フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

次男と1泊ハイキング・2日目

大学生の次男とアルプスの山小屋(ヒュッテ)に一泊してスキー散策をしたときのお話です。


非常出口の窓から見える正面のお山。


お世話になったエギーユ・ダルヴ山小屋(2280m)のテラスにて。
スキーの裏にシール(滑り止め)を貼ります。


山小屋のわんこ・アスカちゃんと管理人さんが預かっている従妹のわんこ。
両方ボーダーコリーでとっても仲良し。
見ていて癒されます。


小屋から真上にどんどん上がっていきます。


ツルツル滑って歩きにくい、と次男が言います。日が当たって、雪の表面も融けてきているし、実際にはそんなに表面は硬くなかったのですが、辛そうだったのでスキー用アイゼンを付けさせました。上の写真は、急に歩きやすくなってスピードアップ、トレースのないところをショートカットで登り中の次男(^-^;
山スキーは通常、滑らせ気味に歩きます。スキー用アイゼンを付けると、爪が表面にひっかかるため(まあそれが目的なんですが)、一歩一歩完全に足を上げなければいけません。かなりスピードダウンしてしまうので、本当に必要な時以外は付けないようにしています。


毎週末のようにスキーで登っているわたしと同じペースで歩くのを求めるのは、酷でしょう・・・「ちょっと休憩~」という次男を暖かい目で見守る母(^-^;


この日は、山小屋の真裏にある3200m台のお山に登るつもりだったのですが、次男が「そんなに歩ける気がしない。それに、僕は山スキーはあまりやったことがないから、そこから下りられるのかも分からない」と言います。
休憩から1時間ほど登ったところを、「本日の頂上」にすることにしました。


「本日の頂上」にてランチです。
まあ、ここでも十分に景色はいいしね・・・


ポテチ、生ハム、普通のパンとボーフォール入りパン。
ボーフォール、ブルー・ド・ボヌヴァルという2種類のチーズは、前の週末にひとりで避難小屋泊ハイキングをした帰りに地元の農協で買ったものです。


スープは飽きもせず、しょっちゅう飲んでるトマト味のもの。


頂上まで行かなかったことで、時間がたっぷりとあったため、ゆっくりとランチ休憩をすることができました。
シールを剥がして下りる準備をする次男。


ひゃっほう(≧∇≦)


頑張って下りてくる次男。


少し下りたところで撮ってもらいました。
ヘルメットに着いているのはGoProです。


ゲレンデスキーはそこそこ上手な次男ですが、圧雪されていない場所はやはり不慣れで、ターンがうまくできないとのこと。急なところはスキーを脱いで下りることに。
ターンしきれずに、岩の上を滑りそうになって「やべー、レンタルのスキー傷めたら高くつくんとちゃうの!?」と危機感を覚えたそうです(;^_^A


このくらいなだらかなところなら、スキーで下りられるよね・・・?


・・・と思ったのもつかの間、この後、岩や地面が露出しまくっているところを通らないといけなかったので、もうしばらく歩いて下りていました。


そういうところは大好きなわたし(^^♪
👇

Valloire
楽しみながら下りていきました。


川が雪でギリギリ繋がっている地点で反対側に渡ります。


この後はもう大丈夫です✨
傾斜も緩やかだし、障害物もほとんどありません。


しばらく下りていくと、登らないといけないところがあります。
しかもここら辺は日当たりが良くて、雪がほとんど融けてしまっていたので、しばらくスキーを脱いで歩きました。


そして、またスキーの出番です。
この辺も地面が露出しまくっているけれど、なだらかなので次男でもちゃんと避けつつ下りていくことが出来ました。


楽しい🎵
と次男。良かった・・・


集落があるあたり。
この急斜面を横滑り気味に下りて・・・(次男は既に徒歩)


ジ・エンド・オブ・雪でした。
この後、駐車場までしばらく歩くので、スキー板はザックに引っ掛けました。


雪解け水が小川となって流れています。
喉を潤す次男。


グループが登ってきました。
みんな同じ板と靴だったので、山スキー教室みたいなグループかな?


