フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

Oさんと避難小屋・なんと2泊目&下山

友人Oさんと避難小屋に1泊した後、周辺の稜線をハイキングしてきたところまで書きました。


快適な避難小屋。朝から話題には出していたのですが、翌日は日曜日なので、あと一泊しちゃうことにしました(^◇^;)


夕飯にはまだ時間的にちょっと早かったけど、お腹が空いてきたので塩味系のおやつで間を持たせることにしました。

先日、アジア食材スーパーで見つけて初めて買ってみたスナック菓子を持ってきました。


タイ製かっぱえびせんもどき、海苔味です💖

えび+海苔=海老の握り寿司が象徴になっているの新鮮な感覚に思えました(^◇^;)


避難小屋にあった中で一番可愛い⁈ボウルに盛ってみました。

どれどれ、と全く期待せずに食してみると…これが案外いけるんです。ちょっとリピートしちゃいそうな予感です。かっぱえびせんを食べたことのないOさんも「中々うまい」と言ってました。


夕ご飯。予定してなかった2泊目ということで、前日のようにお肉とかはありません。


持参したトマトスープに、避難小屋にあったスパイス入りのセモリナ(クスクス)を投入。

避難小屋に置いてある食料に手をつけたのはほぼ初めてです😅朝ご飯のパンにつけるジャムや蜂蜜をひと匙くらい頂いたこともありましたっけ…

セモリナ置いていってくれた方、ありがとうございます😊


洗い物中のOさん。


日が沈みます。

前にあるのは先述の羊飼い小屋。


翌朝はどんよりと曇り空でした。


小屋のすぐ後ろの稜線もガスで隠れています。


外は肌寒いので、今朝は小屋内で朝ご飯にします。


ボーフォールチーズが残っていたので朝ご飯に出しましたが、Oさんは朝っぱらから塩味系のものは食べられないらしく、わたしひとりで頂きました。Oさんのように、フランス人の中には朝は甘いものしか食べないという人が結構います。


荷物をまとめて出発です。

小屋の壁にある太陽のような飾りには人の名前が入っています。この地方の山岳協会の会長だった方で、Oさんも一緒に登山したことがあるんだとか。残念ながら、滑落事故で亡くなられたそうです。


3つの小屋にお別れです。


9割がた森の中のハイキング道をひたすら下ります。


無事デミたんのところに戻りました。


Oさんをご両親のおうちに送って行きました。

一家のお友達が素敵なランドローバーに乗ってやって来ました。Oさんのお父様もランドローバーを持っているし、ここら辺ではマストな感じ⁉️


お庭の林檎が熟し始めていました。


おうちでコーヒーをご馳走になりました。

人懐っこい可愛いネコちゃん。

Oさんの飼い犬ラフィちゃんもいたのですが、残念ながら写真を撮り忘れました。週末でおじいちゃんおばあちゃんのところに泊まっていたOさんの娘さんと遊んでいました。


Oさんと避難小屋泊ハイキング記はこれでおしまいです。

お読みいただいてありがとうございました。

中途半端な稜線でランチピクニック

まただいぶ日が経ってしまいましたが、友人Oさんと避難小屋泊ハイキングをしたときのお話です。小屋内に重たいものは置いて、身軽にハイキングに出かけました。


1時間半ほど歩いて峠に着いたあと、稜線を登り始めました。


広い幅の稜線が一度終わり、左側はこのように絶壁になっているので右側の斜面を歩きます。


右側の斜面のトラバースし始め。写真だと特にそんな感じはしないかもしれませんが、急だしズルズルと滑るわで、この日のハイキングで一番、というか唯一怖かったところです。


しばらく右側の斜面をトラバースした後、再び稜線に戻ってこられるようになっています。


一番奥に見えているのはここデヴォリュイ山塊最高峰のオビウ。
だいぶ前に一度だけ登ったことがあります。
👇

オビウ、正確にはグランド・テット・ド・ロビウの頂上、2789m。今と同じ時期、9月でした。
同じ日に撮った一枚。👇

別の惑星感の強い、最高に好きな景色の山でした。またチャレンジできたら嬉しいと思っているところのひとつです。


さて、Oさんとのハイキングに戻ります。
もう少し進むこともできるみたいですが、足首も調子もまだ今一つなのでこの辺でUターンすることにします。でも、その前に・・・


お昼前だったので、ここでランチをしていくことにしました。
実は、元々1泊のつもりでしたが避難小屋がとても快適なのであと一泊して日曜の明日の朝下りることにしたので、食料を切り詰める必要が出てきました(^^;)
なので、ふたりにしては質素なご飯です。昨晩は豪勢にハラミステーキ焼いたというのに…幸い、シリアルバーなどの行動食はいつも余計に持って来ているので餓死する危険はなさそうです😅


