フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

避難小屋で可愛い子との出会い

先月、再手術後初めて一人で泊りがけのハイキングに出かけた時のお話です。


5年前に泊まった避難小屋に今日も泊まるつもりです。ひとりで避難小屋に泊まるのは2度目という初々しい時代!?でした。


歩いてきた方向を背景に。
石ころと岩ばかりの、どこか別の惑星に来てしまったかのような風景は大好物です(≧∇≦)
では小屋の中に入ってみましょう。


じゃじゃ~ん✨
物置きにしか見えないかもしれませんが、ここが今夜のお宿です。前回来た時よりも、木の板の部分が広くなっていると気がします。



今のところ誰もいないけれど、8月半ばの土曜日です。控えめに小屋の端っこにザックを置きました。ちなみにドアは標高の高いところにある大抵の避難小屋と同じで雪深いときに入りやすいように上下別々に開くようになっています。


ザックを小屋に残し、少し先まで歩きます。
確かこの辺に・・・


あった~💖
水が流れてる岩があるのです。ここで水を調達できます。
ペットボトルに水を汲んで避難小屋に戻ると・・・


40歳前後くらいの男女と4人の子供が到着していました。ご夫婦かと思ったら姉弟+お姉さんの4人の子供、というグループでした。年の若い二人がお母さんとおやつを食べています。

「はい、あなたもおやついかがですか?」とビスケットをわたしにも配ってくださいました(^▽^;)
おふたりは麓の町の出身で、今は弟さんはマルセイユ、お姉さんはロンドンにお住まいなんだとか。夏休みなので実家にしばらく遊びに来ていて、今週末は弟さんのお気に入りのこの避難小屋に泊まりに来たんだそうです。


ご一家はこの先に続いている19世紀につくられた運河の方に散歩に行くそうでわたしも誘われたのですが、もうこの日は1100m以上登っています。これ以上歩いて明日、足首が痛くなると嫌なのでお断りしてひとりでティータイムにしました。


ウーロン茶を持ってきました。
長男の日本語クラスの仲間の台湾人のクラスメイトがくれた試供品?で手書きで説明が書かれています。


あれーっ?こないだ開けたやつはティーパックだったのにくるくると丸まったモノが入っています(*_*)これってウーロン茶・・・?


お湯を入れてみたけど、なかなか抽出されてない気が😓
もしかして、ちょっと煮だしたりしないといけないのかな?いや、麦茶じゃないから煮ださないよなぁ・・・と、腑に落ちないまま薄ーい味のついたお湯をいただきました(;^_^A


お茶菓子には。何度もこのブログに登場しているアーモンド入りのクッキーというかビスケットです。お気に入りのパン屋さんに今朝寄ってきたのでした(^^♪
卵の味強めで素朴なおいしさ、そして安い(1,3ユーロ)のでリピートしまくっています。


ティータイムのテラス席。
こんなところまで少し前まではとても自分の足で登ってこられなかったのでした(山スキーは除く)。と、お山で過ごすあらゆる瞬間に感慨深くなっています。


上の方で小石がカラカラと落ちてくる音がしたので見て見ると、若いアイベックスのオスが顔を出していました😻


こちらに気付きつつも、悠々と下りてきました。


さっきわたしが水を汲んだ場所で喉を潤していました。
可愛い✨


その後、若いオスは駆け上がって行ってしまいました。
入れ替わりにお母さんアイベックスと赤ちゃんアイベックスが下りてきました。


可愛らしい2匹を12秒間の動画でご覧ください👇

Petits cabris au Vieux Chaillol
お母さんは草食べっぱなしでお顔があんまり見えないですね(^-^;


アイベックスを眺めながらの贅沢なティータイムを終えて避難小屋の中に入りました。
この日、日中は暑かったので小屋内は多少ひんやりとしていて気持ちいいです。


全ての避難小屋や営業山小屋に置いてある思い出ノート。


結構泊まりに来てる人があるんですね。さすが8月です。
前回に来たのは9月で他に泊り客はなかったし、ハイキング客自体だいぶ少なかったです。


避難小屋の屋根。ここまで山と一体化した小屋を他に見たことがありません( ̄▽ ̄;)


避難小屋での夜~翌朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

思い出のあの避難小屋へ

先月、初夏に足首の手術を受けて以来初めて一人で一泊ハイキング(車中泊は除く)に出かけた時のお話です。


2時間半ほど登って峠に着いた後、少しだけ歩いてランチにしました。
チーズ2種類とサラミ、パンという質素なご飯です。


集合体恐怖症の方には申し訳ないサボテンの花っぽいジュバルブが満開の様子(^-^;


お昼休憩したのは平たい座りやすい岩があったからなんですが・・・同じことを考える人がいるみたいでサングラスが落ちていました。周りを見渡しても誰もいないので、仕方なく岩の上に置いて歩き始めました。


峠を振り返って。
この辺りは冬にも一度来たことがあります。大体同じアングルで撮っていた1枚があったのでご覧ください👇


全然雰囲気が違いますね。冬山の方が高い山のように見える気がします。
ちなみに峠の標高は2354m、写真の辺りで2400mくらいだと思います。


トレランの兄さんと5分間ほど立ち話をしました。アルザスから1週間バカンスで来ているそうです。今日は奥様とお子さんは麓の村の子供向けイベントに出かけ、久しぶりに自分一人の時間が持てたのでリフレッシュしに山に来た、とおっしゃってました。


石ころだらけの好きなタイプの景色です。

植物は少ないです。


しかし、そんな土壌を好むお花もあります。

ルノンキュール・デ・グラシエ。ピンボケ申し訳ありません(^-^;


これも何度か紹介しているクルクルちゃんことブノワット・ランポント。


アザミの仲間でアザミ全般に言えますが、夏の後半によく見られます。


岩の隙間にちょこちょこと顔を出してる可愛らしいのはリネール・デ・ザルプ。この子は夏の初めから終わりまで見かけます。


先ほどの峠から1時間ちょっと歩いて二つ目の峠に着きました。


峠周辺の景色。
岩々ザレザレでたまりません(≧∇≦)
大体同じ場所で冬に撮った一枚👇


一つ目の峠の写真は冬山の方がいい感じ(個人的に)ですが、この峠の辺りの雰囲気は夏山と甲乙つけ難いです。


さらに進むと、遺跡っぽい建築物に出会います。
19世紀にナポレオン3世の命令で作られた運河の一部が残っているのです。このちょっと先には二つの3000m以上の山があり(そのひとつに明日登る予定)、雪解け水を下界に引くためのものでした。


運河のある辺りの岩。ミルフィーユ状になっています。


マルグリット・デ・ザルプが満開でした。
この子たちは夏の終わりまで見ることができます。


さらに進んで、ようやく目的地に到着しました。
山に一体化した穴倉のような建物、ここが今晩お宿にするつもりの避難小屋です。
先ほど書いた運河の管理に来ていた政府の役人が泊まる場所だったので「パリジャンたちの小屋」という名前がついています。ちなみに荒れ果てていたものを地元の有志達が改築したと小屋内の説明書きにありました。


ここには約5年前に一度泊まっていて、昔のブログにも書いています。
とっても良いところだったのでぜひまた来たい、と思い続けていた場所のひとつでした。


夕方~夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

速報、頂上から

先月の1泊ソロハイキング記が途中ですが…

2857mの頂上からです。



山の名前と山塊名が同じル・タイユフェール頂上。

山塊最高峰になります。



ピクニック真っ最中です。

風が寒いのであんまり長居はできなさそう😅

また後日、記事にします。

お読み頂いてありがとうございました。