フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

絶景の雪山稜線からあの人のところへ

昨シーズンに山スキーで何度か登ったことのある稜線に今シーズン初めてチャレンジしたときのお話です。


駐車場からアップダウンは数えずに1000mほど登りました。
稜線の右手は2400m台、左手が2700m弱で一番高くなっており、ここは2650mくらい。一番高い位置を目指していたのですが(たいして距離に大差はない)、こちらに登った人たちのトレースから離れるのが面倒くさくなり、ダラダラと登ってるうちにこの地点に到着してしまいました。ここから隣への頂上へのトラバースは急斜面過ぎるし、一度下りて登り返すのも面倒なので、もうここでいいです💦


風が強いことも多い稜線ですが、今日は幸いほとんど無風です。
ランチから1時間も経っていないけど、ミニデニッシュを持って来ていたので、インスタントコーヒーを準備しておやつというかデザートタイムにしました。


登ってきた直後は体が暖まっているので寒く感じませんでしたが、無風で晴天とはいえ気温は低いし雪の上に長く座っているとあっという間に冷えてきます。さっさと退散することにしました。シール(スキーの滑り止め)を外したところです。


稜線の反対側の景色。
今から下りていきます。


結構下りたところから振り返って。
適度な量の積雪から2日目くらいだったのでとても気持ちの良い滑り具合でした。


森までもう少し、というときに稜線のもっと低い位置から下り始めていた二人組のスキーヤーさんと一緒になり挨拶しました。前を行くのはお父さんで、先に森の手前まで下りていき、この写真に写っているのは山スキー初心者の娘さんでした。お父さんに教えてもらえるなんていいですね♩


最高に楽しいツリーラン♩
駐車場まで1000mほどの高低差を滑り下りることになりますが、半分以上、約600mほどは森の中なのです。


森を半分ちょっと下りたところにある東屋。
写真の左下端っこにも写ってますが、ここら辺の林道はクロスカントリースキーのコースになっているので、道路は滑らずにショートカットする形で森の中をどんどん下りてきます。雪のない時ならかなり厳しいであろう登山道にもなっていない急斜面も、やわらかい雪がたっぷりとある時期だとスピードが出ずにスキーで下りていけるのが楽しいです。


ちょっと通る場所のチョイスを誤ったかも(;^_^A
かなり木が密集して生えているエリアに来てしまいました。とはいえ、こんな難儀な場所から帰った人もいるようで、スキーの跡があります(写真の中央右)。


わちゃちゃ💦💦
気を付けてゆっくりと滑っていますが、たまに木や枝をよけきれないこともあります。
枝の下を潜り抜けようとして帽子が木の枝に引っ掛かったり(;^_^A


だいぶ下りてきました。
どこを通ったとしても、谷底はクロスカントリーのコースでその一番左に駐車場があるので迷う心配がないのがお気に入りでもあります。


良かった、ちょうどよい辺りに下りてきました。
クロスカントリーをしている人たちの姿が見えます。


最後はしばらく登ることになるので、スキー板を外して歩きました。
もう少し長いとまた滑り止めを貼って登りますが、駐車場まで10分ほどです。


デミたん💖
ただいま(*´▽`*)


車で10分弱の隣村へと移動します。
ある人に会う予定があるのです・・・


着いたのスキー場。ソウルレッドのCX-3の隣が空いていたので、もっとゲレンデに近いスペースもあったのにわざわざこちらに停めました(≧∇≦)


スキー場の端っこまで歩いてきました。中央にぽつんと見えてる人のところまで登っていきます。もうスキーをする予定はないけれど、普通の靴やスキー靴でゲレンデを登るのは大変
だし凸凹の足跡をつけてしまうのでスキーに滑り止めを付けて履いてきました。


このブログで「あの人」というと9割の確率で登場するスペイン人の友人Nさんです(^^♪
Nさんはスキー場のスノボパークの責任者をしています。
定期的にメッセージの交換はしているものの、最後に会ったのははわたしが初夏に足首の再手術を受ける直前でした。開通直後の峠道で一緒にスキー&ピクニックをしたのでした。


