フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

春真っ盛り&雪解け真っ盛りのスキー

春スキーで、午後に気温が高くなって柔らかくなり過ぎた雪のことを、フランスではよく「スープみたいな雪」と呼びますが、この日がまさにそれでした。


気温が上がると、急斜面ではそれまで安定していた厚みのある雪が緩み、雪崩になることもあります。この日はスキー場から出発、ゲレンデを出て稜線まで登ったのちに、別の谷へと下りたところにある避難小屋に泊まるつもりをしていたのですが、そちら方面の斜面でまさに雪崩が起きかけていたので、行くのをやめて日帰りハイキングにしておきました。


稜線の安全なところでランチの後、インスタントコーヒーを作ってお菓子も食べときました。


この真下が、行くつもりだった谷です。
右上へと続いていく谷がありますが、この谷こそ、わたしが一番気に入っている避難小屋があってこの日の2,3週間前に2泊でハイキングをしに行った方面です。
ただし、こちらからではなく、反対側から登りました。谷の少し高いところに登ると、こちらのスキー場方面がよく見えていて、電波の届く唯一の場所だったのでした。


手前の少し赤っぽいのは、ブルーベリーです。
もうすぐ葉っぱが出てきて、初夏には若い実がなり、8月9月にはおいしいブルーベリーになります(*^^*)


スキー場方面に戻りたいと思います。
しばらくは緩やかな登りです。
辛うじて雪で繋がっている部分を歩いていきます。
もうじき、完全になくなってしまいそうです。


この辺りはクロッカスがいっぱい咲いていました。
クロッカスは雪がなくなってすぐに生えてくるお花なので、つい数日前までは雪に覆われていたのだと思います。


振り返って。
雪の十分にあるエリアまで戻ってきました。
もうスキーを脱ぐことなく、下りていくことが出来そうです。
この日は1日中晴天の予定だったけれど、雲が結構出てきています。


誰もいないゲレンデの柔らかすぎる雪の上を滑ってどんどん下りてきました。
もうゲレンデはいらないので(^-^; オフピステの部分から下りてみたいと思います。
急で木が多くて、雪が足りなくてアドベンチャーっぽいので時間つぶしになるだろう・・・


ちょっと下りにく過ぎて、ほんの少し後悔しましたが、登り返すのも面倒なのでそのまま下りていきました。


楽なところに合流することが出来ましたε-(´∀`*)ホッ


スキー場の一番下まで下りてきました。
すると、ロードバイクの男性がいたので、お話ししたのですが・・・


なんと78歳のおじさまでした✨
ここのスキー場までは、麓の町から高低差1000m、平均勾配8,30%もあるのですが、2時間かけてヒルクライムして来られたんだそうです。カッコいい~
お茶目なおじさまで、「ちょっと雪の上を走ってみるから、僕の携帯で写真撮ってくれる?」とお願いされました。


お礼にデミたんと撮っていただきました。


避難小屋に泊まれなかったけど、それなりに楽しいハイキングが出来た日のお話でした。
お読みいただいてありがとうございました。

避難小屋未遂になった日

先月中旬のお話です。
避難小屋に泊まりたい病を発症し、やって来たのは、この1週間前に営業を終えたばかりの小規模なスキー場でした。ここからしばらくゲレンデを登ったのち、夏のハイキングコース通りに進むと、良さそうな避難小屋があるようなのです。


わたしが着いたときには、隣の白い車のおじさまお二人が出発するところで、少しお話しました。
その後、黒い車がやって来て、そちらの男性とも喋ってるうちに、リフトの最終地点まで一緒に登ることになりました。


Cさんとしておきます。すぐ麓の町に住んでいて、20分くらいで来られるので、よく来られるそうです。


来るのは地元の人が中心らしく、周辺に大きなスキー場にありがちなマンションみたいな大きな貸しアパートやホテルはありません。


最近まで開いていたというだけあって、4月の半ばでも結構雪が残っていました。


一緒に歩こうと言ったのはいいけれど・・・
あまりにも遅い(^-^;
Cさんは「気にせんと先に行ってや~」と言うけれど。この日泊まるつもりをしていた避難小屋は距離的にも近いし、難しいところもないみたいなので、むしろ時間をつぶさないといけないくらいです。何度か待ちつつ、リフトのてっぺんまで一緒に登りました。


1時間ちょっとでリフトの一番高いところまで来ました。
ここ以降はスキー場から出たことになります。
先ほど、駐車場で会った二人組に再会しました。今日が今シーズンのスキー納めかな~っとおっしゃっていました。
Cさんも本来はここまでのつもりだったみたいですが、もう少し一緒に歩くことにしたそうです。


