フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

お山の麓の可愛いおうちに夕食に招待される

スペイン側のピレネーで友人二人と3日間一緒にスキーをした帰り道。
トゥールーズ在住のEさんの親戚がフランス側ピレネーの麓に住んでいるらしく、夕飯に招待してくれるそうです。
山を下りて来たのが5時半、麓の村に着いたのが6時過ぎであまり時間がなかったけれど、何とか手土産のワインだけ買うことが出来ました。楽しみにしていたスペインのスーパーにての食料品のお買い物はとても余裕がなくて断念(ノД`)・゜・。


お邪魔したのは、Eさんの叔父さん・叔母さんのおうちです。
着いた時は真っ暗で村の様子はほとんど分かりませんでした。
これはお庭です。電気の装飾がおしゃれで、なんとなく雰囲気のよいお庭&お家だということが分かります。明日の朝、明るいところでお庭を見るのが楽しみです。


玄関から入ったところ。シャレ―風の素敵な内装です。


広いリビングには立派な暖炉が。
偶然ながら、今回の旅で泊まった場所にはいずれも暖炉がありました。
プロヴァンス地方のYさんち、スペインでハイキングに出発する前夜に泊まった民宿、2泊した避難小屋。いずれも全然違った雰囲気の場所ですが、火を囲むことは家族や友達と集まる時に重要な役割を果たしているように思いました。


ダイニングテーブル。
ファンタジーなシャンデリアが可愛いです。


動物の骨だらけの、暖炉に火を入れても0℃までしか上がらない、屋根に隙間があって屋根裏(=寝室)に雪が積もっているあの避難小屋から、このラグジュアリーでお洒落な空間への移動に頭が付いていけません(;^_^A


この日は叔父さま・叔母さまのお孫さん、つまりEさんの姪っ子ちゃんとその彼氏も招待されていて、大人数のディナーとなりました。
お酒はわたしとYさんからの手土産でアペリティフにしました。
わたしは全員初めて会う人だし、Yさんは前に一度来たことがあるそうですが、姪っ子ちゃんと彼氏とは初対面。自己紹介を兼ねたおしゃべりタイムになりました。


Eさんの叔父さまは空軍を退役した元パイロットで叔母さまは元テキスタイルデザイナー。道理で、おうちがやたらとお洒落で可愛いわけです。知的でユーモアのセンスがある素敵なご夫婦でした。姪っ子ちゃんと彼氏はパリに住んでいて、バカンスなのでスキーがてら1週間泊まりに来ているそうです。ただし、このおうちではなく、ご夫婦が近くに持っているアパートの一室に滞在しているそうでした。


姪っ子ちゃんとEさん、右はYさん。
お皿類もクラシックです。


仔牛肉のブランケット煮。
シチューみたいな感じのフランス料理のクラシックな一皿です。


ワインがとっても美味しくて、「これ何ですか?」と聞いてしまいました。
南西部のものでメルロー100%なのにしっかりしていてびっくりです。ラベルにも遊び心を感じます。


チーズは牛乳製のと羊乳製のと。


それにサラダ。


デザートはクレープでした。


そして、もちろん(!?)この晩は泊めていただきました。
初対面なのに( ̄▽ ̄;)
てか、Yさんとは前から知り合いですが、Yさんの古い友人であるEさんと出会ったのはこのピレネー遠征の初日なんですよね😅なんかもう、この太っ腹というか友好的というか、寛大な人たちに感謝の気持ちでいっぱいです。


翌朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

ピレネースキー合宿3日目・下山編

友達ふたりとピレネーの避難小屋に2泊して山スキーを楽しんだ時のお話です。


見晴らしのよい広い稜線に登ってランチにしました。
スペインに入った日にスーパーのお肉売り場で切ってもらったチョリソーがおいしい♩
チーズはうちから持ってきたフランスのものでした。


アーモンドたっぷりのカタローニャ地方のヌガー、トゥロン。
甘くてナッツがギッシリ、カロリー高めで山歩きや自転車中のおやつにぴったりですね。


ランチ後は、わたしとYさんは直接避難小屋に戻ります。
最終日ということで、Eさんはもう少しスキーを堪能するために別方面の斜面に下りてから再び登り返しつつ避難小屋に下りるとのこと。3人中最年長ですが、とってもパワフルです(;'∀')


直接避難小屋に下りるつもりだったわたしとYさんですが、結局、良い雪があるように見えた別の斜面にちょっと下りてみることに。
しかし、結局その斜面はイマイチだったので一番下まで下りずに、Uターン(登り返し)しました😅
👇10秒間です。

In the forest in Pyrénées
最後の積雪から2週間以上経っていたので、なかなか良い雪を見付けるのは大変です…


避難小屋に戻って荷物をパッキングします。
間もなく、Eさんも戻ってきました。


荷物がまとまったので、外に出ました。
お日様の照っている時間帯は、小屋内よりも外の方が暖かいです。


3日間を過ごしたウイシェラ避難小屋にもお別れです。
すっかり馴染んでいたので名残惜しいです・・・
パッキング中のふたりを待ちます。


いや、正確にはパッキングできてないのはYさんで・・・


とっくに終わってぼーっと待ってるEさん(;´Д`)


思い出の避難小屋の前でセルフの写真を撮りました。
一枚目はこれ、ボケたのでもう1枚撮りましたが、あえてこちらを載せておきます(^▽^;)


