フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

大学生の息子たちと迎えるキャンプの朝

約1年ぶりに家族全員(息子二人+わたし)でのテント泊ハイキングが実現した先月上旬の週末のお話です。


朝一番にテントを開けて見えた景色。
昨夜、日が沈んでからは寒くて仕方なかったものの冬用シュラフと厚着のおかげで良く寝られました。


いつもはダウンジャケットを丸めて枕にするのに、昨夜は寒すぎてダウンも着て寝ました。枕代わりに、半分ほど水の入ったペットボトルをちょっと潰して(空気を抜いて)マットの下に入れてみました。案外ちゃんと枕の役割を果たしてくれました。


寒いけど、すがすがしい朝の光を楽しむため思い切って外に出ました。



うわ、フライシートに霜が下りてる💦


テントに戻ってよく見ると、テント本体の内側の湿気も凍っていました。


それもそのはず。気温、0,8℃です。8月なのに・・・
ちなみに真ん中の数字は時刻ではなく、気圧です。


半月が真上に。
小さく映ってるのがご覧いただけるでしょうか。


少し離れたところを歩いてる人がいて、わたし達以外にテント泊をした人がいたのか、と思ってるとこちらに向かって下りてきて、なんと長男でした😅
寒くてよく寝られなかったので、もうテントから出てきてウロウロしてたんだそうです。
我が家は夏用シュラフふたつ、冬用が3つあり、今回彼らは夏用シュラフだったのでした。7月に次男とテント泊したときは何の疑いもなく、夏用を持って行ってそんなに寒くなかったので今回も深く考えずに夏用ふたつ(+冬用ひとつ)を持ってきましたが、夏でも時期や標高によっては冬用シュラフの方がいいですね・・・


長男と小高い丘の上に登ってみました。
テントのある場所からだと見えない、遠くの空のきれいな色が見えます。


わたしが昨日一人で登った山の稜線を朝日が照らします。


朝のきれいな空を動画で。
18秒間あります👇

Sunrise in Queyras


さて、次男は相変わらず爆睡中なのでテントに戻りました。


テントの前でとりあえずコーヒーを飲みます。


おお、嬉しい。ついにお日様が昇ってきました。


長男が起こしたのか、勝手に起きたのか知らないけどいつの間にか次男も外に。二人仲良く散策していました。


お日様の力、偉大です。気温は4度を超えました。
そろそろ外でご飯を食べられる暖かさです。


わ~い✨
幸せ(*´▽`*)


パンにバター、ジャム、チョコレート、チーズ、リンゴジュース。コーヒーと紅茶。


バターと胡桃ジャム。麻薬のようなおいしさです。


最近はよく板チョコを持って行きます。パンにバターと乗せるとお菓子のように!?なります。
どんどんお日様が当たってきて、ぽかぽかと暖かくなってきました。といってもダウン着たままでしたけど😅


下山&アフター編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

親子3人でのテント泊の夜

大学生の息子ふたりと8月上旬にテント泊ハイキングしたときのお話です。


わたし達のテントと高山植物のクルクルちゃんことブノワット・ランポント。


少し高いところから撮ったわたし達のテントと周りの景色。
17秒の動画です👇

Bivouac dans le Queyras
地形的に風から守られた場所であることが分かると思います。


他にテントのすぐそばに咲いていたお花、サクシフラージュ・ア・フォイユ・オポゼ。


リンドウの仲間のジョンシアン(ゲンジアナ)も。


テントの設営を終えて一息ついたらお楽しみの晩ご飯タイム。
いつものパターンでポテチから開始です。袋が気圧でパンパンに膨れています。


ポテチ、サラミ、チーズ(今回はコンテ)とパンをつまみ、しばらくしてからお湯を沸かしました。ちなみに水は夕方に行った奥にある湖の近くに小川があったので、そこで調達しました。


以前よく行っていて、しばらくご無沙汰していた東ヨーロッパの食品店に最近また行き始めました。インスタントスープが何種類か売っていて。どれも意外なくらいおいしいのです。
この日持ってきた「3種のキノコ」味のスープ(ちょうど3人分入り)もなかなかでした。


