フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

友人Oさんと避難小屋泊ハイキング

久しぶりに再会した友人OさんとOさんのよく知っている避難小屋&周辺に泊りがけでハイキングに行ったときにお話です。


標高1688mの地点にあるロシャッサン避難小屋。
放牧地にあるこじんまりとした小屋です。数年前に建て直されたとのことで、清潔感があり、ドアや窓の建付けもよく、隙間風の心配もなさそうでした。


着いたのは夕方でした。小屋内に荷物を置いて、少し周辺を散策することにしました。


避難小屋から少し上がったところに、結構大きな農家がありました。この辺りに放牧させている羊さん達を飼っている農家のようです。


40代くらいの女性ハイキング客ふたりと出会いました。ハイキングというよりかはトレランっぽい恰好をしています。しかし、特にトレランをしている様子はなく・・・


片方の女性の息子さん(高校生くらい)がパラグライダーをしているのを見守っておられました。この辺りはパラグライダーをしやすい場所なようで、この日も翌日も結構たくさん見かけました。


30分くらい歩いてきた地点。峠まで行くにはちょっともう時間が遅いので、適当なところでUターンすることにしました。どうせ、明日の朝ハイキングに来るつもりをしてる方角です(;^_^A


Uターンしてしばらくしてちょっと休むことに。
というのもですね・・・


ブルーベリーが熟している場所があったのでした。


この前の週末に今シーズン初ブルーベリー摘み!?をハイキング中にしたことをブログに書きましたが、夏の後半から秋にかけては多くの山でブルーベリーがあちこちになっています。


採り過ぎて手が紫色に(^▽^;)


避難小屋に戻ってきました。
すぐそばに水場があって便利です。手を洗いましたが、完全には色は落ちませんでした。


まだ外が明るく、寒くもないので小屋の隣にあるテーブルでご飯にすることにしました。


ハラミを持ってきました(^^♪

フランスでongletと呼ばれる好きな部位のひとつです。


モンベルのフライパンでジュージュー焼きます。


食べ終わるころには日が低くなってきました。


Oさんはまだ外で黄昏ていましたが、もう小屋の前も飽きたので(^^;)屋根裏でゴロゴロすることにしました。西向きなため、屋根裏の窓から夕日が入ってきてとっても明るいのです。
マットレスも良い状態で、本当に何かにつけて快適な小屋です。


屋根裏の衣装ケース的な箱の中に、毛布が何枚も入っていました。
避難小屋に置いてあるマットレスや毛布って大抵ボロボロで触るのもコワいものが多いのですが、ここのは比較的新しい毛布でした。寝袋持参しているので使いませんでしたが、寒い時期だと寝袋の上から毛布を着るのもいいかもしれません。


歯を磨きに外に出たときに撮った一枚。


2日目編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

久々に登場のあの人と避難小屋

あの人、で登場していたのは今まではスペイン人スノーボーダーの友人、Nさんでしたが今回は違います(^-^;


今回の「あの人」とは、夏の初めに知人Sさんの酪農の農家と放牧地で数日間ご一緒した友人Oさんです。
Oさんは仕事を夏の間休んで、酪農をしているSさんの農家の放牧とチーズ作りを手伝うために放牧地に滞在していたのでした。上の写真は放牧地で搾乳中のOさん。


チーズ熟成庫でのOさん。
先月末に「農家でのお手伝いを終えて両親のところに泊ってるから、近くの山に歩きに行こうや」と誘われました。


Oさんのご両親のおうち。わたしんちからだと、Oさんちに行くよりもだいぶ近い場所にあります。Oさんちと同様、周りを山に囲まれた地方です。


ご両親のおうちから約10分の駐車場、標高は1000mほどです。
ここから2時間ほど登ったところに状態のよい避難小屋があるそうなのでそこに泊まってゆっくりとハイキングをしようという計画です。


歩き始めたのは3時前でした。
最初の30分間ほどは林道です。徐々に急になっていきます。


出発地点が1000mしかないということで覚悟はしていましたが、森の中がほとんどでした。
森が長いコースはあまり好きではないけど、暑い日だったので日陰なのはありがたかったです。


林道と森の中の細い登山道を合計1時間半ちょっと登った辺り。
ようやく視界が広がってきました。


いい感じの景色になってきました。
ちょっとしか歩けなかったときは、森の中を登るのを端折って標高の高い峠道などから歩かないことには、こういう風景には出会えなかったわけです。
人並みに!?標高の低い駐車場から歩いて来られたことが嬉しいです。


