randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

モン・テニブル(メルカントゥール)に登る(後編)


メルカントゥール3日目の朝に登頂したモン・テニブル(3031m)。出発前までは聞いたこともなかった山でしたが、意外にもこのエリアでは一番高くなっているため、パノラマは最高でした。ただし全く初めての地方で、周りの山の名前はほとんど分かりません(^^;


頭一つ出っ張っているのはケラ山塊の山で頂上はイタリア側にあるモン・ヴィソ。3800m以上あるので、そう高い山がない南仏では目立っています。


そしてこのモン・テニブルを含めた周辺の山頂のラインはイタリアとの国境になっています。山頂で撮った写真に付いてる位置情報でも何枚かはイタリアになってました。一歩動くと国境超える、みたいな感じです(;´∀`)


山小屋を出発前にも朝ごはんを食べていましたが、山頂で何か食べたり飲んだりしつつダラダラするのは大好きなので(寒くないときのみ)、ちょっと居座ります。
山に入った前々日朝からずっと電波がなかったのですが、ここで久しぶりに電波が。風情ないですが、急ぎのメールやメッセージに返事を送ります(;´Д`)
45分ほどゆったりしましたがそろそろ腰を上げます。山小屋まで帰るのにも結構時間かかりそうだし、大急ぎでご飯食べるのはイヤ。ご飯のあとは下界に下りなければなりません。ここからだと1800m下りることになります(@_@)そして少し気になるのは、下りてくる予定の地点はわたしが車を停めた駐車場とは少し離れているのです。この地方の中心となる村というか小さな町を挟んで反対側、約3~4キロほど先になります。そして今晩予約している民宿もすぐ近くというわけではないので、この後は下りるだけとはいえ、それなりにさっさとこなしていく必要があります。


下り始め・・・
ふと思いつきました✨
ここまで来るのに、山小屋の前の大きな湖のほかに3つの湖の横を歩いてきましたが、3つ目に通った湖、これは省略できるんじゃないかと。
行きに3つ目の湖まで上がるとき、通ってる場所の横の辺りにある盛り上がった部分、少し急だけどここからでも登れそう(=下りてこれそう)だな、と思って見ていました。
そこを通れば3つ目の湖を通らずに直接初めのふたつの湖のある辺りに下りられそうです。もちろん道はないので目で見て行けそうなら行く、途中無理そうなら迂回しつつ通れるところを探して下りるということです。


濃いピンクの切れ切れの線が行きに通った辺りです。もっと稜線の辺りを歩きましたけど。この切れ切れのラインは「道は一応あるけどはっきりしてない」という意味です。どっちみち道は見えなかったり雪があったり景色が良さそうなところ選んだりで適当に登ったわけですから、帰りも適当でいいです(;´Д`)
黄色い線、こんな感じで帰ってみようと思います。


下り始めは行きと同じ辺りを通ります。


ふたつの大き目の湖の方角へと、歩けそうなところを探りつつ下りていきます。


こちらも尾根気味になったところを通る感じです。案外順調に下りてきました。


あちこちに咲いていたジョンシアン・プランタニエール。


モン・テニブルを振り返って。


ふたつの湖の間の盛り上がった辺りを通って右側の谷へ下りていくことになります。


最後、岩壁があり最短距離で下りられない場所があったので少し登りなおして修正したほかは結構すいすいと下りてくることができました。


無事着地?です(^^)
あとは右側の谷を川沿いに下りて一番下にある大きな湖、ラビュオンス湖の畔を歩いて山小屋に帰るだけです。


川沿いに下りていきつつ、振り返って。
上の3つの湖や雪どけ水が流れ込んでいます。


ラビュオンス湖。これも振り返った写真です。行きは最短距離で反対側まで行きたかったので水面に近いザレっとした斜面を歩きましたが、帰りはせっかくなので用意されているハイキング道を通ってみたいと思います。湖から結構上がったところを歩きます。


12時5分。荷物の一部を置いている山小屋に帰ってきました。


近付くと、閉めてあったはずの雨戸や窓、ドアが全て全開しています。そういえば、事前に山小屋の使用についてメールで問い合わせた際、オープン準備のため僕も同じ日に山小屋に行く予定です、と管理人さんが書いていましたがどうやら到着した様子です。


