にいるようです。


むむっ、あれが峠か・・・


4月末に新雪をかぶった山を歩くとは思わなかったですが、とりあえずきれいです(*‘∀‘)



いよいよ峠にアタックです。


だいぶ上がってきました。しかし雪が膝まであるのと勾配がかなり急なので厳しい・・・


このあと1時間ほど四苦八苦して峠を登り切ろうと試みました。何度も滑って転んでとってもキツい時間でした。最後、高さにして10メートルもなかったと思うのですがあまりに急でズルズル滑ってどこにも登り口が見つからず、雪がなければ掴めたであろう周辺の岩壁にもアクセスできず、転んだ勢いで下まで滑り落ちても危ないし、これ以上進むにはピッケルやアイゼンなしでは無理、と判断して無念の撤退


これは少し下まで降りてからズームして撮った写真です。もうあとほんの少し、が無理でした。むむむ~~ニ姉妹め、覚えておれよ~~ヽ(`Д´)ノ


まだお昼になったばかり。峠を諦めたからには景色が良くて危なくない辺を散歩しようと思います。
憎たらしいアガット姉さんの麓ぎりぎりを南に向かってを歩きたいと思います。
このぎりぎりの麓のところは正式なコースではないものの小径になってるはずなんですが、雪のせいでどこがそれなのかよく分かりません(~_~;) 
結果、幅が狭くて急な場所を注意深く歩くことになりましたが峠に比べたら全然ましです💖


ヴェルコールやデヴォリュ、シャルトルーズといった石灰岩で出来ている山塊によくみられるのが洞窟です。ちょっと中に入ってみます。


うう~~見ているだけで寒くなってくるような氷柱や氷の球が(*_*)


あんまり長居したくない場所だったのでさっさと出て先に進みます。
おおっ、ここから鎖場か・・・
って、雪がない状態ですでに危ないってことΣ(゚Д゚)
どこに足置いたらいいのかさえ分からん。。


といいつつ、写真の左上に写ってる岩壁が滑らかな感じになってるところまで行くと少し平らになって座れる部分があったのでそこでお昼ご飯にしました。しかし今写真探しても見つかりません。確かかなり疲れ切った状態でのランチだったので写真撮るほどウキウキしてなかったような気がします。


写真に入ってる情報の撮影時間から考えて、ご飯食べたのは👆この場所でした。
奥に写ってる一番高くなっているのが最高峰のグラン・ヴェイモン。その少し先に出っ張ってるのがグラン・ヴェイモン以上にヴェルコール山塊のシンボルにもなっている(しかも正式にはヴェルコール自然公園内からは若干外れているにも関わらず)モン・テギーユ。


昼食後もうほんの少し進むと二つ目の洞窟がありました。でもなんかもうどうでもよくて(よっぽど疲れてた気がします・・)入り口付近で写真を撮ったのみで奥までは入りませんでした。


は~~もうこの景色、この道にも飽きたのでそろそろ引き返したいと思います。
来た道をそのまま帰ります。


少し歩いてもう一度振り返ったところ。点々になってるのがわたしの足跡。こうやって今見ると動物しか通りそうにないところです(-_-;)


山によっては6月、7月、それこそ8月でさえ雪は残っているけれど、木に積もった雪とかこういう新雪の景色はしばらく見納めなのでありがたく楽しみたいと思います。


だいぶ下りてきました。


北にはグルノーブルの町を見下ろすシャルトルーズ山塊。
 

東にはエクラン北部が。


そして南東方面にはデヴォリュ山塊。


朝通った展望台のようになっているプレ・アシャールから。朝はガスっててほとんど何も見えなかったのですが、今遠くまで見渡せます。
もう17時過ぎ。少しずつ下りて駐車場に向かいます。南に延々と続くヴェルコール山塊を眺めていて、雪が解けたころにあの辺りを歩きたいと強く思いました。


・・・いつもならここで終わりなんですが、最初に書いたようにこの日は夜、予定があるのでチンタラしてられません。知り合いが振り付けを担当する20時開演のダンスの公演に招待されていたのです。
ああ、着替えないと~(;´Д`)
途中、高速のサーヴィスエリアのトイレででも着替えるつもりだったのですが時間がもうギリギリです。グルノーブル周辺は夕刻渋滞するし・・・遅れるのはもっての外だしこのままの恰好で行くわけにもいかないので駐車場で着替えました。はい、もちろんトイレも何もない野原みたいな駐車場で^_^;  一日中誰にも会わなかったんだから、今ここで誰かいきなり現れるってこともないでしょう。


