フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ピレネースキー合宿3日目・下山編

友達ふたりとピレネーの避難小屋に2泊して山スキーを楽しんだ時のお話です。


見晴らしのよい広い稜線に登ってランチにしました。
スペインに入った日にスーパーのお肉売り場で切ってもらったチョリソーがおいしい♩
チーズはうちから持ってきたフランスのものでした。


アーモンドたっぷりのカタローニャ地方のヌガー、トゥロン。
甘くてナッツがギッシリ、カロリー高めで山歩きや自転車中のおやつにぴったりですね。


ランチ後は、わたしとYさんは直接避難小屋に戻ります。
最終日ということで、Eさんはもう少しスキーを堪能するために別方面の斜面に下りてから再び登り返しつつ避難小屋に下りるとのこと。3人中最年長ですが、とってもパワフルです(;'∀')


直接避難小屋に下りるつもりだったわたしとYさんですが、結局、良い雪があるように見えた別の斜面にちょっと下りてみることに。
しかし、結局その斜面はイマイチだったので一番下まで下りずに、Uターン(登り返し)しました😅
👇10秒間です。

In the forest in Pyrénées
最後の積雪から2週間以上経っていたので、なかなか良い雪を見付けるのは大変です…


避難小屋に戻って荷物をパッキングします。
間もなく、Eさんも戻ってきました。


荷物がまとまったので、外に出ました。
お日様の照っている時間帯は、小屋内よりも外の方が暖かいです。


3日間を過ごしたウイシェラ避難小屋にもお別れです。
すっかり馴染んでいたので名残惜しいです・・・
パッキング中のふたりを待ちます。


いや、正確にはパッキングできてないのはYさんで・・・


とっくに終わってぼーっと待ってるEさん(;´Д`)


思い出の避難小屋の前でセルフの写真を撮りました。
一枚目はこれ、ボケたのでもう1枚撮りましたが、あえてこちらを載せておきます(^▽^;)


帰り道の林道で、スキーひとり+スノーシューふたりという3人グループに出会いました。
避難小屋に向かっているそうです。すれ違いになって良かった・・・あの狭い小屋に6人はキツい💦


途中から雪が減ってきて・・・


スキーを脱いで担ぐことが増えてきて・・・


後半はほぼ担ぎっぱなしでした。


やっとデミたんのところまで戻ってきましたε-(´∀`*)ホッ


皆さん、お疲れさまでした~&ありがとう✨


土の上をずっと歩いて靴が汚れていたので、雪の上でゴシゴシして出来るだけきれいにします。


満員御礼すぎるデミたん。


スキー板が💦
レバーにつっかえてます。


これ、かなり運転しにくいけど・・・


てことで、Yさんに運転をお任せしました(^-^;
自分の板を手を支えるEさん。さもないと、ギア変えられないですからね(;^_^A


冬だというのに牛さんが放し飼いになってるんですね( ゚Д゚)
白い牛さんとか・・・


茶色い牛さんとかいっぱいいました(*´▽`*)
夏にはフランスでもよく見られる光景ですが、冬はちょっとあり得ないです。


麓の村まで下りてきました。
デミたんの隣に停まってるのがEさんの車です。
時間は夕方6時過ぎ。フランス側のピレネーの麓に住むEさんの親戚のおうちに泊めてもらうことになっています。


ピレネー遠征番外編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

自分ち感覚の避難小屋で目を覚ますピレネー3日目

山スキーが上手な友人ふたりとスペイン側ピレネーの避難小屋に泊ってスキーハイキングをしたときのお話です。


3日目朝。
避難小屋にもやたらと馴染んでしまって、自分ち感覚になりつつあります😅


窓際には羊などの動物の骨がギッシリ。
小屋に着いた時はびっくりしましたが、こんなものも見慣れてきて何とも思わなくなるものです(;^_^A


前日と同じくEさんとYさんが起きて来ないので、暖炉に火を点けることにしました
焚火にしても薪ストーブにしても、男子がいる時は火の世話は任せますが、わたしも火起こしは結構好きなのです(^^♪