Cさんが撮ってくださいました。


一緒にセルフィーしたやつ(^-^;
Cさんはお昼までの予定だったので、ここでUターンして行かれました。
連絡先を交換したので、またこの辺の山に来ることがあれば一緒に散策しましょうと言って別れました。


日当たりのいい場所は雪解けが進んで、辛うじて雪で繋がっている感じのところも。
もう翌日にはなくなってそうな場所がたくさんありました。


雪が融けるや否や、すかさず生えてくるクロッカス。


白、紫に加えてその中間みたいな子もいます。


少しずつ稜線を上がったのち、峠まで下りてきました。


左手に、避難小屋のある谷があります。
ここからしばらく下りた場所になるようなのですが、峠の少し手前でちょうどこちら方面から戻ってきたソロ男性スキーヤーさんとお話しました。
3、4日かなり気温の高い日が続いているので、午前中にも関わらず、雪崩が起きやすきなっているそうなのです。


左側の斜面。雪崩になっているのがご覧になれるでしょうか。
これはそのスキーヤーさんが引き起こした雪崩なんだそうです。


右側も雪崩気味です😱
その方にも「危ないから気を付けて」と言われましたが、こんなのを見て、ひとりで谷を下りていく気にはなれません(-_-;)
残念だけど、今日のところは避難小屋は諦めることにしました。


雪崩になりにくい反対側の斜面を少し下りた後、また滑り止めを貼り、元来た方面へと登っていきます。


めちゃ暖かくて無風✨
避難小屋には行けなかったけど、満足♩


後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

新雪を独り占めした日

1か月くらい前のお話です。
金・土と少しずつ雪が降った翌日の日曜日。もう今年は縁がないのかと思っていた新雪スキーを楽しむことが出来ました。


元々考えていた目的地から、少しだけ方向を変えて目指してきた稜線。
稜線、と思って登ってきたけど、結構延々と奥まで続いていて、どこまで登ればいいのかイマイチ決められなくなってきました💦


今日は林道歩きが長かった&途中で行き先を変えて、少し下りてからまだ登り返したため、あんまり奥まで行く元気がありません。


適当なところで休憩して、下りていきたいと思います。


中途半端な場所だけど、ここでランチにしよう・・・
チーズはアボンダンスとトム・デ・ボージュ。どちらもこのお山のあるサヴォワ地方のチーズです。サラミもサヴォワ産。パンも少しエリアが違うけど、サヴォワ地方のよく寄るお店のものです。
もうお昼はとっくに過ぎていて、もう一度休憩することはないと思うので(スキーだと下りに時間がかからない)、ビスケット類もデザートとしてここで食べていきます。


シール(滑り止め)を剥がしました。
新雪嬉しい(≧∇≦)


こんなにお天気の良い日曜日だったのに、完全に独り占めでした(^^♪


 今シーズンベスト5に入るいい雪でした。
どうして誰もいないんでしょうか・・・


新雪だと、ゴチャゴチャしたところも楽しいのです。
👇

Crête dessous du Col de la Louze
雪が硬かったら、スピードが出て怖いような場所でも、新雪のおかげで良いスピードで滑れて、めちゃくちゃ楽しかったです。


雪が融けてきて、川面が露出している春らしい景色。


後半に通るエリアは、シャレ―がポツポツと建っています。
👇

Saint Guérin
この辺りはみんな通る場所なので、トレースは結構あるものの、みんなもう帰ってしまったのでしょうか。まだ3時くらいだったけど、誰もいませんでした。


行きに「下りか~イヤだなぁ(帰りが)」と思いつつ通った場所は、朝に比べてだいぶ雪が融けていて、同じ場所とは思えませんでした。


朝に通り掛かった氷瀑も、心なしかほっそりとしてしまったような・・・


湖まで戻ってきました。
夏だと、ここまで車で来ることが出来ます。


林道部分には完全に雪が残っていて、駐車場までスイスイ滑って帰ることが出来て、助かりました。


スキーを脱いで歩いたのは150mくらい。
朝は10台くらい停まっていた車はわたしの他に2台になっていました。


車で下りていく道路から見た何となくスイスっぽい?風景。


ボーフォール村まで下りてきました。


ボーフォールの農協があるんですが、日曜の午後は残念ながら閉まっています。


幸い、いいものがあります。


ボーフォールが買える自動販売機です。
農協のショップには、他にも色んな種類のチーズや、その他の特産物が売っているのですが、自動販売機は①ボーフォール500g ②ボーフォール1㎏ ③チーズフォンデュ用にすりおろしたボーフォール の3択しかありません( ̄▽ ̄;)


まだうちには、色々お山のチーズがだぶついていたので、控えめに500gにしておきました。


村のロータリーの真ん中にはボーフォールのロゴのデカいオブジェが。


お読みいただいてありがとうございました。