randonneuseのブログ

フランス在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ゴレオン山小屋経由で下山

先週水曜日にひとりで出掛けたハイキング。メインイベント、エギーユ・ダルジャンチエール(3237m)に登った後はゴレオン湖(2458m)まで戻ってきました。


全くの無風だった朝に比べるとほんの少しさざ波だったいますが、相変わらず雲一つない青空です。しかも暖かくて気持ちいい🎶
いい調子で下りてくることが出来て時間にも余裕があるので思い描いていた通りに湖畔で休憩していきます。


便利なのでよく持ってくるコーヒー。
同じようなものをフランスで見ないので日本で買いだめしています。


チアシード入りクッキーという健康になりそうなお菓子が今日のおやつです。


山頂での休憩が長かったので、ここでは15分ほどにしておきました。帰りがてら湖の反対側のゴレオン山小屋を覗いてみてから下りていきたいと思います。


枯れて倒れてるけどワタスゲが群生していた模様です。さぞかしきれかったことでしょう。またシーズンに来てみたいものです。


ゴレオン山小屋。


あっという間に到着です。


山小屋前のテーブル。素晴らしいロケーションです。ここでビールとか朝ご飯とか素敵すぎます。


小屋の正面。収容人数19人とかなりこじんまりとした可愛い山小屋です。


ドアが開いていたので入ってみました。


中では管理人のおじさんが洗面所の修理をしている最中でした。
作業の手を休めて出てきてくれたので少し話をしました。
ここは他の山小屋同様、夏(6月半ば~9月半ば)は毎日開いており、’3月から6月半ば、9月半ばから10月末までの週末は予約すれば泊まれてご飯も頼めるそう。ただし、多くの山小屋がそれ以外の時期は鍵が開いていて勝手に泊まれるのに対し、ここはおじさんがいない期間は鍵を閉めてしまうので泊まれないとのことでした。
駐車場から近いし、パノラマも湖自体も美しいので一度子供たちも一緒に来てみたいと思いました。今年はもう機会がなさそうですが・・・


山小屋の周りを散策していた年配の夫婦とその息子さんが入ってきました。管理人さんとは仲がいい様子です。谷の下の村に住んでいてここにはしょっちゅう上がってくるそう。ご主人は生まれも育ちもここらしくて、周辺の山にとても詳しかったので山小屋の外に出て色々教えてもらいました。


周りの山をあちこち説明してくれるご主人。
この方も例にもれず温暖化による氷河の後退を嘆いておられました。「僕が若かった頃はメイジュの上の方なんて一年中山肌が見えることなんてあり得なかったんだよ」
つい今エギーユ・ダルジャンチエールに登ってきました、と言うと「ああ、あれも昔は登る人いたんだけどね、もう誰も登らなくなってきて道もなくなっちゃったよ」や、やっぱり💦 
道がはっきりしていない山は避けられる傾向にあり、そうなるとさらに道がなくなっていく・・と悪循環みたいです。
エギーユ・ダルジャンチエールのもう少し奥にあるエギーユ・デュ・ゴレオン(3427m)はアルピニスト向けの山だと思い込んでいたのですが、この人曰く氷河がだいぶ融けてしまった今日ではルートさえちゃんと選べば装備なしでも登ることが出来るそうです。どう登ればいいか詳しく説明してくれたのですが、全くインプットできませんでした(;´Д`) 帰ってネットで調べてみたけど、装備なしで登れるという情報は出てこず…まさに地元の人だけ、よく行く人だけが知っている最新情報だったみたいです(;´・ω・)


テラスで1枚撮ってもらいました。


さて、そろそろ下りていきたいと思います。一家と管理人さんにお別れを言って急ぎ足で下り坂を歩き始めました。


半分くらい下りたところ。


カーブになってるところを曲がってくると、正面の道の先に羊がいっぱい立ち止まってこちらを凝視していました。一歩も動きません。わたしも立ち止まります。数秒間お互い動かずに見つめ合っていました。通してくれるんやろか・・・わたしが一歩踏み出すと、途端に一頭がダッシュ。それにつられてみんなスタコラサッサと走っていきました。なんか邪魔したみたいで悪かったね(・・;)


もっと低い辺りには牛たちが。サヴォアの典型的な品種、タリーヌ(タランテーズ)種(茶色い方)と顔の白いアボンダンス種です。


いかにも秋といった落ち着いた色合いの谷を川沿いに歩いて行きます。この辺りまで下りてくるともうほとんど平らです。


駐車場のすぐ前。


たっだいま~~
靴を履き替え(´▽`) ホッ ・・とする瞬間。


帰り道。氷河と紅葉(赤くはありませんが・・)のコントラストがきれいです。


帰りの山道で通過する集落。
このすぐ先のあたりで工事が行われている様子だったので、朝来たときにその地点でこれより先に進んでいいものかどうか、たまたま一緒になったハイキング客と悩んだ末にバリケード自体は開いていたので先ほどの終点の駐車場まで行ったのです。山小屋にいた家族によれば工事をしているのはウイークデーの朝から夕方までだけだから、早朝や夕方以降は通れるとのことでした。
もしかして道に大きな穴が開いていたり、シャベルカーがどーんと停まっていたりして通れずに帰れなかったらどうしよう、と少し不安だったのでした。ただ一緒に湖まで歩いたハイキング客の男性は湖で少しゆっくりして早い目のお昼を食べたらもう下りると言っていたので、まさに工事中の時間帯。夕方まで待たないといけなかったのかもしれません。