もみの木の葉付き小枝を火に加えると、一時的に樹脂で火がぶわっと燃え上がります。


白い壁がピンクに染まって、視覚的に暖かいように感じます。
が、実際にはまだ小屋内の気温はマイナスのままです(;´Д`)
しばらく火を焚いていても、最高でも0度くらいにしか上がりません。


羊の頭蓋骨や鹿の角で映えを狙ってみました。
男子がいない間にしたい放題です( ̄▽ ̄;)
間もなく、Eさんが下りてきました。 


少しYさんを待ちましたが、起きてくる気配がないしお腹も空いてきたので、Eさんと先に朝ご飯を食べることにしました。
朝は大抵コーヒーです。

今朝はオリーブオイルを使った薄甘いお煎餅。スペインのスーパーで購入したもので、ぱりぱりとしていてフランスに似たお菓子はありません。かなり気に入ってしまいました。


わたしたちが食べ終わってしばらくして降りてきたYさん。
前日に「明日はみんなで外で朝ご飯食べたいね」と言ってたのに、先に食べちゃったの!?とご機嫌斜めでした(^-^; 「なら、もう少し早く起きなよ」とEさん。
Yさんの隣に椅子を出して、コーヒーのお代わりをいただきました。


スキーに滑り止めを貼るEさん。
前日同様、Yさんが準備にめちゃくちゃ時間がかかっているので、先にEさんと歩き始めることにしました。


1時間少し登った稜線にて。
Eさんが撮ってくれていました。
もう少し進んだあたりでYさんが追いつきました。


稜線から下りていきます👇(8秒間)

Val d’Aran crête
稜線周辺は風が強いので雪が吹き飛ばされて硬くなっていてちょっと怖い💦


左側の斜面を下りていきますが、この辺も結構ガリガリのところが多い(>_<)


 下り始め👇(8秒間)

Pyrénées avec Manu
雪の状態の良さそうなところを探しつつ下りていきます。
この頃から、見た目からでも雪の状態はそれなりに想像できるものだとようやく分かってきました。


下りていくわたしをEさんがスマホで撮ってくれていました。


平たいところに着きました。手前にいるのはYさんです。
ここで5人組のスキーヤーさん達がわたし達とは若干違う斜面から下りてきました。
初日に避難小屋周辺でスノーモービルを乗り回していた若いカップルを除いて、ピレネー3日目にして、初めて出会うハイキング客でした。
彼らはスペイン人で(まあここはスペインなんですけど😅)、昨日YさんとEさんが登った山頂への行き方を聞かれたので、Eさんが英語で説明してあげていました。山頂付近で岩がいっぱい露出していたので、わたしは峠を挟んで向かいにあるもっと低い雪がしっかりある山を「本日の頂上」としたのでした。


あれあれ、また避難小屋みたいなんがありますよ?
避難小屋マニアのEさん?
スキーにシール(滑り止め)を再び貼り中のEさん。


Eさんと小屋を見に行きましたが、雪に埋もれているばかりか、ドアが開いていたようで小屋内に雪がたっぷり積もっており、中を見るのは不可能でした(ノД`)・゜・。


さて、ここからまたしばらく登っていきます。
今日は帰る日なので、控えめなお散歩コースかと思ってたらそうでもないみたいです(;'∀')


ピレネーハイキング記最終回に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

ピレネーの稜線で迎えるマジックアワー&夕食

山スキー上級者のふたりの友人とピレネーで2泊スキーハイキングをした時のお話です。


2日目は周辺をぐるりと回るコースをピレネーに詳しいEさんが考えてくれていました。
これは山頂近くの峠にて。


冬山初遠征のピレネーは景色は良いし、人も少なく、この日は1日ウロウロして誰ともすれ違わなかったばかりか、2週間以上も前に積もった雪だというのに、誰かが登ったり滑ったりした跡さえ全くありませんでした。アルプスではちょっと考えられないです。