駐車場まで下りてきましたε-(´∀`*)ホッ


いつもに増して、満員御礼なデミたん。
後部座席はほぼ常に倒しっぱなしです(^-^;


行きはわたしが運転したので、帰りは次男にお任せしました(^^♪
らくちん(*´▽`*)ありがとう。


お読みいただいてありがとうございました。

次男と山小屋の夜

19歳の次男と久しぶりに山小屋に泊ってハイキングをしたときのお話です。


昼間に着いた時には「夕方にビール頼もう(^^♪」と思ってたのに、既に日陰になっていた雪山散策から戻ってくると、体が冷えきっていたので結局自分で熱いインスタントコーヒーをいれました。小腹が減っていたので、それにポテチです(;^_^A


素泊まりだったので、晩ご飯の準備をしに自炊室に入りました。
使ってもよい食器や調理器具、調味料類。
でも洗うのも面倒だし、自分たちの持ってきているもので済ませました。


ガス台は使うのに3ユーロ必要なので、ジェットボイルでお湯を沸かします。
どうせ大したものは作りません(^▽^;)


キノコ味のインスタントポタージュスープと早ゆでスパゲッティで簡単な一皿を・・・


キノコスープが濃厚で結構おいしいので、超手抜きにしては満足のいく一品になりました。


それだけでは足りないので、パンにチーズ、サラミ、生ハムといった常連さんにも登場してもらいます。左端に写っているのはボーフォール入りのパンです。


お気に入りのオピネルの布巾をテーブルクロスにしています。
手前の見慣れないものはですね・・・


友達が以前、手土産に持ってきてくれた鶏のパテ、バジルとタイム風味。
小さめサイズで食べ切りやすいし、瓶でなく缶だから軽いので、お山に持って行くと決めてました(*^^*)
鴨ではなくて普通の鶏肉ということで、どうなのかな、と思っていたけれど、ハーブ味がしっかりと感じられ、結構いけてました。


山小屋のわんこ、あすかちゃんと、管理人さんが家族から預かっているというボーダーコリーちゃん😊


翌朝。
寝室の窓からの景色です。15人くらい寝られる部屋をふたりで使わせてもらいました。
次男は爆睡中なので、そろりと部屋を出ました。


洗面所。質素ですが、とても清潔です。
小屋によっては有料でシャワーを使えるところもありますが、ここはシャワーは設置されていません。


テラスに出ると、二人組の兄さんが景色を見ておられたので、下りてしばらくおしゃべりしました。
この兄さん達、昨日ハイキング中にお財布や車の鍵などが一式入った貴重品袋を、どこかに落としてしまったんだそうです😓その割には結構落ち込んでなくて、今晩もここにもう1泊するので、今日ハイキングするのが楽しみ、みたいなことを言っていました(ポジティブ😅)。


食堂側の入り口のガラスに映った正面のお山。


食堂に戻ると、朝ご飯の準備がされていました。ただし、わたし達は素泊まりなので関係ありません( ̄▽ ̄;)
管理人さんのカネルさんは、ブリオッシュやパンまでここの小屋で焼いてしまうのです。
晩ご飯もわたし達は食べなかったけど、ちらりと見た分にはとてもおいしそうでした。


外もそんなに寒くないので、朝ご飯のセッティングをしてから次男を呼びに行きました。


次男を待っていると、次男より先にアスカちゃんとお友達(セッチャとか、そんな名前だったと思う)がやって来ました(;^_^A


ベッドで丸くなっていた次男に「外は暖かいよ」と豪語したものの、ようやく日向になり始めたところで、決して暖かくはありませんでした😓
薄着で出てきた次男、急いで防寒着を取りに戻ってました(スマン)。


ひとりの時に比べて、盛沢山な朝ご飯です。
シェラカップに入っているのは、行きに寄った地元のパン屋さんで買ったブリオッシュ生地のクリームパン的なもの。他のパンも同じお店のもので、とてもおいしいのです。今日も帰りに寄るつもりなので、色々予約しておきました(午後は商品が品薄になる)。


わたしはコーヒー、次男はココアです。
パンはニュテラやチョコレート、チーズと食べます(^^♪


やっぱり来た(;^_^A
でも何もやらないでねと言われています。


諦めて雪の斜面に遊びに行くわんこ達。
恵まれた環境ですね・・・



最終回(多分)に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

アルプスの山小屋にて次男とランチ&午後のお散歩

1か月前に大学生の次男と山小屋泊ハイキングをした時のお話です。


緩やかな谷沿いに登ってきて、山小屋(ヒュッテ)に到着したのはお昼過ぎでした。


2260mの地点にあるエギーユ・ダルヴ山小屋。
夏の3か月間に加え、2月から4月の雪の多い時期にも管理人さんがいます。スキーでハイキングすることが出来る山がまわりにいくつかあり、スキーヤーさん達に人気があります。


