フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

自転車欲が爆発した日

自宅リフォーム工事や次男カップルとのハイキングなどで、自転車にしばらく乗っていなかった時期のお話です。
自転車友のS君と涼しい朝のうちにちょこっとサイクリングをする約束をしました。
S君は10時までにはリモートワークにを開始しておく必要があるといいます。わたしもリモートワークがありますが、時間の括りはないので気分次第でひとりで延長してもいいかなと思いつつ出発しました。


朝7時15分に集合。
しばらくウダウダした後(S君と何かする時はウダウダしてすぐに始まらない傾向がある😂)、7時30分くらいに出発しました。
これは少し坂を登ったところにある村の広場にて。S君とわたしはレベルが近くて、日によってはS君の方が速いこともあるんですが、この日に関してはわたしの方がずっと調子が良く、この1枚もS君を待ちながら撮ったものです。


この後、村から一度下りてスキー場までの山道を登りました。ダイレクトに登る道もありますが、この日は村や集落を経由するバラエティに富んだ、アップダウンもある道をチョイスしました。


途中の山道でもS君を2度ほど待ちました。各2分間ほどだったでしょうか。
スキー場の一番上の駐車場では、ほんの1分間ほどの差でS君が登ってきました。


スキー場のカフェでS君がコーヒーをおごってくれました。
わたし以上に最近自転車に乗れていなかったのでめちゃキツく感じた、と言っていました。
前回S君と一緒に行った時は3つの登り坂のうち、最初のふたつはわたしが速かったのですが、最後の一番長い坂ではS君が断然速くて、全然ついて行けなかったのでした・・・


そして、下りではS君が圧倒的に速いです。弾丸のように!?下りていきます(;^_^A
S君はMTBも好きで、めちゃ急な山道を下りるのに慣れているし、バイク乗りでもあり、スピードを出すのも怖くないみたいでカーブの曲がり方など圧倒的にうまいと感じます。


S君と別れて時間を見てみると、まだ9時半過ぎです。何より、まだまだ涼しいのです。
これだけで帰ってしまうのはもったいない気がします。なぜかこの日はやる気に満ち溢れていて、引き寄せられるように近くのカイヨール峠の方面へ進みました。


この日の時点で既に3度登っていたカイヨール峠道は、30㎞と長いものの高低差では1200mと控えめ。つまり、かなり穏やかな傾斜であることが分かると思います。
ただ、平均してなだらかなわけではなくて、最後の7㎞ほどだけきつくて(といっても7パーセント台)残りは平坦に限りなく近い(5%以下)登りになっています。


いつもは、直接これだけ登る峠なので、そんなにしんどい印象はなかったのですが、既に900mほど登っていたためか、最後の部分がかなりキツくかんじられました。


今シーズン4回目のクライムとなった峠の立派な石碑前で。
この写真を撮って下さったのは40代くらいの男性サイクリストさんで、奥様と3人のお子様(中高生くらいの男の子ふたりと10歳くらいの女の子)、と何と家族全員ロードバイクでした。ヒルクライムの途中でこの一家に追いついたのですが、最後らへんで息切れして抜かし返されました(;^_^A
ロードバイクのカップルは時々見かけるし、奥様は電動アシスト自転車というパターンもよくあります。ただ、ロードバイクって子供にはあまり受けないスポーツなので、家族5人ロードバイクというのは新鮮でした。


「ブラボー。皆さんパワーいっぱいですごいですね」と言うと、みんなにこにこして「ありがとう」そして女の子が「あなたもね!」と。なんて聡明で可愛いんでしょう(*´ω`*) 
この爽やかなご家族と、しばしアルプスの峠道の話題で会話を楽しみました。


下り始め。


峠から1,5㎞ほど下にヒュッテがあります。
いつもは素通りするけれど、今日はトイレ休憩していきたいと思います。


ラ・カイヨール山小屋。
ここへは以前、松葉づえでほとんど歩けなかった時代に、当時仮免だった次男が車を運転してくれて泊まりに来たことがあります。


飲み物メニュー。
コーヒーを注文することにしました。


定番のお菓子が今日も登場しました。
コーヒー1ユーロって激安だなー、と思っていたら、エスプレッソではなくてドリップのコーヒーメーカーのものでした。トイレ借りてお水チャージすることが目的だったので、全然問題なしです。


数㎞下りた地点にある「マーモットに注意」の看板。
標高の高い峠道でマーモットを見かけることはよくありますが、こことボネット峠道のふたつでしか看板は見たことがありません。


峠道の真ん中らへんくらいで通りかかる滝。
下りで先ほどのファミリーのお母様と娘さんに追いつき、峠道の麓まで一緒に下りました。


「はー疲れた、スキー場と峠道と登って」・・・
ってなるところのはずだったんですが、ダウンヒルが長いため(30㎞ですよ…)麓に下りる頃には、とっくに疲れは回復しています。
ここで自転車に飢えた人が取った行動は・・・
朝一番に登ったのとは違う別のスキー場が、このすぐ隣にあります。
そこに立て続けに登りました😂


スキー場にはふたつの中心地があります。
低い方の中心地に着いた時、もう疲れていて「もうここでいいや。記念写真(またの名を証拠写真)だけ撮って下りよう」と思ったのに、この写真を撮るために自転車から降りたことによって元気が回復し(30秒くらいのことなんですが)・・・