管理人さんであるシャーリーさんの他に、お手伝いに来た友達が男女3人いて作業中でした。そのうちひとりの男性が日本に一度行ったことがあるというので色々話をしつつお昼ご飯の準備に取り掛かりました。忍者に憧れていて(^^;忍者村やら忍者屋敷やら色々まわったそうです。残念ながらわたしは忍者に詳しくないので話はあまり盛り上がりませんでした。


すると遠くからヘリコプターの音が。どんどん近付いてきます。山小屋オープン(またはクローズ)=ヘリコプターですやん(*'▽')
たまにジープとかでぎゃんぎゃん登って来られる場所にある山小屋もありますが、ここは多くの山小屋同様、ヘリで食料や必要なものは運んできます。近付いてきたので風で飛ばされないよう、軽いものはザックに急いで片付けます。


何か運んで来たのかと思ったら荷物はぶら下がっておらず、その代わり山小屋にいた3人の人(お友達とは別の)を乗せて飛んでいきました。聞けば先ほど一度来て既に荷物は下ろし、周辺のもう一つの山小屋(多分わたしが1泊目したところ)にも寄って荷物が空になった状態で一度村まで戻るとのこと。復路を無駄にしないために人を乗せていったようです。そして1度では全部運びきれないのであと2回くらいは行き来するそうです。山小屋のご飯や飲み物、高いけど運び賃がかかってますからね^_^;


谷を下りていくヘリコプター。忍者好きの人が写真を撮っていました(*'▽')


そしてご飯を食べて少しずつ下りる準備をしていたら忍者好きの人が「写真撮ってあげるよ」と気を利かせてくれました。



1時半。名残惜しいですが、このとっても素敵な場所に別れを告げ村へと下り始めます。


湖やモン・テニブル、山小屋もよかったけれどまず何をおいてもこの乾燥した土地、野性味のある岩々した自然にうっとりでした。エクラン国立公園の中部~南部やケラ自然公園にも似通った感じがあります。スイス方面のアルプスとは全然違った南の高い山、って感じです。


モン・テニブル後編はこれで終わりです。次回は下山&民宿編です。この晩泊ったのは適当に予約した割にとっても素敵な民宿でラッキーでした(^^♪

モン・テニブル(メルカントゥール)に登る(前編)

メルカントゥールシリーズも長くなってきたのでタイトルの付け方を変えました(^^;
2泊目に泊まったラビュオンス山小屋(2523m)から3031mのモン・テニブルという山に登られそうということを知ったのは山小屋に到着してからでした。いつものことですがお天気次第で行き先を決めるので、メルカントゥールには結構前から行きたいと思っていたのでハイキング地図は買っていたものの、行くことを決定したのは2日前。泊まるところ確保がやっとで、毎日の細かい行動までは決める時間が出発前にはありませんでした。
ましてやメルカントゥール、全く未知の世界で最高峰の名前さえも知らないといういい加減さです(;´Д`)
山小屋に到着した日は時間的に余裕がなかったのと疲れていたのとで翌日朝にチャレンジすることにしました。


寝たのが早かったので5時前に目が覚めました。


荷物を持ってそろりそろりと1階に下ります。泊り客はわたしの他にニースの若い女の子ふたりがありましたが、まだ寝ているようです。
まずは熱いコーヒーを淹れて、飲みながら荷物の出し入れをします。モン・テニブルにピストンした後、またここを通るつもりなので要らないものは置いていきます。


食堂のドアの窓から。お月様は満月に近かったです。


5時過ぎ。コーヒーを持って小屋の外に出ます。
思ったほど寒くありません。


5時半過ぎ。だいぶ明るくなってきました。
そろそろ出発準備に小屋に戻ります。


小屋を出たのは6時5分でした。


まずはラビュオンス湖の畔まで来ます。


少し標高高い目の岩場やザレ場でのみ見かける可愛いやつ。今年初めての対面でした。


山小屋のある方向を振り返って。


本来のハイキングコースはもっと高い位置を通るみたいですが、早く反対側まで行きたいので湖から一番近い位置を歩きます(^^; ちょっと急でザレザレしていて滑らないようにゆっくり歩くのでそこまで時間短縮にはなってないかもしれません。