しばらく近況報告をしていましたが、日陰になっていて寒~い💦
ちょうど、同僚の方がゲレンデの高いところまで少しの間行かないといけないので、その小屋でしばらく番をしててくれと頼んできました。


ラッキー✨
ちょっと暖かい(^^♪


Nさんがコーヒーをいれてくれました。
車の中に残っていたクロワッサンを持って来ていたのでおやつタイムになりました。


小屋には水道はないので、ペットボトルの水を電子レンジで温めて飲み物を作ります。
ところで電子レンジの位置が高くて使いにくい(^-^; 狭いから置き場所を工夫しなきゃいけないんですね・・・


ここのスキー場は北斜面に面しているので日向の時間帯が短く、寒いみたいです。
まあそのおかげで、良い雪の状態が保たれる、シーズンの遅い時期まで雪が残る、という長所もあるんですけどね。
この日はお客さんは少なかったとはいえ、Nさんはお仕事中でしたので早い目においとましました。また近々一緒にお山の散策をしよう、と約束して。


お読みいただいてありがとうございました。

雪山のmy別荘へ今シーズン初めて行った時の話

昨シーズンの山スキーで何度もランチ休憩に立ち寄り、一度は泊まったこともある別荘感覚⁉の避難小屋に先月、1シーズンぶりに寄ってみたときのお話です。


去年は知人の農家のある別の村から毎回出発していたのですが、もう少し目的地に近い別の村から歩き始めることにしました。
この時期、結構寒くて朝の駐車場での気温はマイナス8度でした。


こちらの村にはクロスカントリースキーのコースがあり、最初少し中を通り抜ける必要があります。
えっ、こんなところでもマスク?この村では義務、と書いてあります。わざわざ駐車場まで取りに帰ったのですが、結局誰も着けていませんでした。現実的には、受付やカフェテリアといった施設を利用するときだけ必要なようです。


こっちから出発したことがなくどこを通ればい良いのかイマイチ分かりません。
行き先はスキー場の外だし、行き先表示があるわけでもありません。でも山スキーのトレースがあったので、ついていってみると、谷の向かい側に3人の山スキーヤーさんが歩いているのが見えました。ε-(´∀`*)ホッ
ここから出発する行き先としては、わたしが行きたい頂上(稜線)の他にあとひとつふたつあるのですが、初めは同じところを歩くことになります。


川まで下りてきました。
これは確かわたしの記憶にある限り、最後にフレンチアルプス南部に積雪があった2日後くらいのことだったと思います。


橋のある地点の標高が1660m。目的地まではアップダウンを数えずに1000mほどです。昨シーズンはここより若干低い隣村からの出発だったので1100mほどでした。


さっき見えていたスキーヤーさん達に追いつきました。最後を歩いているのが女性で、前のふたりは男性でした。追い越しがてら話をすると地元の方たちのようで、ここにはシーズン中2、3回は来るとおっしゃっていました。


振り返って。中央に今しがた話をしたスキーヤーさん達が見えます。


さらに30分くらい登ったところで振り返って。
帰りはここでなくてもどこを通っても良いのですが、下りて行った人たちのトレースが見えます。ここめちゃくちゃ気持ち良さそう(結局違うとことから下りました😅)✨
スキーで登りやすいところと、下りやすい(または下りて気持ちが良い)場所は違うことも多いので、徒歩での山登りと違って往復コースであっても行きと帰りでちょっと違う場所を通ることも珍しくありません


1時間20分ほど歩いた辺り。高低差で600mくらい登ったことになります。
森林限界を越え、そして同時に日向になろうとしています。嬉しい✨
森の中を歩くのは好きだけど、ずっと日陰なんですよね😓