管理人さんが出てきてくれたので挨拶をします。その1か月前にもひとりで泊りに来てたので、わたしのことはよく覚えてくれていました。
前回は管理人さんカップルが二人ともいましたが、この日は彼氏のフロリアンさんは近くの別の山小屋に1泊ハイキングに出掛けているということでお留守、彼女のカネルさんのみでした。


テラスには昨晩泊まった後、ハイキングに出掛けていたというスキーヤーさんカップルが戻って来て休憩中でした。
ボーダーコリーちゃんが2匹写っています。一匹はここのわんこでアスカちゃん。もう一匹もメスで、カネルさんの従妹のわんこをしばらく預かっているんだそうです、
可愛い✖2になっていました(≧∇≦)
仲良しで、とっても楽しそうにウロウロしていました。


管理人さんに断ってテラスのテーブルでピクニックをさせてもらいます。


チーズはトム・デ・ボージュというサヴォワ地方のものです。このお山もサヴォワですが、ちょっと別のお山の辺で作られています。
左に写っているのは普段よく行くマルシェに売りに来ている農家の山羊チーズ。
サヴォワ地方のスモークサラミ、それに生ハム、ポテチ。
パンは行きにここから近い町で買ったライ麦が少し入ったバゲットと、右のはボーフォール(この辺りの主力チーズ)入りのもの。


ひよこ豆のクリームスープとパスタ入りトマトスープ。
東欧食材店で買ったものです。


暖かくて風もなく、気持ちいいのでインスタントコーヒーを淹いれて、デザートまで食べることにしました。


バナナチョコレートケーキ(作ったやつ)とボンヌ・ママンのレモンクリームが乗ったクッキー。


この日は山小屋に来る前に、手前にある山に登るつもりだったのが、雪が十分になかったため、直接ここに到着したのでした。
わたしは物足りないので、下にある谷をそのまま奥へと登っていってみるつもりです。
日陰の時間帯が長いため、ここら辺では一番雪の状態が良いみたいです。
次男はもう疲れたので小屋でゆっくりとしたいというので、ひとりで出かけました。


谷底に一度下ります。
雪が足りないところを通るので、最初のうちはスキーは脱いで歩きました。


なだらかな斜面をゆっくりと登っていきます。
奥に3つ見えているのが、山小屋の名前にもなっているエギーユ・ダルヴです。


まだ明るいけど、これ実はもう夕方近くて、近いうちに日陰になってしまいます。


日陰になると、あっという間に雪の表面が凍って滑りにくくなるので、適当なところでUターンしたいと思います。
と、いいつつ、この急斜面はクリアしておきたいな~・・・などと、キリのいいところが見つからずにダラダラと登っていきました。


下りてく最中。
やっぱり、みるみるうちにお日様が右手の稜線に隠れ、日陰になってしまいました(>_<)


雪が柔らかいと、こういう障害物の間を滑っていくのも楽しいんですが、さっそくガリガリになってしまってスピードが出るため、恐る恐る下りました。


山小屋近くまで戻って来て。
ツクモクサのつぼみをいくつか見つけました。
今シーズン初めての出会いでした。


今シーズン初といえば、この日は冬眠から起きてきたマーモットのピーピーいう声を2度聞きましたが、姿を見ることは叶いませんでした。でも、小屋の近くでマーモットの穴を見付けました。


山小屋の物置きにスキーを片付けます。
何人分かのスキーが置いてありました。


いきなり暖かい屋内に入ってカメラのレンズが曇りました💦


宿泊客がスキー靴(夏は登山靴)を履いて出入りしていいのは非常階段側の扉からです。入ってすぐが靴箱で、備え付けのスリッパに履き替えます。そのすぐ先が寝室です。
もうひとつの出入り口は食堂側なので、こちらにはスキー靴や登山靴で入ることはできません。


寝室は、前回は3つあるうちのひとつを一人で使わせてもらいましたが、この日も大して宿泊客がいないので、ふたりで一部屋を使ってくださいとのこと。ラッキー(^^♪
寝室に入ると、次男がベッドでゴロゴロしていました。
先程まではテラスでわんこたちと遊んでいたそうです(^▽^;)


寝室が少し寒かったので、食堂に行くことにしました。
何人かの宿泊客が本を読んだりおしゃべりを楽しんだりと、寛いでおられます。


食堂の薪ストーブに既に火がついていたので、スキーのシール(滑り止め)や靴下、手袋、インナーシューズを乾かします。


食堂の壁にはお山など自然の風景の写真が飾られています。
洗面所の壁にもいくらか貼ってありました。



山小屋滞在(夜~朝)編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。