フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

今シーズン最後の・・・

最後のスキー、と思われるでしょうが、スキーはまだあと1回くらいは行けるかな、行きたいな、と思っています😅


フランスには秋から春にしか食べられないチーズがあります。
スイスとの国境に近い、フランシュ・コンテ地方のドゥー県(国際指揮者コンクールが有名なブザンソンが県庁所在地)で作られているモン・ドールです。
製造が始まるのは8月半ばですが、熟成期間を終えて市場に出回るのは9月の半ばからになります。今シーズン初めてのモン・ドールは、昨年9月に同僚のおうちで開かれたホームパーティーに、このブログにも度々登場しているおいしい物好きのS君が「初物」として持って来てくれたやつでした(*´▽`*)


そのまま食べても、もちろんおいしいのですが、オーブンで焼くのもポピュラーです。
我が家では、切り目を入れて同じくフランシュ・コンテ地方のジュラの個性の強い白ワインを少し注ぎ、ニンニクのみじん切りを押し込みます。黒コショウもかけて、オーブンに放り込みます。


茹でジャガイモと一緒に食べます。
サラダと生ハム、サラミを準備しました。


オーブンから出してトロトロに溶けてるモン・ドールをどぱーっとジャガイモにかけます♩


モン・ドールは木の箱に入っていますが、その内側でさらに周りをエピセアというもみの木の皮で囲われています。焼くと香りが際立ち、それが個性の強いジュラの白ワインと絶妙にマッチします。シングルモルトのウィスキーのような、紹興酒のような、ワインらしからぬ香りと味を持ったワインなのです。


小さめのサイズとはいえ、500gくらいあるのですが、次男とふたりで完食( ̄▽ ̄;)
ちなみに、長男は短期留学中で留守にしています。


いっぱい食べたから動こう!ってわけではないんですが・・・


最近、ロードバイクでよく登っている町の高台。大した距離ではないものの、10%以上の勾配の坂道なので、トレーニングになります(^^♪  


ノートルダム・ド・フルヴィエール寺院が隣にある展望台です。
空が澄んでいる日には、モン・ブランも見えるのです。


雪の少なかった今年は、高いお山の峠道が例年よりも早く再開通しそうなので、ノロノロではあっても何とか自転車で登れるようになっておきたいです・・・


お読みいただいてありがとうございました。

峠でフォーを食べて下りる

先月の1泊ソロ山スキー記、最終回です。
山小屋で知り合った男の子ふたりと午前中行動した後、ひとりで峠まで登ってきました。


標高2494mのシャルボニエール峠。

こんなお天気だけど、風があるわけではなく、そんなに寒くはありません。
この後下りていく最中で、ここより良い場所もなさそうなのでランチピクニックしていくことにしました。サラミやチーズとパンという相変わらずの面々に加え・・・


タイトルにあるように、今日はインスタントフォーを持って来ました。
ベランダのチャイブもです。あんまり暑い時期はシナシナになるし、逆に寒い時期も凍ってシナっとなってしまうので、いつでも持って来られるわけではありません。


調味料はふた袋しかありませんε-(´∀`*)ホッ
4袋とかあるやつは、訳が分からなくなるので嫌ですね💦


あと、風のある日もハーブ類を刻むのには適していません。半分以上、飛んでいくことは確実です。


どう考えてもネギ多すぎた・・・
それと、シェラカップも小さすぎて食べるの大変です。


サラミも投入しときました。
そして、もちろん食べる時に汁ばかりか麺まで、つるりと少しこぼしてしまいました。


ネギ刻んでる途中に、3人組のスキーヤーさんが峠の反対側から登って来てわたしに声を掛けました。「ボンジュール。お茶の時間ですか?」
はっ!?どう見たらお茶飲んでるように見えるんでしょうか(;^_^A