日向に出た(≧∇≦)
お日様、こんにちは♩一気に暖かく感じます。


右手に目を向けると、ぽつんと見えているものが・・・
そうです、これが昨シーズンmy別荘呼ばわりしていた避難小屋(羊飼い小屋)です。昨シーズンは毎回、別の斜面から登ってきていたのでこの角度から見るのは新鮮です。
稜線に向かうには少し遠回りすることになりますが、まあ往復で10分くらいのことなのでこちらに向かいたいと思います。


去年最後に来たのは4月くらいだったはず。


・・・えっ?あれ??
鍵が閉まっている(>_<)
去年はいつも開いていたのに!?
どうしちゃったんでしょうか・・・また今年も一度くらいここで寝ようと思ってたのに💦
今日も中の椅子を出してきてここのテラスでランチするつもりだったのに。というのも、今から行く稜線は風が強い時が多く、岩など座ったりするところがないのでお昼はここで食べていきたいのです。


中に入れない代わりに・・ってわけでもないんでしょうが、去年はなかった切り株がいくつかありました。


60歳前後くらいの女性スキーヤーさんがランチ休憩を終えて出発準備をしているところでした。片方の方は山岳ガイドさんらしく「あら、あなたもここの小屋の常連さんなの?残念よね、閉まってて。わたしも時々山スキー教室の生徒を連れてここに寄るのよ」とおっしゃっていました。


せっかくなので、切り株をテーブルとして利用してみました。なかなか良いサイズ&高さです。


今日も手抜きランチです。
チーズはブルー・デュ・ヴェルコール・サスナージュ。サラミはお気に入りのお肉屋さんの手作り。それにインスタントスープ。


ランチのあとは元歩いて来た方面に戻りつつ稜線へと向かいます。


着いた♩
小屋から高低差で350mほど、約45分でした。


後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

雪が降らない!

いつも雪山の写真がいっぱいの記事を書いているので、フランスの山にはさぞかし雪がよく降っているんだろうな、と思われている方も多いのではないかと思います。


それが、わたしの記憶によりますとフレンチアルプス南部では(多分北部でも大差はないはず)今年に入って1回くらいしか雪が積もってないんです。標高の高いところや、ほんの薄っすら積もったかな?というのは除きます。



信頼できる天気予報サイト、メテオフランスの素敵なオープニングのページ。動画っぽく少し動くのでウットリしてしまいます😅



11月下旬に今シーズン初のスキーをしたオート・ザルプ県のサン・ヴェランの向こう2週間の予報ですが、今月前半も全く降る気配はありません😭


先月は結構寒かったので、12月中に降った雪が比較的良い状態で残っていましたが、標高の低いお山や日当たりの良い南側の斜面ではピンチになってきました。日本はこの冬、よく積もってるようなので羨ましいです。


もちろん、標高の高いところには雪はあるんですけど歩くハイキングと違ってスキーでのハイキングは岩や土が出てきていないかどうかや雪の状態がとっても気になります…


新雪がたっぷりあった頃の写真があったので載せてみたいと思います。



これは年末。

たしか午前中まで雪が降っていた日だったと思います。友人Oさんと積もりたての雪を楽しみました。



薄く雲がかかっていて幻想的な空でした。



午後からのお手軽散策だったので、保温マグのコーヒーとパネットーネというおやつを下りる前に急いで食べました。



たっぷりの新雪は、わたしの幅の狭い(6センチ)スキー板では滑りにくいのですが、それでも昨シーズンよりも上達したとOさんが言ってくれました😆あ、とはいえ初心者の域は全く出ていないんですけどね。



これもその前後です。

標高が低いところまでいっぱい積もったので、国道から直接スキーで登ることができました。



あれ、助手席にいるのは…



Oさんの飼い犬、ラフィちゃんでした^^

一緒に雪の積もった小高い丘に登って、下りてきたのでした。

道路が近くなると急にクルッと逆方向に走り出し(帰りたくなかったみたい)車に乗せるのに苦労しました(^-^;


またこれくらいしっかりと積もるのはいつになるんでしょうか(TT)

お読みいただいてありがとうございました。