山道から県道に入って初めに通るラ・グラーヴの町。
ゲレンデらしいゲレンデはなくていわゆるスキー場ではないけれども、リフトがいくつかあるのです。リフトを乗り継いで3600mまで行くことが可能で、かなりの上級者しか来ません。こんなです👇

冬に来ると、ヨーロッパのいろんな国の車が停まっていました。アルプス広しといえど2000mの高低差を滑り降りることが出来る場所はあまりないそうです。
雪のシーズンはもちろん、夏にはハイキング客や観光客でとっても賑わう町です。この日は閑散としており人っ子一人歩いていませんでしたが、前回通ったのは7月末。子供たちとハイキングした帰り道、ここらで休憩して何か飲んで帰ろうか・・と思っていたら人・人、車・車で駐車スペースも見つからず、諦めて通過したんでした。


お天気にも恵まれ、湖+山頂という理想的なハイキングができました。長々とお付き合いくださってありがとうございます。

エギーユ・ダルジャンチエールからゴレオン湖へ

先週水曜日の日帰りハイキング記です。
最後らへんはちょっと怖いところもあったエギーユ・ダルジャンチエール(3237m)に無事登頂。眺めは格別です。


エクラン方面。右からモン・ド・ランス氷河、ラトー、メイジュ、バール・デ・ゼクラン、ぺルヴ―、モンターニュ・デ・ザニョー…4000m前後の険しい山々はのアルピニスト達にしか登れない高嶺の花です。


ケルンにカメラを置いて記念撮影。

この日は駐車場から湖まで一緒に歩いたハイキング客以外は誰にも出会いませんでしたが、帰りに寄った湖畔の山小屋では管理人さんが小屋の修理中で彼の知り合いの谷の下の村に住む一家3人が訪れていました。


真向かいにそびえる3つセットのエギーユ・ダルヴはここよりさらに200mほど高くなっています。見た目から分かるようにアルピニスムの装備なしでは登ることが出来ません。対してその右隣のエギーユ・ド・レぺスール(3230m)はずっとなだらかですので昨年秋に登りました。


エギーユ・ド・ゴレオンとゴレオン氷河。


ヴァノワーズ国立公園方面。


これもすぐ近くにそびえるグラン・ガリビエ(3228m)。双子の頂上になっており8月に登った際は間違って低い方に先に登ってしまい正式な頂上(9mの違いなのですが)には200mほど下りてから登りなおしました。


お腹も空いています。今日は気分を変えてフォーを持ってきました。ミントやパクチーは大好きなので冷蔵庫にかなりの確率で常備しているのでひとつかみたっぷりと持ってきました。牛肉のスライスとか一口サイズのネムとか入れたいところですが、それは残念ながらうちになかったので(メニュー考えるのは大抵前日の夜中)、ストックしてあった東ヨーロッパ製の(また…)ハムみたいなものを持ってきました。あっさりしていて何にでも合います。
麺はすぐ柔らかくなるのがいいです。具としてスライス干しシイタケも投入。
フォーとは何の脈絡もないけど、いつもの癖でパンとチーズも持って来ています。


いただきます(≧∇≦)
あったまる💖
ミントとパクチー、刻んだつもりがあんまり刻めてませんね(^^; 風で飛んでいくのが怖くて(一部飛んでいきましたが)、大慌てで刻みました。


景色も最高であまり風もなく気持ちよかったのでコーヒーとデザート代わりのお菓子とで長々と休憩しました。


気が付くと1時間ちょっと座っています💦長っっ!
そろそろ腰を上げようか・・・湖の畔でもう一度休憩したいし山小屋の様子も見てみたいし・・・


荷物をまとめ歩き始めます。右下には摩訶不思議な岩群が。


わたしの特徴は行きにどこを通ってきたのかすぐに忘れることです。
こんな怖いところ通ったっけ?無理だろ・・足の長さが全然足らん・・・


あー思い出した、これ反対側(北壁側)からよけたんだった・・・
まぁこっちもザレまくりで滑るし急斜面だし足を滑らすとひとたまりもないから要注意だけど、まだ通れる気がします。見たら何となくわたしの行きの靴の跡っぽいものがところどころ見えます。ほんとケルンかマーキングが欲しいところです。。


怖いところをクリアして見上げた景色。


さて、このあと行きと同じように大体稜線に沿って戻るという手があります。
もしくは右下の斜面はザレ場。まあまあ急だけど下りれんわけでもない程度の傾斜です。登るのは無理そうだけど。


ここからズルズルと下まで下りることにしました。岩壁っぽいものはところどころにはあるけれどそんなに幅はないのでよけれます。あとは変なくぼみに入り過ぎないように気をつけるくらいか(出るのが面倒なので)・・・