お肉は仔羊肉を持ってきました。骨付きのラムチョップやジゴ(もも肉)のことが多いのですが、この日は火が通りやすいように、あらかじめ自宅で小さめに切ったものを持ってきました。


わたし達はテントから少し離れた大きな岩をテーブル代わりにご飯を食べています。ご飯の途中で日陰になってきました。
この時期、8月というのにあまり暑くなくて、日陰になってから寒くてたまらなくなってきてお肉を焼いて一口二口食べた後、わたしだけテント内に避難してしまいました。


写真からは寒さが伝わってこないと思うんですけどね(^-^;
ブルブル震えています。


子供たちはまだ外でお肉を食べていましたが、わたしはテントの前でお湯を沸かしてハーブティーで暖を取ってました😅冷え性は辛い・・・


来てるもの、これですよ。③はヒートテックの極暖、⑤は暖かめのフリース、⑥は3枚持ってるうち一番暖かいダウンです。8月だというのに、最終兵器を出してしまって本格的に寒くなってきたらどうするんでしょうね(;´Д`)
そしてもちろん、シュラフは冬用のマイナス5度まで対応できるやつです。


靴下は2枚重ねどころか3枚重ねですね(≧∇≦)
ちなみに一番下の黒いのは外科医さんから履くように言われてる着圧ソックスです。


軽く夕焼け空を一枚。寒すぎて夕日の写真はこれだけです(-_-;)
そして、夜はお月様が明るくて星があまり見えなかったのをいいことに!?(ちょっとホットしました😅)テントから写真を撮るために出ることはしませんでした。


翌朝編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

久しぶりに3000m越え&テント設営

8月上旬に息子たちふたりとテント泊ハイキングに行った時のお話です。


テント泊の候補地のひとつだった湖。
こじんまりとした好みの湖ですが、後ろの山が3000mちょいあり、早くに日陰になってしまいそうです。わたしが後ろの山に登るというと子供たちは湖畔で待っていると言います。


気乗りしない子供たちに待っててもらって、ひとりだけどっかに登るというのは怪我をする前にはよくあるパターンでした。少しでも復活できたような気がしてなんか嬉しい♩


登り始め。


間もなく稜線に到達します。


続きはほぼ稜線沿いに登ることになります。
この山は裏側からも登れて、こちらから登るよりも難しいようです。ただ、下りるのはもっと大変なので、周回する場合は反対側から登ってこちらから下りるのが普通なんだとか。


これは先ほど、峠から歩いてきたときに右下に見えていた湖です。わたし達がいる谷よりも150mほど低い位置になります。


さらに登ると谷の低い位置にある湖が見えてきました。


右上の湖で子供たちが待っています。


右上が頂上みたいです。


振り返って。
左に見えている谷に、車で上がってきた峠道が走っています。国内2番目の標高になるアニエル峠道です。


わ~い、着きました\(^_^)/
ピック・フォレアン、3081m。さすがに良い景色です。


360度のパノラマです。
14秒の動画になります👇

Pic de Foréant
湖が見えるのも、景色のアクセントになって美しく思われます。


子供たちに待ってもらってるし、長居はできません。
下りるか・・・わっ、怖っ💦下りるほうがやっぱり怖いですね。


ザレ場を好んで咲くクルクルちゃんことブノワット・ランポントが。


クルクルになりつつある状態がこれです。
初めに黄色い花びらの普通の花が咲き、そのあと雄蕊の部分が巻いてきてクルクルになるのです。


だいぶ下りてきました。


夏山でとてもポピュラーなサボテンっぽいやつ、ジュバルブ。


子供たちのところまで無事戻ってきました。
さて、テント設営する場所まで移動するか・・・


わたし達が選んだのはこの場所です。
見えにくいかと思って子供たちを丸で囲みました。
湖とも池とも呼べない、水たまり的なものの畔で、かつ下の谷が眼下に臨める位置になります。


風が来にくい地形になっているのが大きな理由で、日陰になるのが遅そうだというのがその次の理由です。


自分たちの寝るテントを張る子供たち。
わたしは自分が使う用のテントを自分で張りました。


こんな感じに2張り。少し離れてるのは、喧嘩してるとかではなく動かせない大きな石が埋まっていて近くに張れなかったからです(^-^;


テントの夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。