結局、上の方の中心地の舗装路の一番高い位置まで登りました。


この日のライド記録。さりげなく自己最高獲得標高でした。
そんなに暑くなかったことが幸いして、そこまで死にそうになることもなく走ることが出来ました。
お読みいただきありがとうございました。

次男の彼女シリーズ・最終回&ちょっと登場のあの人

大学生の次男、ハイキングデビューして間もない次男の彼女Kちゃんと一緒にイタリア国境周辺で1泊ハイキングしたときのお話です。


避難小屋前で次男とKちゃん。
本格的な山歩きは人生3回目というKちゃんですが、1日目はしんどそうにしつつも弱音を吐くことなく、頑張って避難小屋まで歩いてきました。


避難小屋から駐車場に戻るには、小屋の奥の谷を進んで峠を越えるというコースもあるのですが、かなり急な斜面もあるため少し迷った末、行きと同じ道を引き返すことにしました。


ほぼ平たい道をしばらく歩いてきました。
この辺りはイタリアなので、看板の表示もイタリア語です。


峠に登りつつ。
この斜面は本当に一面がお花畑でした。


峠から反対側に下りていきつつ。
一方、こちら側の斜面は石がざらざらでお花はおろか、草もほとんど映えていません。


下りていきつつ、峠を振り返って。


いったん峠から下りてくると、このようにまたお花がたくさん咲いていました。
菊の仲間、アスター・デ・ザルプ。


避難小屋の周りにたくさん咲いていたエーデルワイス。
この辺りでも少しだけ見かけました。


平和な感じのするハイキング道をゆっくりと下りていきます。


背の高い草は、野生のリュバーブです。


羊飼いの方が滞在する小屋が。
周り一面、リュバーブだらけ(;^_^A


これもたくさん生えていました。
野生のほうれん草で「修道僧のほうれん草」と呼ばれています。


駐車場に下りていきつつ一枚。
ハイキング久しぶりの次男、荷物をたくさん担いでくれてありがとう(^^)/
初1泊ハイキングのKちゃんもお疲れさまでした。


この後、ある人とちょろっと会う約束になっていたのですが、ふたりは疲れているということで欠席。わたしだけささっと行ってくることに・・・


車をふたりに貸して、積んでいた自転車である人との待ち合わ場所まで来ました。


子供心を忘れない!?ある人が河原に作ったダムとかベンチとか(*^^*)


ブログを以前から読んで下さっている方には分かったかもしれない「ある人」とはスペイン人の友人Nさんでした。
愛犬と一緒に水遊びをするのに誘ってくれたのでした。


Nさんのわんことは会うのが3回目くらい。
Nさん曰く、わたしのことをよく覚えていてくれて、しかも気に入ってくれているとのことです😻


ちょっと強面なんですが・・・この通り、めっちゃ懐いてくれています✨
もう、可愛くてたまりません😭


Nさんと会うのは初夏に2回ほど残雪スキー(Nさんはスノボ)をした時以来。
ちょびっと久しぶりだったので、この快適なベンチで近況報告をし合いました。


お読みいただきありがとうございました。

ベスト・オブな避難小屋の朝

次男とその彼女Kちゃんという20歳カップルと一緒に、今まで泊った中でもトップクラスの立地条件、快適さの避難小屋に泊まった時のお話です。


6時前に避難小屋の外に出ました。


避難小屋の前に出た景色。
4月下旬に山友Cさんと山スキーで来た時
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この時には、ここに湖があるとは知らなかったのです(^▽^;)
この後、奥の谷にこのまま登ってきました。夏山でも同じように駐車場に戻ることが出来るのですが、ちょっと急なところを通った記憶があるので、お山に来るのは3回目というKちゃんにはハードかもしれないため、前日に来た道を往復して戻るつもりをしています。


物足りないので、朝食前に谷の奥にひとりで散歩をすることにしました。
ただし、わたしも足首に障害があり、あまりたくさん歩くと痛くなるので最低限にしておきます。


振り返って。


何種類かあるアシレの一種。


湖に向かって道のない斜面を適当に下りてきます。


これでもかというくらい、なでしこだらけでした。


避難小屋まで戻ってきました。
歩いていた30分間ほどは小雨がぱらついていましたが、この日の予報は晴れだったので、あまり心配はしていませんでした。


外は結構寒かったので、小屋内のテーブルで朝ご飯にします、


ジャムやバターを持って来なかったので、板チョコをパンに乗せて食べました。
他にビスケットも2種類。


ここら辺はイタリアなので、小屋内の注意書きはイタリア語で書いてあります。
Kちゃんはイタリア語が結構わかるので、何と書いてあるのか次男に教えてあげていました。


ヒュッテや避難小屋に必ず置いてある思い出ノート。
イタリア語のメッセージばかりです。
フランスからも近いんですが、最初のブログにも書きましたが、この小屋はフランスに地図には載っていないのです(;^_^A


やたらイラストのうまい人がいました。
シンプソンズっぽいですけど・・・


荷物をまとめ、避難小屋で色々お話をしたフランス人中年女性にお別れを言って、小屋を出ました。


小屋の周辺にはエーデルワイスがあちこちに咲いていました。


最終回に続きます。
お読みいただきありがとうございました。