帰り道の林道で、スキーひとり+スノーシューふたりという3人グループに出会いました。
避難小屋に向かっているそうです。すれ違いになって良かった・・・あの狭い小屋に6人はキツい💦


途中から雪が減ってきて・・・


スキーを脱いで担ぐことが増えてきて・・・


後半はほぼ担ぎっぱなしでした。


やっとデミたんのところまで戻ってきましたε-(´∀`*)ホッ


皆さん、お疲れさまでした~&ありがとう✨


土の上をずっと歩いて靴が汚れていたので、雪の上でゴシゴシして出来るだけきれいにします。


満員御礼すぎるデミたん。


スキー板が💦
レバーにつっかえてます。


これ、かなり運転しにくいけど・・・


てことで、Yさんに運転をお任せしました(^-^;
自分の板を手を支えるEさん。さもないと、ギア変えられないですからね(;^_^A


冬だというのに牛さんが放し飼いになってるんですね( ゚Д゚)
白い牛さんとか・・・


茶色い牛さんとかいっぱいいました(*´▽`*)
夏にはフランスでもよく見られる光景ですが、冬はちょっとあり得ないです。


麓の村まで下りてきました。
デミたんの隣に停まってるのがEさんの車です。
時間は夕方6時過ぎ。フランス側のピレネーの麓に住むEさんの親戚のおうちに泊めてもらうことになっています。


ピレネー遠征番外編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

自分ち感覚の避難小屋で目を覚ますピレネー3日目

山スキーが上手な友人ふたりとスペイン側ピレネーの避難小屋に泊ってスキーハイキングをしたときのお話です。


3日目朝。
避難小屋にもやたらと馴染んでしまって、自分ち感覚になりつつあります😅


窓際には羊などの動物の骨がギッシリ。
小屋に着いた時はびっくりしましたが、こんなものも見慣れてきて何とも思わなくなるものです(;^_^A


前日と同じくEさんとYさんが起きて来ないので、暖炉に火を点けることにしました
焚火にしても薪ストーブにしても、男子がいる時は火の世話は任せますが、わたしも火起こしは結構好きなのです(^^♪


もみの木の葉付き小枝を火に加えると、一時的に樹脂で火がぶわっと燃え上がります。


白い壁がピンクに染まって、視覚的に暖かいように感じます。
が、実際にはまだ小屋内の気温はマイナスのままです(;´Д`)
しばらく火を焚いていても、最高でも0度くらいにしか上がりません。


羊の頭蓋骨や鹿の角で映えを狙ってみました。
男子がいない間にしたい放題です( ̄▽ ̄;)
間もなく、Eさんが下りてきました。 


少しYさんを待ちましたが、起きてくる気配がないしお腹も空いてきたので、Eさんと先に朝ご飯を食べることにしました。
朝は大抵コーヒーです。

今朝はオリーブオイルを使った薄甘いお煎餅。スペインのスーパーで購入したもので、ぱりぱりとしていてフランスに似たお菓子はありません。かなり気に入ってしまいました。


わたしたちが食べ終わってしばらくして降りてきたYさん。
前日に「明日はみんなで外で朝ご飯食べたいね」と言ってたのに、先に食べちゃったの!?とご機嫌斜めでした(^-^; 「なら、もう少し早く起きなよ」とEさん。
Yさんの隣に椅子を出して、コーヒーのお代わりをいただきました。


スキーに滑り止めを貼るEさん。
前日同様、Yさんが準備にめちゃくちゃ時間がかかっているので、先にEさんと歩き始めることにしました。


1時間少し登った稜線にて。
Eさんが撮ってくれていました。
もう少し進んだあたりでYさんが追いつきました。


稜線から下りていきます👇(8秒間)

Val d’Aran crête
稜線周辺は風が強いので雪が吹き飛ばされて硬くなっていてちょっと怖い💦


左側の斜面を下りていきますが、この辺も結構ガリガリのところが多い(>_<)


 下り始め👇(8秒間)

Pyrénées avec Manu
雪の状態の良さそうなところを探しつつ下りていきます。
この頃から、見た目からでも雪の状態はそれなりに想像できるものだとようやく分かってきました。


下りていくわたしをEさんがスマホで撮ってくれていました。


平たいところに着きました。手前にいるのはYさんです。
ここで5人組のスキーヤーさん達がわたし達とは若干違う斜面から下りてきました。
初日に避難小屋周辺でスノーモービルを乗り回していた若いカップルを除いて、ピレネー3日目にして、初めて出会うハイキング客でした。
彼らはスペイン人で(まあここはスペインなんですけど😅)、昨日YさんとEさんが登った山頂への行き方を聞かれたので、Eさんが英語で説明してあげていました。山頂付近で岩がいっぱい露出していたので、わたしは峠を挟んで向かいにあるもっと低い雪がしっかりある山を「本日の頂上」としたのでした。


あれあれ、また避難小屋みたいなんがありますよ?
避難小屋マニアのEさん?
スキーにシール(滑り止め)を再び貼り中のEさん。


Eさんと小屋を見に行きましたが、雪に埋もれているばかりか、ドアが開いていたようで小屋内に雪がたっぷり積もっており、中を見るのは不可能でした(ノД`)・゜・。


さて、ここからまたしばらく登っていきます。
今日は帰る日なので、控えめなお散歩コースかと思ってたらそうでもないみたいです(;'∀')


ピレネーハイキング記最終回に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。