は~~何とか間に合いました。今日の出し物のポスターです。
画像の情報を見たら19時59分( ̄▽ ̄;)


公演が終わった後は知り合いの振り付け師やダンサー達と軽く一杯。
めっちゃ充実した1日でした(;´∀`)
しかし、峠を越えられなかったことを忘れたわけではありません。このリベンジは翌月にチャレンジされることになります。

ヴェルコール山塊北部を歩く

10日ほど前に行ったのはヴェルコール山塊のちょうど中部らへんでしたが、今回はそれよりもう少し北に位置するところです。ヴェルコール山塊の特徴である延々と続く(その長さ50キロメートル)万里の長城のように繋がった山々。その塀のような山肌を縫って地平線とほぼ平行に続く細い道。これをヴィール(vire)と呼びます。ヴェルコールに近いシャルトルーズ山塊も同じような石灰岩で構成された山ですが、地形がある程度似ているところも多く、同じような道をシャルトルーズではサングル(sangle)といいます。
今回のハイキングの目的はこのヴィールを歩くことです。


家から2時間弱と比較的近いヴェルコール山塊北部。一番気軽に出かけられる方面のひとつです。標高約1100mの村、エピナッスに車を停めます。
歩き始めはまるで公園みたいな野原。いきなりガッツリ登るコースに比べたら山歩き気分ゼロです^_^;


野原みたいなところの道を少し歩いた後は森に入ります。1時間ちょっと登ると開けたところに出てきました。峠はすぐそこのようです。


ひとつめの目的地、アルク峠(1736m)に到着。まだ太陽が低い位置にあり雲を照らして幻想的な風景が広がっています。


次の目的地は峠からすぐ北に位置する山頂、ピック・サン・ミッシェル(1966m)です。


たった200mちょっと上がるだけなので結構あっという間に到着します。とがったところが山頂のようです。奥に見えるのはシャルトルーズ山塊。目の下に広がるのはグルノーブルとそのすぐ南に位置する町ヴィフ(Vif)。


はい、着きました。南西方面は峠からと大して景色は変わりません。



こちらは北東方面。


さて、ここは今日のメインではないのでさっさと峠まで下りて次に向かいます。


ここから南に向かってヴィールを歩きます。


少し歩いて振り返った景色。歩いてきた細いヴィールが薄っすらと見えます。


面白い感じの道になってきました。


おおっ。。これは・・面白すぎる(^▽^;)


西方面。デヴォリュ山塊やエクラン国立公園が遠くに見えます。


さて本日のハイライト、ロック・コルナフィオンに登り始めます。前にハイキング客のグループがあります。結構いい歳のおじさんおばさんグループでしたが、わいわいギャーギャーと楽しそうでした^_^;


かなり急こう配ですが、わいわいギャーギャーさん達も登れたわけだからわたしも頑張ります。


ロック・コルナフィオン頂上(2049m)
途中から道を共にした夫婦の奥さんと。彼らはふたりともクライミングをやってるそうなので楽勝だったみたいです。
この山頂に登る少し前にわたしも彼らも道を間違えて(さり気に分岐していたところがあり、峠以降はコース外だったため何の看板もなく、太いほうの道を選んだら間違ってた)正しい道より低いところを歩いてるようだったから3人でめっちゃ急な崖みたいな坂をひーこら登りました。それのほうがよっぽどキツかったです。


頂上で3人でお昼を一緒に食べ、ふたりは頂上にあまり滞在する気がなかったので先に下りていきました。ネパールなどにも遠征する本格的な山好き夫婦で、メールアドレスを交換し、今度一緒に山歩きしようと言って別れました。ふたりのスピードについていける自信はありませんが(;´Д`)



さて、わたしもそろそろ下りようか・・・11月は日が暮れるのが早いのであまり長居はできません。
コース外だけあって結構急で細いところが多いです。あまりに酷いな…というときは間違っている可能性もあります。「え、まさかこれ?危ね・・・ふたりにひとりは落ちるん違うの」みたいなところのときはそのちょっと前に道から外れてたということが多いです。