左奥の峠から下りてきました。
この日は何度も登ったり、下りたりを繰り返しました。今からまた登るのでスキーにシール(滑り止め)を貼ります。真っ最中のEさん。


いつもは歩くのが早くないYさんが珍しく随分と前を歩いています。
というのも、この少し前にわたしが「スマホがない!」とパニックになり、少し前に転んだところまで探しに行っていたのをEさんが待っていてくれたのでした。幸いそこで見つかりましたが、「もし見つからなかったら俺が明日、朝一番に探しに来る」とEさんが言ってくれていました(;^_^A 頼もしい✨


またちょっと急になってきたのでキックターンで登り中。
今までわたしは行き当たりばったりな動作でこれをやっていたのですが、この日の午前中に「そんなことではいけない。これは基本のひとつなんだから」と厳しく訂正してくれたEさん。感謝していますm(__)m


急斜面を登り終わると、とんでもなくファンタジーな感じの平たいところに出ました。
お日様が低くなり雪の表面を照らして幻想的でさえあります。


少し先でYさんが待っていてくれました。
早く行きたいんだけど、フォトジェニックな木があるので写真を撮らないわけにはいきません。ちょっと待ってね~💦


うわ、もうなんか💦
わたしたちみんなまとめて祝福されている感じです(T_T)
景色の良い高いお山では昼間でも絶景は絶景だけど、朝夕のお日様の低い時間帯の雰囲気は特別だと思っています。


ついに日陰になってしまいました。
・・・てか、まだ登るの!?


夕方って大体、雪山の場合は特にもう下山してることが大半なので夕方にこんなに高い位置にいること自体珍しいのですが、この時間帯に登ってる最中ってのはとても珍しい状況です(;'∀')


きりの良いところまで登り切りました。
広い稜線になっています。
Eさんが撮ってくれていたわたしとYさん。


で、同じ時にYさんに撮ってもらった1枚。


ちょっと久しぶりなマジックアワーのグラデーション。
最後に見たのは年末に息子たちと避難小屋1泊ハイキングしたときだったと思います。冬ってさすがに、泊りがけでハイキングすることが少ないんですよね・・・そしてこの色をお山の高い位置で楽しむにはやはり、泊りでないと難しいように思います。


EさんとYさんを撮ってあげました。


5秒間の動画で👇

Sunset in the Pyrénées
スマホをぐるりと一周させましたが、ふたりを待たせていたので焦って慌ただしいスピードで回しています😅


目に焼き付けたい、美しいピンク色。


傾斜の少ない広い稜線をしばらく進んだところでEさんがシールを剥がしています。
ここから左手の斜面を一気に滑り下ります。
わたしには少し急でしたが、まだ雪が固くなりきっていなかったので(日が沈むと同時に表面が凍り始めます)、何とか滑ることが出来ました。


暗くなる前に、無事避難小屋に戻ってくることが出来ました。


避難小屋の中の気温は外とほとんど同じです。
急いで暖炉に火を入れます。


濡れたスキー靴のインナーを乾かします。


ご飯の準備に少しかかるので、まずはすぐにつまめるものということでチョリソーを出してきました。スペインに入った日にスーパーのお肉コーナーでスライスしてもらったものです。とってもおいしい✨


もう足が冷えてならないので、焚火に当てて温めます。
左の鍋には雪が入っていて、融かして水にして飲み物や料理に使います。


火の近くの石に鍋は置いていたのですが、効率よく温まらないので、小屋の片隅にあったグリルを石で固定して鍋を乗せました。これでだいぶ早く温まりました。


雪が水に、水がお湯になって沸くのを待って昨日の鶏のローストの骨を入れます。
これで出汁をとって、中にお米を入れてスープにします。


鶏肉も結構残っていたので、鍋に放り込む前にしっかりとむしっておいて、フライパンで温めます。


これだけありました。
フライパンの底は煤だらけなので避難小屋にあったキッチンペーパーを敷いてから、お皿に乗せました。


暗闇ディナー( ̄▽ ̄;)
避難小屋の晩ご飯って大体こんな感じです。
ロウソクの火と、ヘッドランプの灯り・・・


3日目に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。