ちなみにハイキング地図上で、避難小屋、駐車場、稜線の関係はこんな感じです
👇

薄い黄色でなぞったのが先ほど歩いた稜線です。
こちらからオビウには登れないわけではないようですが、アスピニスムの装備が必要で、通常は別の方向から登ることになります。


ご飯のあとはゆっくりと下りていきます。ちなみに、峠からわたしたちは左側に下りますが、Oさんのお父様と出発前に話していて、右側に下りても別のいい感じの避難小屋に行けることでした。また別の機会に泊まってみたいと思います。


岩々ゾーンから草の生えた平和な感じのゾーンに帰還しました。


で、峠以降、またしばらくザレ場になります。こういうのはメリハリがあって悪くありません。


行きには気付かなかった避難小屋!?が。小屋ではありませんね(^-^;
ハイキング客用というよりも、おそらく羊飼いさんが急な雷雨などに見舞われた時に避難(ガチの意味で😅)するために作ってるんではないか、とOさんは言っていました。


時間はたっぷりとあるので、前の日に見つけたブルーベリーが熟しているエリアで(ちょっと前の話なので、全体的にはまだあまり熟していませんでした)座り込んで30分ほどブルーベリー狩りを楽しみました。


パラグライダーがたくさん、ふわふわと浮いていました。
石灰岩の稜線でぐるりと囲まれたエリアなので、天気の良い午後は特に熱で空気が上昇するため、パラグライダー向けなんだそうです。


避難小屋に戻ってきました。


ちょうど、避難小屋の隣の羊飼い小屋から羊飼いさんと牧羊犬が出てきたのでしばらくお話しました。


羊飼いさんの知り合いのおじさま二人も、この日はお手伝いに来ておられました。
3人で羊の群れの方へ向かって行かれました。


2泊目&下山編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

避難小屋に置いてある色んなもの

友人Oさんと避難小屋に泊まってハイキングをした時のお話です。


標高1688mの地点にあるロシャサック避難小屋。
5年ほど前に建て直されたというだけあってとても快適です。



エコトイレが少し離れたところに建っています。


屋根裏が寝室です。マットレスもビニールのカバーがあり、比較的清潔でした。
10人位寝られるスペースがありますが、週末だったしふたつほどグループが来たらいっぱいです。万が一、満員だった時のことも考えてテントやマットレスも持って来ていましたが使わずじまいでした。
ちなみに毛布も何枚かありました。


屋根裏から降りるのに、梯子の代わりの木を彫ったちょっと怖い階段。
落ちないように慎重に・・・


日本の避難小屋に泊まったことがないのでよく分からないのですが、フランスの避難小屋には大体、以下のようなごちゃごちゃしたものが置いてあります。


食器、調理器具、調味料。
ただしガスや水道、電気はありません。ガスボンベの調理台がある避難小屋も見たことがありますが、ガスが常に入っているという保証はないので自分でバーナーを持ってくるのが安心です。また、薪ストーブを付けたら、ストーブの種類によっては調理にもある程度使えることもあります。
ここもそうですが、小屋の外に水場があることが多いです。


ボウルがやたらと可愛かったので並べてみました。
奥には薪ストーブが写っています。今回寒くなかったので、点けることはありませんでした。ここは森が遠くないので木を拾うのも楽そうです。


パスタやインスタントスープの類がありました。
小屋を使った人が置いていくことが多いみたいです。わたしは置いていくことも使うこともほとんどありません。
プラスチックのケースに入っているのはネズミ対策です。避難小屋は大体どこもネズミ(とても小さなやつ)が出るので、食料は密閉保管する必要があります(^-^;


もう一つのケースを開けてみると、これでもかと言わんばかりにティーパックが詰め込んでありました。一体何事!?💦


さて、それらの食料や飲み物のお世話にならずに持参したもので朝ご飯です(^^;)
昨日夕ご飯を食べたのと同じ外のテーブルで。


朝ご飯のあと、洗い物をしてからハイキングに出発しました。奥の稜線から日が差してきました。大きな荷物は小屋の中に置いておきました。



45分ほど登った地点で振り返って。


Oさん。
この辺りは地元なので何度も来たことがあるそうです。


途中から急に石ころだらけのザレ場になりました。
奥が峠になっています。



こんなザレ場にも健気に咲くお花が。


2000m弱の峠に到着しました。


Oさんが遠くの山の説明をしてくれています。


峠から、稜線を登ります。
いきなり急斜面です( ̄▽ ̄;)


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。