フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

サイクリングからのテント泊

先月末、憧れのガリビエ峠ヒルクライムをした日の夕方のお話です。


ガリビエ峠からサン・ミッシェル・ド・モリエンヌの町まで自転車で下りてきて、しばらく町でダラダラした後(一応休憩のつもり)、ついさっき自転車で下りてきた道へ、再び車で戻ってきました。


延々と続く坂道。
もう一回登れと言われても無理なやつです😓


だいぶ上の方で車を停めます。
標高の高い峠道なので、簡単に景色の良いところにアクセスできるのが嬉しいです。


良さげなところまで登ってきました。


平たくて、傾いてなくて、取り除けない石が出っ張っていない場所にテントを設営します。


出来た\(^_^)/
わたしのおうち💖


そうだ、今回はテント設営する場所の条件に「できるだけお花が咲いていない場所」というのもありました。可哀想なので、なるべく潰さなくてよい場所を選びました。


ちょっと雨がパラついているので、もし本降りになってきても、すぐにテントに戻れるようにとテントのすぐ横でご飯にします。


チーズは、こことは別の地方の農協で買ったものですが、この辺りでも作られているボーフォール。


霧のような雨が降ってきたので、ご飯のあとはテントにこもりました。


この日は距離70㎞、高低差2250mという厳しいコースだったので、気休めにでも、足のマッサージをしようと思って、専用のオイルを持って来ました。


夜のテント。


天の川、きれい・・・


朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

サイクリストの聖地・ガリビエ峠にて

先月末に、ツールドフランスで有名なガリビエ峠(2642m)に自転車で登った時のお話です。サヴォワ県側のサン・ミッシェル・ド・モリエンヌ(715m)からテレグラフ峠(1566m)を経由、峠手前の除雪がされていない部分の道路は自転車を押して到着しました。


峠にいたサイクリストさんに撮ってもらいました。
ガリビエ峠は、この夏のツールドフランスの7月13日と14日の行程にも組み入れられています。


今回登ってきたのとは反対側の、オート・ザルプ県側。


オート・ザルプ県側は南壁になるので、雪がほとんど残っていません。
それでも、サヴォワ県側の峠直前が除雪されていないことから、峠のすぐ手前の道路は通行止めになっており、車やバイクはトンネル経由でしか反対側に行けないようになっています。


なので、峠はこのようにサイクリストさんのみ✨
手前の方はお友達とふたりで来ておられて、しばらくおしゃべりしました。
わたしが運動靴なことに驚いていました😅ビンディングシューズデビューした今、こんな風に峠で異色の存在でなくなるのが嬉しいです(^^♪


こちらはわたしが登ってきたサヴォワ県側です。
この後、ちょっと荷物が多いサイクリストさんが登ってきました。この週末はフランスの多くの人が4連休だったので、この方は民宿に3泊しつつ、南仏方面の峠道へハシゴしていくとおっしゃっていました。
ただでさえしんどいヒルクライムに、重たい荷物でチャレンジしているのは脅威的です💦


さて、峠でもゆっくりしたので、下りていきたいと思います。


一度やってみたかったことのひとつ✨
雪の壁の前でマイ・バイク撮影(≧∇≦)
この冬春のフランスは積雪量がとても少なく、通常は6m以上はあるという雪壁もほんの2~3mと寂しかったです。開通も例年よりも2週間以上早い峠道が多かったです。


しばらく下りてきてから、急に思い出しました。
「GoPro使わんと!」
さもないと、無意味に重たい(決して重たくはないんだけど、少しでも持ち物を軽くしたいヒルクライム😅)ものを担いで登ってきたことになってしまいます。


絶景ダウンヒルを10秒間ほど✖3👇



ガリビエ峠 ダウンヒル1

ガリビエ峠 ダウンヒル2

ガリビエ峠 ダウンヒル3


この地方の名産チーズ、ボーフォールの看板が。
というのも、7月8月はこのあたりでボーフォール作りのための牛さんを放牧しているのです(*´▽`*)


