フランスで山歩き

仏中東部リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

子供たちと初めてのテント泊(先週末)

先日ダイジェストで報告した先週末のハイキング記です。ハイキングというよりかは今回はテントで寝ることがメイン。出発したのも土曜の午後だったので手っ取り早く標高の高いとことから歩き始めることが出来る峠道路から出発することにしました。


目的地はオート=ザルプ県のグラノン峠(2413m)です。サイクリストさんの姿もちらほら。うちから3時間半近くかかるかなり遠いエリアなのですが、「重たい荷物を背負ってあまり歩きたくないので既に標高の高いところから出発」「テントを張るのに良さげな湖に簡単に行ける」「到着までに森を通過する、もしくは湖の近くに森がある(=焚火をするための木を拾える)」という条件で有名な峠道路を含んだハイキング地図を色々見ていてたまたま見つかったものです。もっと近くでも他にあっただろうけど、新たに色々探す時間ももったいないのでそのままこちらまで来ることにしました。


峠道路や風光明媚な山道などに立ててあるサイクリストさん用の道しるべ。峠までの距離、現地点の標高と傾斜が記されています。


峠の寸前にアルペン猟兵(山岳地帯専門の部隊)の軍事施設がありました。


グラノン峠に到着。2413mとかなり高いのですが、峠までの道はアスファルト舗装されているものの、峠から反対側の道は未舗装のため、峠道路としての役割をちゃんと果たしていないとして、標高ランキングからは外されています。


土曜日で週末とはいえ、夕方の5時なので今頃到着する車はいません。帰っていく車は何台かありました。


この日はお天気はまあまあなものの、ものすごく風がきつかったです。あまりの寒さに「キャンプするのやめて車の中で寝袋で寝ようか。。」と本気で思ったくらいです。


ブルブル。。準備はできましたか~!?



夕方5時過ぎに出発です。クリストル湖とウール湖とあります。


クリストル湖からだと森がかなり近くにあるので焚火のための木を拾うのが簡単そうです。


アルペン猟兵さん達の建物が。ほんと、いいところに建ってますね!


寒いけど、テント泊が楽しみでならない男子ふたり(*‘∀‘)


緩やかな斜面を登っていきます。


凹んでる地点が峠なので、そちらに向かいます。


ススキみたいなフワフワの植物がピンク色に。風になびいて幻想的な雰囲気でした。


立派な山はグラン・タレヴァ。登れないっぽく見えますが、ちょっと裏に回り込んだらいけるみたいで、この峠を左手に少し下りたところからハイキング道が出ています。


峠の手前にまず分岐があり・・


エピローブ・ア・グランド・フルール(オオアカバナ、でしょうか?)


峠に到着します。


相変わらず寒い・・・巾着袋のような男子二人💦


反対側に下ります。そう、100mほどだけ登って(距離はちょっとありましたが)300mほど下ります(^▽^;) まぁその代わりに明日朝登ることになりますけど・・・
しばらくして水溜り的なものは見えてきますが、目的地の湖ではありません。次にもうひとつあるのですが、それも違います。湖の多いエリアなのです。


峠から下りてくると、ハイキング道の右も左もブルーベリーだらけでした(≧∇≦)


湖に着く前から枯れ枝集めに余念がない焚火名人(とそのアシスタント)。


標高が低くなるにつれ、ポツンポツンと木が時々あるので、周辺には小さな木の枝が落ちています。


わたしは食べられそうなキノコ(多分ボレかセップ)を見つけました。


木の枝を拾いつつ、大事に持って歩いてたんですが、万が一違うやつだったら今晩山の中でお腹痛くなったりしても困るので食べませんでした(^^;)


目的地の湖に到着しました。残念ながら風は収まっていません。谷の奥から吹いてきている感じです(;´Д`)


すんごい綺麗😻 
風のないところを探さなきゃ・・・


風さえなければ湖畔の平らな草の地帯にテントを張りたいところなのですが、少し水際から上がったデコボコになった地形のところで、テントをふたつ張れるだけの平らな地面がある所を探します。もう7時になるので急がなきゃ・・・


若干傾斜があるものの、なんとか岩というか引き抜くことのできない石のない地面を確保できる場所があったのでテントを広げだし始めました。ピカピカしてるのはエマージェンシーシートです。地べたに直接テントを張ると湿っぽくなるので敷いています。


もう一つのテント用には大きなビニール袋を開いてガムテープでくっつけたものを利用(翌朝撮影でしっかりと水蒸気がくっついているのが分かります)。十分に役割を果たしてくれました。


ギリギリな感じですがこんなもんですよ。。
子供たちに組み立てさそうと思ってたのに、二人が木の枝拾いから帰って来ないので仕方なくわたしが二つとも大急ぎで組み立てました(;'∀')


テントの前から。湖との距離感はこんな感じです。


子供たちが枝拾いから帰ってきました。
元々風があって気温も高くないため結構寒かったんですが、お日様が沈んできてかなり辛い寒さになってきました。はやく焚火をしよう~!!


