フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

「クロールの歯」頂上へ

おかしな名前の山の名前に思われるかもしれませんが「歯」を意味する「dent(ダン)」はフランス語で山の名前にたまに使われます。クロールは麓の町の名前です。


「ダン・ド・クロール」の最後は岩登り系になっています。
カモフラされてて見えにくいので囲ってみました。


雲海がすごくてご機嫌なふたり。


子供たちも楽しんでいましたが、わたしもこういう場所はたまらなく好みです。好きなのに、足首を複雑骨折した後なかなか来られないでいたので、泣きそうになるほど嬉しいのです。


桜に似たようなお花。花びらが4枚のものもあれば時々5枚のものもあるという不思議なお花です。四葉のクローバー的な感じ😅!?


奇岩がそびえ立っています。わたしはこの山には3度登っていますが、この奇岩が見えてきたら頂上はもうすぐ、という目印になっています(*^^)v


奇岩を越えたあたりとモクモクの雲。


次男が「あーっ!見て~」と声を上げます。


岩の上にシャモアが佇んでいました。わたしが見たときは子供のような小さな一匹しか見えなかったけれど、次男曰くお母さんみたいなもっと大きなシャモアも一緒だったそうです。


最近のブログに、ハイキング中に出会ったアイベックスを紹介しましたが、ここシャルトル―ズ山塊にはアイベックスはほとんどいない代わりに、同じく野生のヤギの仲間であるシャモアは多くみられます。


もう秒読みです♩
頂上に着くのが嬉しいような、楽しい岩登りが終わってしまうのが残念なような、半々の気持ちです。


ところところ鎖場になっています。
前に来た時はもっとボロボロの頼りないものだったのが、どうやら付け替えられたようでしっかりしたものになっていました。


岩を登りきると、草の生えた平たい稜線からお日様が出てくるとことでした。


最後は緩やかな斜面をしばらく登ります。
頂上の十字架が見えてきました。


走り出す次男。元気だ・・・(;^_^A


ダン・ド・クロール(2062m)頂上。

次男、長男、わたしの順にゴールしました!?
いつ来ても風がものすごく、風よけのようなものが石を積んで作ってあります。


雲海の奥に飛び出ている一番高い山はモン・ブランです。
ところで十字架の麓になんかあります。


アタッシュケース的な丈夫な箱があり、その中にさらに厳重にビニール袋に入れられたもの・・・


表紙の手書きの模様が可愛い思い出ノートでした。
Dent de Crollesと山の名前も書かれています。


山小屋(営業山小屋や避難小屋)に置いてあることが多い思い出ノート、頂上でも見かけることがあります。その場合、雨風を凌ぐために、しっかりと防水の工夫がされた場所に保管されています。


色々書き込まれています。
長男が興味深くしばらく読んでいました。


さて、この日は午前中だけの半日ハイキングだったので頂上ランチではありません。時間は8時45分、朝ご飯です(^^♪


やっぱり写真が多すぎて、前半・後半でまとめることができませんでした😓
下山編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

大学生の息子ふたりと里山ハイキング

近場で標高も低い目のシャルトル―ズ山塊に先月21歳と18歳の息子たちと先月、半日ハイキングに行きました。


2年半以上ぶりに出してきたシャルトル―ズ南部の地図。
山自体の標高が低い分、駐車場も低い目なので結局それなりの高低差を登る必要があります。
同じ高低差を登るとすれば、標高の高い駐車場から歩いたほうが得!?なので、本当に少ししか歩けなかった時期、なかったことになっていた😅お山でした。


この日の目的地。
緑色は森の部分。つまり、森が少ない草原や岩場であることが分かります。


駐車場が標高1400mというのはシャルトル―ズ山塊としては例外的な高さです。


シャルトル―ズは地方自然公園で、特にこのエリアは自然保護地区に指定されており、ワンちゃん禁止、採集禁止など国立公園に値する厳しい規則があります。テントは、山岳用の小さなものだけ容認されています。


最初に少しだけ森の部分を歩きます。


森を出てしばらくした地点で。
わたしは3回登ったことがありますが、子供たちは初めてです。


目的地方面。かなりガスっています。


ガスが下りてきたのか、わたし達が登って標高を上げてきたのか分からないけれど、徐々にガスに飲み込まれてきました。


分岐地点。
どちらからでも頂上に向かうことができます。わたしたちは右から登って左から下りてくることにしました。高低差700mほどの半日ハイキングに最適な長さのコースです。


