フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

飽きもせずしつこく稜線へ

酪農を営む知人Sさんの農家に滞在していた時のお話です。


朝は6時半くらいから牛さん達のお世話を始めます。


この日はなぜか早くて6時開始でした(日が経ち過ぎてなぜだったのか思い出せない)。


牛さん達のお世話の後はおやつタイムにクレープを焼き、洗い物を済ますとしばらく自由時間です。
この日も村の裏山へ山歩きに出発しました。
車を運転する必要がなく村から直接スキーを履いて歩き始められるし、景色も良いので自然と同じ方面に足が向かってしまいます。


650mほど登った地点でワンちゃん連れのスキーヤーさんに出会いました。車で1時間くらいのスキー場で働く兄さんでした。


しばらく一緒に歩きましたが、この日休憩なしで2時間近く登ってきたので体力が限界です。兄さんには先に行ってもらうことにしました。ワンちゃんはトレースを追って先に進み過ぎて写っていません😅


わたしは避難小屋でランチ休憩にしました。

しばらく日向ぼっこをしたあと、再び稜線へと向かいます。


全体的にはお天気良かったんですが、稜線のあたりはぼやけています。


先程の兄さん、頂上(稜線)の少し手前にいました。あれ、ワンちゃんにリードがつけられています。


稜線の反対側はこのように絶壁なので、念のために繋いだそうです。
農家のわんこオリちゃんとここに来た時、危なげではなかったけどワンちゃんの性格もあるかもしれないですもんね…


My板を記念撮影。
何度も来ている稜線だけどこんな空は初めてでまるで別の場所のような雰囲気です。


先程のチーズなどが残っていたので景色の良いところでもう一度ランチタイム( ̄▽ ̄;)


50代くらいのスキーヤーのカップルが登ってきて、稜線の左側(誰も歩いて行かない方面)に進んで行きました😱こちらに戻って来たのかそのまま真下へ下りたのかは見届けませんでした。


わたしは自分のいたところから緩やかな斜面を滑り下りました。
記憶力の良い方は覚えていて下さっているかもしれませんが、この地点から真下に下りると出発地点とは違う隣り村に着いてしまうのです。前回同じ頂上に来た時は注意していたにもかかわらず手遅れなところまで下りてきてしまったので(またスキー板に滑り止め貼って登るの面倒)、諦めてそのまま隣村に下りヒッチハイクで農家まで戻りました。


この日は確信犯でした(^◇^;)
楽し過ぎるカラマツ林の中をズンズン滑り下りて行きました。1000mちょっとある高低差のうち半分くらいが森林だったと思います。


隣り村にはクロスカントリーのコースがあり、今シーズンはコロナで普通のスキー場のリフトが動いていないことも影響して駐車場にはたくさんの車が。ここから下界のメイン道路まで下りるには農家のある村の近くを必ず通るので、乗せていってくれる車を探すのは簡単です♩


クロスカントリースキーではなく、わたしと全く同じ稜線の頂上に登ったというバックカントリースキー&スノボ兄さん達が出発準備中だったので乗せて行ってもらうことにしました。


兄さん達はブリアンソン近くの有名なスキー場、セール ・シュヴァリエから来たそうです。


兄さんのひとりが、娘さんの幼稚園のお迎えの時間がギリギリだったので「ごめんね、農家の前までは送れないけど」と村の入り口で下ろしてもらいました。十分ですよ〜ありがとうございました😊


少し休憩した後、夕方牛さん達のお世話に牛舎に下りるとオリちゃんが「今日は連れてってくれなかったね?」とばかりに不貞腐れてました⁉️



お読みいただいてありがとうございました。

ラフィちゃん行方不明第二弾

ラフィちゃんはお山地方に住む友人Oさんの飼い犬です。まだ子供なのであまり言うことを聞かず(特に飼い主以外の)、一度ひとりでスキーに連れて行って逃げられ、翌朝探しに行って見つけたお話をブログに書いたことがあります。



1ヶ月以上前の話で申し訳ないのですが、書く機会がないまま日が経ってしまいました💦

この日はお昼まで天気が悪かったのが晴れ間が出てきたので急遽Oさんと近場のお山へスキーしにいくことになりました。



前日の夜から降り続けた雪はかなりの厚さです。一番乗りなのでトレースをつけるのが大変。って、もちろんOさんが先頭ですけど( ̄▽ ̄;)



下界はスッキリしてきていたけど、高いところには結構雲が。でもこの後回復していくという予報なので心配していません。



雪の深みに自らハマっていってはバタバタするラフィちゃん。

元気ですなあ(⌒-⌒; )



第一目的地の小屋が見えてきました。写真の真ん中ら辺の黒い点がそれです。第一っていうか、わたしにはもう最終目的地でいいです(^-^;



振り返ると雲が煙のようにもくもく絶えず動いています。



山小屋へ向かいます。薄っすらと道の形になっているように見えます。夏は羊飼い小屋になるので四駆で通ることができる道なのかもしれません。



特に急な斜面ではないけど、新雪ノートレースなので重たそうです。



小屋が近づいてきました。



トレースの深い溝にラフィちゃんが半分隠れています。



到着です。よそよそしいラフィちゃん、常に一定の距離を置きたがります(ーー;)