次に続きます。

プチット・ムシュロール山頂で「明石のりラーメン」♩

先週の火曜日にひとりで出掛けたハイキング記です。
標高はあまり高くないけれど石灰岩の岸壁が個性的な景色を生み出していてアイベックスもたくさん生息しており、高い山の大げさな景色(^^;に飽きたときやあまり運転したくないときなどに気分転換に行きたくなるような場所です。


1229mの駐車場を出発して2姉妹峠(コル・デ・ドゥー・スール 2056m)、グランド・ムシュロール(2284m)、ムシュロール峠(2086m)まで下りてからプチット・ムシュロール(2156m)に登ってきました。
時間はようやく11時になろうとしています。この日の行程の中で一番標高の高いグランド・ムシュロールではまだ10時にもなってなかったのでさすがにランチには早過ぎました。


さきほど下りてきたばかりのグランド・ムシュロールが真後ろに控えています。草の生えている下の方の部分には道が見えています。


頂上には先客がありました。50代後半くらいのご夫婦がサンドイッチを食べ終わって出発するところでした。
お二人が下りていくと、もう他には誰もいません。安心してヘンなもの(普通のフランス人から見て💦)を出してくることができます(´▽`) ホッ


ヘンなものどころか・・『高級インスタント食品』『ご当地グルメ』『インスタバエ』確実な「明石のり(塩味)ラーメン」を持ってきています。7月に里帰りしたときに「北野エース」にて購入。ベランダにボーボーに生えていた葱も持って来ました。


同じく7月に日本で購入のキムチは貴重なものなのでなかなか手を付けられずに大事にとっておいたら案の定賞味期限がだいぶ過ぎてしまいました。定番すぎるパターンです。
麺は・・海苔っていうからもっと黒いのかと思ったら蕎麦みたいな色をしています。
で、作り方・・・説明が長い💦説明文とか解説書とか読むの大嫌いなので適当に茹でます。そして「明石のり」を承認するのは明石の漁師Σ(´∀`;) 


いただきまーす💕
お味の方は・・・かなりあっさりとしていてラーメンっぽくはなくて、海苔の味もあんまりしない気がしますが、とてもおいしくいただきました。


食後にはこちら、マドレーヌとコーヒーです。


プチット・ムシュロール頂上には45分ほど滞在しました。反対側の緩やかな斜面を次の峠に向かって下りていきます。


振り返って。石灰質の岩に浸食の跡が深く入っているラピアスと呼ばれる土壌です。


表面にズーム。この辺りの岩の切れ込みは数十センチほどと大きくありませんが、最大数メートルの深さに達することもあるそうで、視界のないときや残雪のあるときにそのような地帯を歩くのは危険といわれています。


峠の少し手前に・・・なぜか男物の(派手な)パンツが落ちていましたΣ( ̄□ ̄|||)
手袋片っぽとか帽子とか落ちてるのはよくあるけど、パンツを発見したのは初めてです。


バルム峠に到着。先ほどのプチット・ムシュロールやこの辺りはハイキング地図に載っているコースなので各分岐にはオフィシャルな行先案内板が立っています。


岩壁沿いの細い道を歩きます。さり気にしばらく上りになっています。


夏の終わりによく見られるカーリン。


板でベンチになっている地点。去年来た時は、最初の峠(二姉妹峠)で出会ったハイキング客の男性と最後まで一緒に歩いたので、このベンチでお昼ご飯を食べたのでした。


晩夏に多く見られるカンパニュール(キキョウの仲間)の一種、カンパニュール・アグロメレ。アグロメレ、とは「くっついた、まとまった」というような意味です。


もうしばらく行くとレジスタンス運動(第2次世界大戦)のときにヴェルコールの山に隠れながら戦い、犠牲者になった若い英雄たちの記念プレートがあります。


もうしばらく細い道を登り続けると・・・


洞窟にも見えるような大きな岩の下を通り、ハイキング道は急降下していきます。
この洞窟っぽい岩壁の一部に・・・


常に水が流れているところがあります。
水をはじいてしまう石灰質の山塊のため、湖や小川がほとんどないヴェルコールでは貴重な水を補給することのできる地点のため、ハイキング客には有名なようです。