おお~っ、眼下に動物が・・・
アイベックスかと思いきや、シャモアでした。


全部で5、6頭でしょうか。時々立ち止まりつつ走って斜面の低い辺りを横切っていきました。わたしを待ってくれようとはしなかったので(^^;)、この距離からではズームにも限度があり、きれいな写真は撮れませんでした。


いっぱいいるのに近くで見られずに残念です・・・


下りてきた斜面を見上げて。まだ半分以上残っています。下の平たいところ(2400m台)まで700m以上この斜面を下りました。


どうせなら真下に下りるよりも湖に近い方に下りてみるか・・・


こんな感じに急です。滑りやすく2回ほど転びました(;´Д`)


石が減って草が生えてる地帯まで来れば滑りにくいです。


あんまり障害物はないのですが、ときどきこんな岩壁があるので避けつつ下りていきます。


あれっ、今度はキツネらしきものが走っていきました。あんまり見ないので珍しいです。


ほとんど下りてきてみあげたところ。実際にはもう少し左手のデコボコの少ない面を下りてきました。これは峠の真下にあたります。
行きと同じように稜線らへんを峠まで下りてからほぼ真下に下りるのとどちらが楽だったのかは定かではありませんが、出来るだけ行きとは違うルートを通りたい性格・・個人的な満足感だけです(^▽^;)


は~~ようやく着地(´▽`) ホッ


少し離れてから。左のちょっと出っ張ってるのが先ほどまでいた頂上でその下のザレ場から斜め右下へと下りてきました。


幾筋もの川になっているのですが、幸い水の量が少ないため簡単に渡ることができます。


湖まで戻ってきました。



下まで無事に下りてホッとしたところで次回に続きます。最終回になります。

エギーユ・ダルジャンチエール(3237m)山頂へ

先週の水曜日の日帰りハイキングです。1870mの駐車場からたまたま一緒になった男性ハイキング客と湖(2458m)まで歩いた後はひとりで谷の奥にある山に登り始めました。湖以降はコース外となっているので、登り口を探すのに少し手間取りましたが、いつも通りテキトーに登り、峠に着いてからは基本的に稜線歩きです。ただし岩々ギザギザの稜線なのでずっと稜線上を歩けるわけでもなく、マーキングもなければケルンもないので自分でこっちだと思ったところを歩くしかないという緊張感がありました。


峠から岩稜歩きスタートです。奥の出っ張りが頂上です。峠は2873mですので頂上まであと400m弱登ることになります。


初めは稜線の一番上の部分が広いし平らなので楽勝です。


誰かが板みたいな石をグサグサ突き刺したみたいなことになっています。


板グサグサ地帯は長くは続かずに普通の岩々した道に戻ります。ただしサラサラの土の部分が多いのでとっても滑りやすく要注意です。


ゴレオン湖が小さくなっていきます。


地理的に手前にあるメイジュ、ラトーは初めから目の前に見えていたのですが、ずっと隠れていたエクラン最高峰のバール・デ・ゼクランやモン・ぺルヴ―といった4000m前後の山々が顔を出し始めました。


しばらく単調な稜線が続きます。前半はこういうところも多く、そんなに怖いところはありませんでした。
左手の奥にはゴレオン氷河が見えてきました。


おおっ、奥にはモンブランが見え始めました。他は大体晴れていてもモンブランだけ雲がかかっていたりして毎回見えるわけではないので、こんなにはっきりと見えるのはありがたいです。感覚的には富士山が見えて嬉しい♪と全く同じだと思います。


ザレザレ激坂が続きます。危険ではないけど息が切れます。


急にザレザレが終わってこんなツルツルの岩が出てきたりもします。


でもまあ、基本はザレ場続きです。一つ目の偽ピーク(フランス語でアンテシーム)に着きつつあります。


偽ピークのくせにしっかりとケルンがありました。奥にはモンブラン。


ふたつ目偽ピークに向けて歩き始めます。3つ中ふたつしか見えていなかったエギーユ・ダルヴの一番低いテット・ド・シャ(猫の頭)が奥に見えています。


右手は北壁になるので雪が薄っすらと積もったのが融けずに残っていました。


左側(南壁)に障害物をよけつつ進んで行くことが多かったです。


ふたつ目の偽ピーク直前では・・・


ちょっと稜線上を歩く、ってな感じでもなかったので(;´Д`)


右側によけました。左側は見るととても歩けなさそうな怖いところだったので・・・そんな感じでこっち?が無理ならそっち?な感じで進んで行きます。


ようやく本物ピークが目の前です。


ふたつ目偽ピークとの間には少しアップダウンがありました。というか、しないことにはわたしには登れそうな通り道がなさそうだったのでそうしました。


最後は稜線上に戻ってきます。もう目の前です。


エギーユ・ダルジャンチエール(3237m)頂上\(^_^)/


途中ちょっと怖いところもいくつかあり、特にどこをどう通るかは自分で考えないといけないので緊張する場面も多かったため、その分充実感が大きかったです。
次回に続きます。