さて、頂上ランチもしっかりと楽しんだので、そろそろ下りていくことにします。


下り始め、峠を振り返って。
わたしに先ほど話しかけてきたスキーヤーさん達の姿が見えます。


さらにどんどん下りていきます。
峠から駐車場までは、1000m以上の高低差を下りることになります。



Depuis le Col Charbonnière
週末にも関わらず、お天気が今ひとつだったためか、ほとんど誰ともすれ違いませんでした。
これは4人組スキーヤーさんが登ってくるのとすれ違った場面をGoProからキャプチャしたものです。


振り返って。
長い谷を下りていきます。


もさもさした重たい雪で、あまり快適ではありませんでした。


林道部分に差し掛かりました。


道路はとてもなだらかで、ちょっと退屈なので、時々ショートカットしますが、日当たりの良い南側の斜面なため、いくらか雪が足りなくなっている地点もありました。



駐車場に戻ってきました。意外にも、結構混んでいます。ここの駐車場から行ける場所は他にもいくつかあるからでしょう。
スノーシューで散策していた人もあるようで、前を歩くお二人さんもスノーシューを片手に持っていました。


帰りに寄らないわけにはいかない場所があります。
この3,4週間前にも来たお店です。
放牧の牛さんの素敵な写真が飾ってあります。


宝の山✨


店内に貼っていたこの地方の名産チーズ、ボーフォール(Beaufort)のポスター。
beauは美しい、カッコいいで fort は強いです。つくづくいい名前のチーズです😻
ところで、カウベルの上のあたりにある3つのとんがりは、この前の週末に泊まった山小屋のすぐ近くにあって山小屋名にももなっている「エギーユ・ダルヴ」です。


本日のお買い物。
袋はくれませんが、段ボール箱はくれます(^-^;


車の中でプリンを貪り食いました( ̄▽ ̄;)


この時期、サハラ砂漠の砂がフランスにも飛んできていた時期でした。
デミたんがこんなに汚く(T_T)


この日連れて帰ってきた子たち。
一番左下のは・・・


セラックと呼ばれるフレッシュチーズです。
ボーフォールを作る時に出る乳清で作られたもので、リコッタチーズのように薄甘いチーズです。わたしは蜂蜜をかけてパンに乗せて食べるのが好きです。
この日の蜂蜜はガリッグ(南仏の乾燥した土地に生える草木の総称)。ちょっと癖があってクリーミーでお気に入りです。


他に、酸味のあるレッドフルーツ系のジャムともよく合う思います。
前回にセラックを買った時は、うちにカシスジャムがあったのですが、今回イチゴジャムで試したら、もうひとつピンとこない味でした(;^_^A


サヴォワ地方ボーフォータン山塊での、1泊スキーハイキング記はこれでおしまいです。
お読みいただいてありがとうございました。

出会った男の子たちと2軒目の山小屋へ

前月の一泊山スキー記、二日目朝のお話です。


山小屋で一緒になった男の子ふたりともう少し上にある別の山小屋目指して歩いています。
左下に写っているのが彼らです。歩くのが遅いので時々待っています。


登っている最中に、稜線からお日様が顔を出しました。
霞んだというかぼやけた空だけど、明るくなるのは嬉しいです。


前を歩くのがB君、後ろがA君(適当にAとBにしたんではなく、実際の名前の頭文字です😅)。同じスキーに同じ靴なのは、麓の町でレンタルしたからです。


山小屋は正面の急斜面を登りきったところにあります。右からでも左からでも登れそう。
彼らは左から登ると言い、わたしは右のほうが若干登り易そうかなと思ったので、別々に登ってみることにしました。
「じゃ、山小屋で待ち合わせだね。負けないぞ~」とA君。
そうか、これは競争なんですね✨