先ほどの峠から続いていた「サラザン(サラセン人のこと)の壁」と呼ばれる岩壁の麓を歩いてきましたが端っこまで来ました。


ここからジグザグのハイキング道をどんどん下りていきます。


単調な下りですが、傾斜がきつくて滑りやすいのでポールが必須です。


午前中はこの城壁のような岩壁のてっぺんや裏側にいたわけです。右端の出っ張りがお昼前に登ったグランド・ムシュロールです。


だいぶ下りて緑の多い地帯まで来ました。


上の方にはもうほとんどお花はありませんでしたが、標高低いとこにはまだ結構咲いているところもあります。


1500mまで下りてきました。
この後行きと同じハイキング道に合流することもできたのですが、前回そうしたので違う道から帰ってみたいと思います。


8月末でお昼からは暑かったので、森の中の道がありがたいです。行きより距離は長くなるのですが、傾斜は緩やかで歩くのは楽です。


駐車場に反対側から帰ってきました。するとトラックを改造した大胆な手作りキャンピングカーが停まっていました(゚Д゚;)


帰りの高速ではグルノーブルの幹線道路が工事中で大渋滞(;´Д`) 行きも夜間工事で高速降ろされたんだった・・・


うちに帰ったらこれです(^▽^;)
ヴェルコール山塊の地ビール。山塊南部の麓の村で作られていて、以前ハイキングの帰りに製造元で買い求めたものです。



たかだか日帰りのハイキング記でしたが、長くなってしまいました。
読んで下さった方、ありがとうございました。

忍者ヤギの貼り付くグランド・ムシュロールを下りる

先週の火曜日に一人で出掛けた近場ヴェルコール山塊での周回コース。姉妹に例えられた二つの山の間の峠を越えてからアイベックスだらけの台地を通り抜け、山塊2番目の標高になるグランド・ムシュロールに登ってきました。


反対側から登ってきた40代くらいの男性。この日初めて出会うハイキング客で周辺の山のことなど5分間ほど話しました。


わたしが登ってきた方向に下りて行かれました。


さて、わたしはこっち側に下りて行かないと・・・


先ほどは、登りが急だったので「こっちが登りで良かった💦」とか一息ついてたんですけど、こちらの下りも結構急だったんでした・・・どこの方向から見ても大体尖がっている山なので、なだらかな斜面とか存在しないんでした(*_*)
注意深く下り始めると、カラカラと小石の崩れる音が。


あーまたアイベックス💕
今度はメスばかりです。


垂直みたいな岩壁をこともなげに移動していきます。日本で忍者ヤギとか言われてるのも納得できます。


先ほどは草原でゆったりと寝そべっているオス達を何十匹も見たところでしたが、こういう本来の?運動能力を見せつけてくれるような場所で出会った方が嬉しいような気もします。


はぁ~~💧 わたしはアイベックスではないので急な斜面を下りるのは苦手です。。


ボチボチ下りて行こう・・・


この乾いた砂と砂利が滑るんだ(;´Д`)


だいぶ下りてきました。ここからは石ころだらけで急なので何度も半分コケながらもポールのおかげで無事峠まで下りていくことが出来ました。


今頂上から下りてきたグランド・ムシュロールを見上げて。


峠のすぐ手前にマーモットが2匹。小さくて細身です。まだ子供のようです。


仲良しのお友達なのか、兄弟なのか、恋人同士なのか・・・じゃれ合って一緒に走ってくっついたまま穴に入っていきました(*´ω`*)


ムシュロール峠に到着します。この続きで登るのは、目の前のプチット・ムシュロールです。ハイキング道が見えています。グラン(ド)があれば大抵プチ(ット)もあるのがフランスのお山です。ここからだと、えらい急なように見えるのですが・・・


登り始めるとそうでもありません。特に前半は普通のハイキング道です。


後は岩々です。


振り返って見える、グランド・ムシュロールの山肌と奥はアガット姉さん。


案外階段っぽくなってるところもあって楽勝です(^▽^;)


ただし登って来たところを見下ろすとちょっと怖いです( ̄▽ ̄;)


登ってる途中で二枚貝の化石になってる岩がいくつか集中してありました。


岩だけでなく石もあったので持って帰ってきました(≧∇≦) ここらへんは国立公園でも自然保護地区でもないので自由です。


もう頂上に着いたっぽいです。


ケルンがいっぱいあります。


プチット・ムシュロールに到着です。今反対側から登って下りてきたばかりのグランド・ムシュロールを背景に。



最後まで書きたかったんですが、やはり長すぎるのでここで一度切ります。
次回が最終回です。