お待ちかねのランチですよ♪

チーズはお手伝いにいく農家のものです✨

パンとサラミに生ハム、奥のケースはドライフルーツやナッツが入っています。



眺望は残念ながらありませんが、こういうもやーっとした雰囲気も好きです。



すると、いきなり雲が少し窓のように開けて正面のお山が30秒くらいだけ見えました😻


さて、これだけではOさんには登り足りないので🤣あと400mほど上にある峠まで行くと言います。わたしとラフィちゃんはここで待つことにしました。この後さらに雪深いからラフィちゃんは疲れてしまうだろう、とOさんは思うそうです。

Oさんが出発する時だけラフィちゃんにチーズをやったりして気を引き、Oさんがいなくなった事に気付かれないようにしました。



しばらくは大好きなチーズで誤魔化されていたラフィちゃん。フト我に返ったみたいでOさんの姿を探し始めました。



見るからに不安そうにトレースの上を行ったり来たりしています。



げげっ💦下りて行き始めた( ̄O ̄;)

Oさんが出発して行ったトレースは山小屋の反対側だったので分からなかったのでしょう。



大急ぎでスキーを履いて追いかけます。

トレースから離れていくラフィちゃんが見えたのでわたしもそちらに向かいますが、ノートレースのところはほんと大変です💦



これですよ…

雪が重たくて足が上げられない💦

 


で、ズデッと転んだ(;´Д`A



もうラフィちゃんの姿はどこにも見当たりません😱😭低くなった太陽の光が雲の間から差し込んで綺麗…とか言ってる場合ではありません😓Oさんに電話すると「きっと下まで下りたんだろう。僕がいないと分かったらまたトレース通りに登ってくるだろう。僕は今からそっちに下りるから。」と言います。



しばらくOさんを待っていると…下からラフィちゃんの姿が見えてきましたε-(´∀`; ) 行方不明になってた時間、30分弱ほどでしたがドキドキしました💧



こちらに走ってきた…と思っても直前でストップします(⌒-⌒; )



常によそよそしいのです💦

間もなくOさんが滑り下りて来たので言いました。「次からは一緒に連れてって下さい❗️」



よそよそしい割に、登るのも滑るのも遅くて置いてけぼりになりがちなわたしをしょっちゅう待ってくれているラフィちゃん。可愛い(*^^*)


お読みいただいてありがとうございました。

アルプスの雪のお宿で迎える朝

山好きの同僚S君と彼女Cちゃん、S君の女友達ふたりと一緒にフレンチアルプス北部、サヴォワにある山小屋に泊まりに行ったときのお話です。

 


今回の素敵なお宿はこちら、エギーユ・ダルヴ山小屋(2260m)です。管理人さんはいませんでしたが、鍵は開いていて使えるようになっています。フランスの営業山小屋、特にCAF(Club Alpin Français, 山岳協会みたいなもの)に属している山小屋の半分くらいは同じように管理人さんがいない時期にも使えます。



朝7時半。

早くに出発したグループもありましたが、ほとんどの人はゆっくりみたいで、食堂は静まり返っています。



水はほぼ使い切ってしまったので、雪を集めて来ました。ストーブ用の薪は切れてしまっていましたが、ガスボンベはあります。山小屋使用料を払うので遠慮なく使わせていただきます。



台所の棚には色々置いてあります。避難小屋と同じように利用者が置いていくのかな、と思います。なんとなく使う気はしないですけどね💦



ガス台は他の宿泊客も使うので空いているとは限りません。2杯目の飲み物(インスタントコーヒー)はジェットボイルで作りました。



各自が持って来たものを交換しつつ楽しいご飯タイムです。みんな食欲ある〜💖気持ちの良い食べっぷりです。



ご飯の後片付けした後は、管理人さん不在時の使用料分の小切手をこの木箱に入れました。12ユーロは薪ストーブ使えなて寒かった(薪のストック切れ)ことを思うとちょっと高いかな…安いところだと8ユーロくらいの山小屋もあります。



荷物をまとめて出発準備です。少し下りて隣の山に登り返すつもりだったんですが、宿泊客に昨日の午後にそちら方面で雪崩れがあったと聞き、もう駐車場まで下りることにしました。

昨日は到着時、既に日陰で寒かったけれどどんどん日向になってきています💖



山小屋の窓に向かいの山が映ってポスターのようです✨コロナ対策の注意点が書かれています。



スキーヤーが大半ですが、たまにスノボの人も。

確かに日が当たってポカポカしてるけど、半袖って💦登ってる最中だと一時的に汗だくになったりするけど…



S君たちは今回スノーシューで来ています。



昨日はこの斜面、日陰になって凍結し始めていて苦労しましたが、お日様のおかげで柔らかくなってきました(*'▽'*)


  

急な部分を下りたあと、振り返って。



あとはなだらかなところ中心です。



谷底を下りるわけですが、アップダウンも結構あるのでスノーシューには問題ありませんが、わたしはみんなより少し高い位置をアップダウンに影響されないようにトラバースっぽく下りた部分もありました。



駐車場に向かう急な森の部分に入る少し前にある山小屋。ここの持ち主の方と少し一緒に歩いたことがあります。まだ当時、改装途中だったのでした。

その時の一枚👇


持ち主のおじさま。ドカ雪が降ったので改装中の小屋が雪の重みで潰れてないか心配になって見に来たそうでした😅大丈夫みたいだったけど。


S君たちは4人で1台の車で来たので、帰りは2台に分乗しました。


S君と彼女Cちゃんに乗ってもらいました。

ひとりだとケチって地道で帰ろうと思ってたんですが、高速代払ってもらって早く帰ることができました☺️おまけにS君が運転してくれました♪



お読みいただいてありがとうございました。