ケルン、頼むぜよ~あちこちにあってくれよ。。


ようやく次の峠に到着しました。ここを反対側に越えるとあのざーっと連なった山々の裏側に入り込むことができます。反対側からこの峠に登ってくるのはちゃんと地図にも載ってるコースなので、この峠にも行先案内プレートがあります。


かなり下りてきました。先ほどまではこれの裏側を歩いていたわけです。


羊飼い小屋と水飲み場がありました。あと1時間ほどで駐車場です。
真っ暗になる前に駐車場に到着できてよかったです(´▽`) 

フォンデュ&タタン\(^_^)/

もはや山歩きとは何の関係もなくなってきましたが、天気の悪い日が多いこれからの季節、食べ物関係の話も多くなると思いますがご了承くださいm(__)m
でも今回は一応、先週水曜日にハイキングの帰りに買ったチーズを使っているということで辛うじて山繋がり・・・というほどでもないですか、すみません。


昨日は友達3人、いずれも時々一緒にハイキングに行く仲間を招待してプラス我が家(子供ふたりとわたし)で6人というフォンデュ最適人数でした。
ちなみにこのハイキング仲間は前は時々一緒に行ってたのですが、最近のわたしの暴走ぶりについていかれず(行く頻度、コースの高低差、コース外を好むこと、等)、しばらく山には一緒に行ってません(~_~;)
みんな食べること、飲むことが大好きという共通点もあり、ハイキングなしにワインやチーズを買うことを目的にドライブに出かけたりもする食いしん坊仲間でもあります。


デザートをまず準備します。タルト・タタンを作りますが、汁気が多いのであまり前もって作ると生地がべちゃっとし過ぎるので結構ぎりぎりに作ります。
パイ生地は寝かせたほうがいいので前日のうちに作っておきました。冷凍保存もできるのでわたしはいつも2台分作って、半分は冷凍庫に入れておきます。


タタンの作り方は結構いろいろあると思うのですがわたしはいくつか試した結果、下のような作り方に落ち着いています。


はい、できました。ちなみにオーブンで焼いてる途中にお客さんその1が到着しました。



さて、フォンデュはチーズを切るだけでいいので準備は簡単です。先日物産展で爆買いした安くておいしいサヴォアのワインを1本の半分くらいを鍋に沸かしてニンニクひとかけらを潰して絞ったものを足し、そこに黒コショウとナツメグをちょっと多めに挽いて、小さく切ったチーズを入れ、よく溶けるようにヘラで混ぜながら火にかけます。しっかり乳化した状態になったらテーブルに運びフォンデュ用の台の上でさらに温めつついただきます、です。
フォンデュのときはいつも口がさっぱりするように、ルッコラなど苦めの葉野菜を多く入れたサラダを準備します。

先週水曜日にハイキングの帰りに農協のショップで買ったボーフォールと、以前に買ってあった同じサヴォアのグリュイエール・ダルパージュ(放牧牛のミルクを使ったもの)を使います。切ったチーズにほんの少しコーンスターチをまぶしています。本当は入れないほうが多分味的にはピュアなんでしょうが、このほうが火にかけた時分離するのを防げるような気がするので・・・ 


食いしん坊仲間が全員揃ったので、この悪天候の週末(のおかげでごはん会となった)に乾杯!
アペリティフには少し南のドローム県のミュスカ100%の発泡酒、クレレット・ド・ディ。わたし達の定番のひとつです。それとボージョレのクリュのひとつ、モルゴン。ボージョレのなかではしっかりとしたワインです。
話が弾むのでそれだけでは足りず、ブルゴーニュ南部のピノ・ノワールも登場(^^; 9月にドライブがてら買いに行ったおじさんのところのやつですが、昨日開けたのはその前に行ったときに買った2013年のもの。味が毎年結構違います。圧倒的においしかったのは2014年のものでしたがもう全部飲んでしまい、しかもおじさんのところにもストックがなく幻のワインとなってしまいました。もっと買っときゃよかった、ともう30回くらい思いました。



・・・あんまり飲み食いしてると肝心のフォンデュ&タタンが食べられなくなるのでそろそろ食卓へ(*´ω`*)


いただきます💖


タタンに沿える生クリームも泡立てました。
それと友達がレッドベリーのパンナコッタを作って持ってきてくれました\(^_^)/


空になっちゃった皆さん、、、いずれもとってもおいしかったです💛