しばらく登った辺りには、羊さん達がハイキングコース上にいっぱい💦


登山道にも、道でないところにもあちこちに。


少し離れたところからこちらの様子をうかがっています。


こちらがゆっくり自然に歩いていると、そんなに怖がらず静かに去っていきます。


ガスってる部分を完全に越えました。
やっぱり雲海になってる😻
羊さん達も雲海に見入ってるような気がしました。


子供たちも立ち止まって雲海にうっとりしています。


雲海よりも少し高い位置を歩きます。


ここをいきなりよじ登ることになります(^▽^;)


登りきると奇岩が。


奇岩の下を歩きます。


しばらくよじ登り系が続きます。


子供たちも楽しんでいるようです。


まだまだ続く(^^♪
よじ登り系は好きなのに、怪我をして以来、痛すぎて来られていなかったのでとても嬉しいです。


嬉しいおばちゃん(≧∇≦)


後半に続きます。
読んでいただいてありがとうございました。

火星からの帰還

火星か月か、どこか別の惑星に来てしまったかのような岩々した景色がたまらなくわたしの好みなお山、ル・ヴュー・シャイヨールに登り、中腹にある避難小屋に滞在したときのお話です。ダラダラ書いているうちにもう1か月も過ぎてしまいましたm(__)m


ル・ヴュー・シャイヨール(3163m)頂上。
気温が高くて遠くの景色が霞でいたのがちょっと残念でした。


しばらく下りると、避難小屋で一緒になった6人グループのうちの3人が登ってきたところに出会いました。雪渓の上で遊びつつ、残りの3人を待っていました。


若い雌のアイベックス。稜線を歩いていて絵になりました。


登るときはちょっと間違えて登山道から外れたところを歩きました。下りでもまたケルンを見失って一部、変なところ(危ないわけではないけど最短距離でなかったり、無駄にアップダウンのあるところ)を通ってしまいました。


あーよかった、ケルンっぽいもの発見(^-^;
なんとなく人が歩いた跡になっています。ε-(´∀`*)ホッ


避難小屋はすぐそこです。ただ、ケルンはあるとはいえ一番理想的というわけではないところから下りてきてしまったので、正しい道に合流するのにえらい急な場所を通りました😅


避難小屋にザックを置いてあったので、荷物をまとめなおして出発です。


避難小屋の近くの峠と、その次の峠との間で休憩します。


ちょっと早い目だったけど、峠を越えると景色がいまいち好みではないので、今のうちにランチにすることにしました。


南仏の大好きな峠道、ボネット道路の麓にある町のお肉屋さんの手作りサラミです。黒コショウがいっぱい入っていて好みなので毎回3,4本まとめ買いしています。


ランチをした場所の近くにもアイベックスがいました。


ランチを終えて30分ほど歩いたところ。峠直前です。ここを越えると、国立公園エリアから出ることになります。


峠の真下の斜面で今季初のブルーベリーに出会いました。


国立公園エリアでは採集は禁止されていますが、もう出てしまっているので遠慮なく採ることができます♩


やたらと長い森。2時間くらいはあったでしょうか。
足首が痛く辛くなってきました。


デミたん✨いい子で待っててくれました。
しかし遠かった(;^_^A


桃(ちっこいけど)を3つほどトランクに置いてありました。みずみずしいものに飢えていたので、一気食いしてしまいました( ̄▽ ̄;)


山道を下りた最寄りの町にお気に入りの肉屋さんで塩バラ肉を塊で購入。
ここのはめちゃくちゃおいしいのです。これを使ってカルボナーラや、レンズ豆の煮込みなんかをよく作ります。
そのあと、自宅へ帰りつつ、お気に入りのお菓子屋さんに寄りました。


何度かブログにも書いているお店です。お菓子を作る工房とブティック、夏はイートインできるテラス席も出ています。


とても暑い日だったしたくさん歩いて山から下りてきたので、満場一致でアイスクリームを食べることに決定。


テラス席でのんびりと食べました。
ここのお店は時々行くので、マダムがわたしのことを覚えていてくれて「えーっ!ル・ヴュー・シャイヨールに登れるまで回復したの!?」とめっちゃ驚き、喜んでくれました😊


ここの一番のスペシャリティ、胡桃ハチミツタルト。うちにまだひとつ残っていたのでふたつだけ買いました。
最後らへんの写真を間違えて消してしまったようで、スマホにもグーグルフォトにも残っていなかったので、インスタのストーリーに上げていた分をスクショして使いました(^-^;


先月の「再手術後初めてのソロ1泊ハイキング記」はこれでおしまいです。
お読みいただいてありがとうございました。