Oさんに撮ってもらいました。
撮ってもらうのは久しぶりなので、直前に「地面はあまり入れない」「後ろの稜線はちゃんと入れる」と復習してもらいました(;^_^A
よく考えると、Oさんとは「山スキー」「放牧地(四駆で)」「ロードバイク(ヒルクライム)」の3択で、山歩きをするのは初めてのような気がします。というのも、Oさんと知り合ったのはわたしが大けがをしてからだったので、夏山を普通に歩ける状態のわたしをOさんは知らなかったわけです。


3軒の小屋が建っています。
何度か来たことがあるOさんいわく、手前がエコトイレ、真ん中が避難小屋で左のは羊飼い小屋なんだそうです。


わたし達が使えるのは真ん中の避難小屋です。2016年に改装されてとても快適なんだとか。以前からOさんにこの小屋のことを聞いていて、一度泊まりに行きたいなと思っていたのでした。


中に入ってみましょう。


屋根裏部分が寝室になっています。


マットレスもあります✨
何と毛布もありました。わたし達はシュラフを持って来ているので使わないだろうけど。
8人まで寝られるとありますが、ちょっと詰めたら12人くらいいけそうです。



上履きもありました。2組だけだけど、今のところわたし達だけなので使えそう。


避難小屋の屋根裏に登るには大抵は梯子なんですが、ここは木の幹を彫った階段になっています。


ちょっと怖い(^^;)


避難小屋前のベンチで寛ぐOさん。


ところで、週末だし駐車場からまあまあ近い、なにせとても状態の良い避難小屋なので、他にも泊り客がある可能性が高いと思って念のためテントも持って来ていました。しかし結局、他に来る人はありませんでした。


夕方~翌朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

雲海の頂上での朝ご飯から下山

大学生の息子たちと地元のお山で半日ハイキングをした時のお話です。


シャルトル―ズ山塊で2番目に高い山のダン・ド・クロール(2062m)。
頂上はよく雲海が出ることで知られています。わたしは4度来たうち、確か3回雲海が出ていたと思います。
左奥に出っ張っているのはモン・ブランです。


雲海が美しい頂上を360度ご覧ください。
12秒間の動画です👇

Mer de nuages à la Dent de Crolles
写真では分からない強風も、動画だとビュービューいう音が入っているのでよく伝わるかと思います。


わたしはうちを出る前に、子供たちは歩き始める前に駐車場で軽く一度食べているとはいえ、既にお腹が空いてきているので2度目の朝ご飯です。
コーヒー、ジュース、パン、バター、ジャム類を持ってきました。


景色は最高だけど風がすごく強いのであまり長居する気にはなれません。
荷物をまとめて下り始めました。帰りは、登ってきたのとは別の場所から下ります。
このように頂上部分はほぼ平らとも言える緩やかな斜面になっているので、横切る感じでしばらく下りていきます。


アザミの一種のお花がたくさん咲いていました。
夏も終わりに近づき、お花の種類がかなり減っています。


なだらかな斜面をどんどん下りていきます。


石灰岩でできているので、このように白っぽい地面が多いです。
そろそろ森に突入します。


こういう摩訶不思議な場所を通り抜けるようになっています。
これ、かなり狭いんです。


わたし達とは逆回りで、こちらから登るハイキング客のグループに出会いました。
太っていたり、ザックがでかいと通り抜けるのに難儀しそうです(;^_^A


反対側もよじ登る場所がいくらかありましたが、こちらも急斜面がかなりあります。


そして、また岩の間を通り抜けるやつが出てきました。


楽しい(^^♪


そして、何度目かの急斜面。慎重に・・・


また通り抜けるやつ・・・


なでしこがあちこちに咲いていました。


ほとんどクライミングともいえる絶壁です(^▽^;)
ここを下りて歩いていくと、しばらく上り坂になっています。


しばらく登った先には、洞窟があります。


これが、かなり奥に続いてるんです。滑るのが怖くて、わたしはあまり奥まで行ったことがないし、この日も入り口周辺だけ見てすぐに出てきましたが、子供たちはこういう場所が大好きなのでスマホのライトで足元を照らしつつ奥まで歩いて行ってしまいました。


10分くらい、外で待ってると出てきました。
それでも、最後までは行かなかったそうです。今度ヘッドランプ持参でちゃんと奥まで行きたい、と言ってました(^-^;


だいぶ下りてきました。
朝であった羊さん達と再会( ̄▽ ̄;)


一部は駐車場近くのハイキング道をてくてくと歩いていました。


駐車場の手前でほんの少しだけ森になります。


デミたん、ただいま♡
朝早くに歩き始めたおかげで、お昼前には駐車場に戻ることができました。
地元では有名な山のひとつなので、子供たちもようやく登ることができて、しかも雲海にも出会えて満足していました。
お読みいただいてありがとうございました。