だいぶ登ってきて、小屋が見えてきました。
後半は結構急です。でも雪の表面は凍ってないので、歩きにくいことはありません。


登ってるうちに小屋が見えなくなったけど(・・;)
きっとその辺に隠れてるんでしょう。


あったあったε-(´∀`*)ホッ


着きました\(^_^)/
ル・プレッセ山小屋。標高2514mで、泊った山小屋から500mちょっと高くなります。
ふたりはもう着いてるかな・・・?
思ったほどダイレクトに登れず、特に最後らへんは、グルーっと回りつつ登ったので、結構時間がかかってしまいました。


すぐ近くには、ここボーフォータン山塊のシンボルマークともいえる岩山、ピエラ・マンタが。


今の時期は雪の下ですが、おそらくこの辺り👆には湖があり、夏はきれいみたいです。山小屋のホームページには小屋と湖の写真が載ってありました。


テラスに進み、スキー板を立てかけさせてもらいます。


ピエラ・マンタが一望できるテラス席。
晴れていたら、奥にはヴァノワーズ国立公園の美しい山々も見えたでしょう。


玄関先の管理人さんと少しお話しました。
ここは下の山小屋と違って、夏の3か月間に加えてスキーシーズンも管理人さんが滞在しているそうで、ロケーションの良さもあり、ほぼ毎日予約がいっぱいだとおっしゃっていました。
・・・それにしても、ふたり遅すぎやしませんか?
もうかれこれ10分以上待ってるけど。。心配になってきました。


不安になりつつテラスから見ていると、ようやくやって来ましたε-(´∀`*)ホッ
「下から見たときに登れそうに見えたところが急過ぎたので、少し遠回りしてきた」んだそうです。まぁわたし自身も遠回りしたと思ったけど、比じゃないです(≧∇≦)


スキーを立てかけるふたり。
ちなみに、この小屋は単に目的地として登ってきただけで、実際に泊まるわけではありません。


快適そうなテーブル席があるので、休憩していくことにしました。


チーズとサラミを切ってくれるB君。


ふたりはシロップ水を注文し、わたしは管理人さんに断ってジェットボイルで暖かい飲み物を作りました。フルーツ入りパンと、ハッピーターン的な粉の付いた台湾製のうまい棒みたいなやつも出してきましたが、サラミとか分けてもらったので、パンだけにしておきました。


のんびりな行程だったので、テラス席で30分ほどゆっくりしていきました。
この後、ふたりはさらに少し奥にある峠まで、わたしは昨日経由してきた峠にもう一度登ってから下りたいので、ここでふたりとはお別れしました。
爽やかで、よく気が利く、しかもイケメンのとってもいい子たちでした✨男の子を持つ母親としては「ご両親、グッジョブしてるね!」という目線で見てしまいました( ̄▽ ̄;)


下りる前に、山小屋の前にあるトイレをお借りしていきました。
もちろん、エコトイレでした。


どんどん下りていきます。
昨日と同じく、もたつくような重たい雪でしたが、慣れたのか、少し今日の方がましなのか、昨日よりもうまくターンできました。


泊った山小屋まで下り切ってしまう前に、右手の谷を登り返します。


良さげな辺りで下りるのを止めて、再びシール(滑り止め)を貼りました。


谷を登っていきます。
分かり易い形をした峠を目指します。


峠が近くなった頃、ふたりのスキーヤーさんが下りてきました。
立ち止まってくれたので、少しお話しました。
わたしと逆向きの行程でした。つまり、ル・プレッセ山小屋に登ってランチを食べたのち、ラ・バルム山小屋に下りて今日は泊まるんだそうです。


下りていくスキーヤーさんたち。
お気をつけて(^^)v


峠までもうすぐなんだけど、お腹が空き過ぎて(先ほどのおやつから1時間ちょっとしか経っていないのに😓)残してあった台湾製のうまい棒みたいなやつを2本一気食いしました💦


おかげでパワーいっぱいです✨
もうひと息~!!


峠に着きました(^^♪
しかし、期待してなかったけど、お天気今一つですね・・・
出発前の天気予報では、今日は晴天のはずだったのに(T_T)


最終回(今度こそ)に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。