6時35分。湖の反対側に到着です。振り返った景色。


岩々なところを少しずつ登ります。


誰かが最近通った跡があります。 


道は何となく分かるところもあれば分からないところもあります。ケルンが時々あるので助かります。地図を見るとしばらくは川沿いに登っていく感じです。


来た方向を振り返って。


7時過ぎ。シモン湖とシャフール湖という二つ湖がある地点に到着。


右がシモン湖、左がシャフール湖です。
地図によるとこのふたつの間を通り中央の雪が残っているあたりを登っていくようです。


このあたりもまだ山の陰になっていて雪が少し硬かったので、一応アイゼンを付けました。


どんどん登っていきます。


振り返って。ふたつの湖がよく見えます。


あと少しで一旦平たい場所に出るようです。


一度融けた雪が凍っているところも多く見られました。
左手に間もなく湖があるはずです。


あ、ありました。モンタ二ェット湖という名で地図に載っている湖です。この湖畔を歩いて左側に進んでいくことになります。


一番低い辺りが通過予定の峠のようです。そしてそのまま左側へ登っていくことになります。


もう少し・・・


凍ってる場所もありますが、日が当たってきたのですぐに融けそうです。


8時5分。ラビュオンス峠に到着。山小屋を出てぴったり2時間経っています。


反対側には礼儀正しく並んだ山があります。
しかし、思ってたような眺望ではないなぁ・・・


そうだ、この右側のちょっと高いところに登ってみよう。この後登るのとは逆方向ですが、雪もないし大した高さでもないのでこちらからの景色も見ておこうと思います。


おおおっΣ(゚Д゚)
すげぇ・・・北方面に雲海が出まくってます。今まだ朝早いけど時間と共になくなっていく可能性が高いです。この雲海、頂上でも見たい~!…こんなところで道草食ってる場合じゃありません。


すぐ峠まで下りて、モン・テニブルを目指します。地図では稜線の少し下らへんを歩くように線が引いてありますが、まあどこを歩いても最終的に一番上に行けたらいいということです(;´∀`) 見晴らしがよい稜線ギリギリの部分を歩きたいものですが、ところどころ雪が結構残っていて岩場の雪は足がズボズボはまって厄介なのでできるだけないところを歩きます。


時おり避けられない雪もありますが、逆にこのくらいの量積もっていると全体に平らになっていて朝でまだ気温も低く踏み抜くことも少ないです。


シャーーっと左側の谷に滑り落ちないよう注意して通過します。


奥に頂上が見えてきました(*‘∀‘)
稜線に雪がある場所もあるので、その度にいちいち少し下りながら進みます。


大丈夫、まだ雲海残っています。


だいぶ近付いてきました。


頂上はすぐそこです。十字架、なぜかふたつあります(@_@)


8時50分、モン・テニブル(3031m)に到着\(^_^)/
雲海、しっかり残っていて嬉しい・・・ちなみに出ていたのは北~東方面だけです。


後編に続きます。

南仏メルカントゥールへ(その5)

3泊4日で初遠征のメルカントゥール国立公園。2泊目する予定の湖の畔にある山小屋前にお昼過ぎに無事到着。湖畔でお昼ご飯を食べた後、山小屋に入ってみます。


山小屋の前に広がるラビュオンス湖。


ラビュオンス山小屋(2523m)。まだシーズンインしておらず、鍵は開いているので勝手に使える状態です。使った人は8ユーロの小切手か現金を置いていくことになっています。


トイレとシャワーがあるようですが、こちらは鍵が閉まっています。


玄関口から入ったところ。食堂からも外に出入りできるようになっていました。


寝室はふたつあるうちの大きいほうが開いていました。二つの寝室を合わせて合計35人が寝られるようで、管理人のいるタイプの山小屋としては比較的小規模なものです。


食堂にはストーブがふたつありました。木のストックもありましたが、火種のための新聞紙や小さな枝などがなかったのでうまくつけられる自信がなく、夜結構寒かったのですが諦めました。