標高2000mくらいの地点まで下りてきました。


さらに下りてきて振り返って。
サイクリング用の道しるべです。現在地の標高、目的地までの距離、この地点から向こう1㎞先までの平均勾配が書かれています。



途中、牛さん達が放牧されていました。
顔が白いアボンダンス種と・・・


こちらはキュートなタリーヌ種。
どちらも、ボーフォール造りに欠かせません。

テレグラフ峠。
既に2000m以上登ってる時にまた上り坂という試練でした😭


テレグラフ峠をダウンヒル。
車を停めている町まで戻ってきました。


町の入り口。


たっだいま~Σ(*´ω`)


この日のアドベンチャーを記録した自転車&ランのアプリ「ストラバ)から。
距離は約71km、移動時間は5時間ちょっと、獲得標高2251m。
めっちゃ疲れました(;'∀')


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

ヘロヘロになって到着したガリビエ峠

先月末の4連休の初日に、昨秋に続いて2度目のチャレンジをしたガリビエ峠サイクリングのお話です。


標高715mのサン・ミッシェル・ド・モリエンヌを出発、1566mのテレグラフ峠を経由。スキー場のある町・1400m台のヴァロワールまで下りた後、ガリビエ峠道が実質的に始まるプラン・ラシャという1900m台の地点に到着しました・・・というか、キツすぎて足つき・・・どころか、7~8分間ガッツリ休憩してしまいました(^-^;


雲が出てきています。山スキーやハイキングだと、曇っていたら残念・・・と、感じますが、夏の場合、自転車的には「登りが楽になって嬉しい」と感じます(個人差はあります😅)
奥の山肌に、これから登る峠道の道路の形が見えています。


10分くらい登っていったところの、ヘアピンカーブの内側にサイクリストさん達の写真を撮るカメラマンさんが陣取っていました。撮った写真をインターネットで販売するのです。


走って来て渡してくれたお店のカード。
アドレスに帰宅後、アクセスしました。


サイトに行くと、日付順に写真が出ていました。
なるほど、プロのカメラマンだけあって、上手です✨
1枚14ユーロ、とそこそするので、買ってないけど😅


プラン・ラシャから苦しみつつ登っていましたが、平均勾配9パーセントが続き、キツくなって再び足つきしてしまったシャレ―が何軒か建っている2300m台の地点。


ところで、この時期はガリビエ峠への道路は正確にはまだ開通していませんでした。
これは、峠道の手前にあった看板です。
峠の少し下にあるトンネルは除雪が終わっているので、峠への道路の最後の部分が除雪されていなくても、反対側に行けるのです。


問題の地点に来ました。正面が、通行止めになっている峠へと向かう道路です。
道路の上の方を歩いているサイクリストさんもいれば、下りてきたサイクリストさんもいます。聞いてみると、車やバイクは禁止だけど、徒歩の人やサイクリストはOKみたいです。
バリケードの横から入ります。
上から見ると、こうなっています👇

ピンクが今いる地点。青が峠を通らなくても、反対側に行けるトンネルです。
ところで、見ていただくと分かるように、通行止めにはなってるものの、道路の方は、かなり乾いています。


最後の方は、確かに除雪が終わっていなくて、自転車を押して歩くことになります。


苦しかったけど、何とか峠に到着✨


峠まで3時間49分もかかってる😓(距離35,7㎞、獲得標高2050m)
しばらく自転車を押して歩いたので、少し余計に時間がかかってるのもあるかもしれませんが・・・


峠の景色を360度ぐるりと👇

ガリビエ峠 2022年5月末
車やバイクは通行止めで峠までは来られなかった時期だったため、サイクリストさん達オンリーで、皆「成し遂げた感」で上機嫌。知らない人同士で和気あいあいとおしゃべりして最高の雰囲気でした。


峠&ダウンヒル編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。