食堂にあった娯楽コーナー。ゲームや本などがあります。


窓からの景色。


さて、時間は3時になったところです。今から何しよう・・・
うちを出発する前には詳しい予定は決めていなかったので、いちいち考える必要があります。何せ初めて来る地方で、山の名前も村の名前も何もかも聞いたことがないものばかりで、1泊目と2泊目する山小屋、3泊目する民宿、と決めたのも出発の2日ほど前のことです。まあ山小屋に関しては予約する必要がないというかまだ管理人がいなくてできないわけですが…


地図を見ると、山小屋から湖の反対側に向かって3031mのモン・テニブルというのに登ることができそうで、湖畔まではハイキング道があるようですが、その後は切れ切れの線、つまり「道は一応あるけどはっきりしない、分かりにくい」という表示になっています。
これはぜひ行っときたいけど、もう3時だし日が暮れるのが遅いとしても今日はもうそこそこ歩いて疲れています。明日、村に下りる前の一大イベントとしてとっておきたい感じです。そこで今日はそこら辺を単にウロウロすることに。夕方には山小屋に戻ってダラダラするのもいいだろう・・・と。


ラビュオンス湖。向かいの山の左側の谷のようになっているところを越えてどんどん左側に登っていくとモン・テニブルに向かうことができそうです。ただし岩々してそうだし、雪の量次第では難しそうな感じもします。まあ、明日の朝のお楽しみということで・・・


ラビュオンス湖は複雑な形をしており、周りにも無数の湖があるのでその間の小高いところをあちこち渡り歩いてみます。


湖の周りをウロウロするだけでは面白くないな・・と思っていた矢先、いいものが見つかりました。これは山小屋から真右の辺りになるのですが、峠のようになった場所があります。そして、けっこう緩やかだし岩壁などの障害物もなく普通に登れそうです。午後のお散歩の目的地、決まりです(;´∀`)


山小屋を振り返って。


夏が近づきやっと雪がなくなってきてホッとしているのにわざわざ雪のあるところを登るとはいかに??


峠までの往復ってのもあんまり芸がないけれど、他に行先を思い付かなかったので仕方ありません💦


すると、右上の岩の上にいたムフロンの群れが一斉に駆け下り始め、雪の上を走り抜けました😻
残念ながら携帯のカメラではズームが出来ないに等しいのでこんな写真のみで残念。。。


ムフロンも行ってしまったのでまた黙々と登ります。



上の方の日当たりのいい平たいところに来ると雪は少なくなっています。


眺めは・・まあ、それなりにいいです(^^; 山小屋からよりは。地図で見ると2701mの地点。山小屋からはそんなに上がっていませんが、メルカントゥールとイタリアの山々が見渡せます。


さて、中途半端な場所でしたがこの峠っぽいところを折り返し地点に山小屋に戻ります。


どこを通っても同じことなので、途中からは上りとちょっと違うところ(稜線っぽい地形で雪の少ないあたり)から戻りました。


山小屋に戻ると、ふたりの若い女の子が到着していました。メルカントゥールからは一番近い大都市であるニースに住んでいるけれど、ここには初めて来たそうです。
ゲーム、一緒にしますかと聞かれたけど遠慮しておきました。ワインを勧めてくれたのでそちらは頂きました(^▽^;)


ワインを頂いてる間は彼女たちの隣に座って世間話をしていましたが、間もなく寒くなってきたのでわたしは山小屋内に移動しました。


山小屋は管理人さんが最近一度来てガスのボンベを入れ替えた、と事前のメールで聞いていました。遠慮なくガス台を使ってご飯を作らせてもらいました。


夕食後、恒例の夕陽鑑賞。日がとても長くなっていて、9時前後でまだこの明るさです。


いっぱい歩いて疲れたのでまだ何となく明るいけれど9時40分にはベッドに入りました。若い女子二人組もわたしより少し先に既に寝に入ってました。
翌朝は久々の3000m級に挑戦です☆彡



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