フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ラストスキー詐欺(6月中旬)

こんなに猛暑の時にスキーの話題なんて、どんなけ大昔のこと書くん?と思われるでしょうが、1か月前のことです。5月に入った頃から、スキーする度に「これが今シーズン最後のスキーに違いない」と言ってはまた1週間後にしれっと残雪にアタックして「これが今シーズン…」とほざいていたので、もう誰もわたしの言うことは信じていませんでした😂


6月上旬に開通後間もないガリビエ峠にロードバイクで登ってたとき、まだまだスキーができそうな量の残雪があることを見逃していませんでした。
こんな感じ・・・👇

例えば左奥の方なんて、雪の量といい、傾斜具合といい、完璧じゃないですか・・・
といっても、たったこれだけのためにわざわざうちから行くのは気が引けますが、この週末も山友Cさんやその友達と色々アクティビティをする予定だったので、その途中に寄りました。


ガリビエ峠の麓にある別の峠、ロータレ峠近くにて。
水仙があちこちに群生していました。


つい先日「好き過ぎる峠道」とブログに書いたガリビエ峠道。アルプスには他にも美しい峠道はいくつもありますが、ここは景色がバラエティに富んでいて、カーブを曲がるたびに違った顔を見せてくれるドラマチックさが特徴です。
こないだ自転車で下りてきた方の道路を車で登っていきます。


到着したのは7時過ぎでした。
6月にもなると気温が高く、雪が柔らか過ぎて登るのも滑るのも大変なので、出来るだけ早い時間帯に登り始めるようにします。一方、シーズン中はあまり早い時間帯だと、雪がガチガチ過ぎて登りにくいので(クトーやアイゼンを付けることもできますが)、もっと遅くににスタートすることが多いです。


つい最近このエリアでスキーした人の投稿を山スキーのサイトで読み、もう少し上に停めるつもりでしたが、ここら辺まで何とか雪が繋がっている様子だったので、ひと斜面でも多く滑るため(^▽^;)、ここに停めました。


行ってきます、デミたん👋
下界はもっと晴れていたのに、峠道を上がってくるうちに、こんなモヤモヤに・・・
まぁ大したところまで行こうってわけじゃないから大丈夫でしょう。


わわっ、想像していた以上に柔らかい雪です。
この少し前にボネット峠道で残雪スキーをしたときは、もっと遅い時間帯だったのに、ずっとましでした。


登り始めで、道路を振り返って。
奥の谷は、ここオート・ザルプ県第2の町ブリアンソンへと続いています。1週間前は、この峠道を下りて、ブリアンソン、そしてもっと先へ(合計130㎞ちょっと)走ったのでした🚲


適当に上へと登っていきます。
右にちょこんと立っているのは、ツールドフランスの創始者の記念碑です。


たまに雲がぶわーっと動いて、隙間から青空がのぞきます。
その左の稜線を目指したいと思います。


ガリビエ峠道のトンネルと峠の間のヘアピンカーブ。最後の1㎞ほどは、ちょっと急になっています。
誰も他にいないと思っていたら、道路のもう少し上にから歩き始めたと思われる60歳前後くらいのご夫婦がいたので、近くまで登っていってお話しました。わたしと同じく「雪の状態次第で、行けるところまで行ってみる」というゆるーい目的地設定です(^▽^;)


足跡を振り返って。
晴れてるんだか、曇ってるんだかよく分からない天気です。


ひとつの山というか出っ張りだけに雲が薄く絡みついています。


雲が薄っすらとかかっている辺りがガリビエ峠(2642m)です。
中央の堂々たるお山が、ガリビエ峠の名前の元になっているグラン・ガリビエ(3228m)。
この冬に山スキーで登りました。ただし、ガリビエ峠は経由しません。上の写真の右下のもっと奥の標高1800m台の道路から登り始めました。
今シーズン、一番記憶に残ったスキーハイキングだったので一枚だけ、写真を載せておきます👇

グラン・ガリビエから下りていきつつ。高低差でも2000m近くあったし、一日中強風、雪の状態の悪いところも多くて、本当に大変でしたが、その分達成感もありました。
そういう本気系ハイキングと比べると、こんなふうにちょいと滑るだけのために、峠道からのほほんと歩き始めているのは、同じ山スキーといえども、全く別物と考えてください😂
お気楽バックカントリースキー(まじでただのお散歩)に戻ります。


そこの出っ張りまで登ることにします。
もう雪がグチャグチャで登りにくいのなんのって・・・


出来るだけたくさん滑れるように、稜線の高いところまで登って、滑り止めを剥がします。


適当に道路近くまで下りた後、さすがにこれだけでは物足りないので、もう一度同じあたりまで登りました。登っている最中、先ほどのご夫婦がわたしと同じように下りてくるのを見かけました。


「雪が柔らか過ぎて滑りにくい~!もうスキー納めで悔いはないわ!!」と奥様(;^_^A


もう一度稜線まで登ってきたら、ほぼホワイトアウトしていますΣ(゚Д゚)


たかが峠道からちょろっと上がっただけなんですが、スキーで下りる時に視界がないのは、さすがにちょっと怖いですね😓


自分の登った跡や、一瞬の晴れ間に見える景色で適当に下りていったら無事道路まで到着しましたε-(´∀`*)ホッ


雪の融けたところには、イワカガミダマシがあちこちに。


デミたん、おった✨


車で下りていきつつ。
サイクリストさん何人かとすれ違いました。
さすがにスキーよりかはサイクリングの季節ですよね(;^_^A


ガリビエ峠から下りた後、山友Cさんちに向かいつつお土産に農協でチーズを買いました。


この日のなんちゃってバックカントリースキーの記録👇

一部、ストラバが止まってしまっていた(止めてつけ忘れた)ので、少し短めに記録されました。


お読みいただきありがとうございました。

アフターワーク強者ライド

今年の1月から時々混ぜてもらっている速い目男子たちのグループライド。
女子もいないでもないんですが、わたしの他にいてもひとりくらい、とかなりマイノリティです。順番が逆になりましたが、つい先日に書いた落車ライド😓のちょうど1週間前のお話です。


集合は夕方の6時か6時半。
みなギリギリにしか来ないことが分かったので、わたしも3分くらい前に到着。ちょうど参加者が集まり始めたところでした。


人数は10人から20人くらいのことが多く、この日は14、5人でした。
週末ライドは前もってコースが決まっていますが、平日の夜ライドは集合したときにリーダーの方が何人かのメンバーと話してささっと決めるというアドリブな感じです。
この日はどうやら平坦気味なコースに決まったみたいです。
ゲゲッ、それはわたしの苦手なやつだ💦


今までこの人たちと一緒に走ってきて分かったことは
①平坦は全員めちゃくちゃ速い。本気出されたら全然ついていけない。
②登り坂も大体の人はわたしよりも速い。でも登りが苦手な人も少しいるみたいで、わたしと同じくらいか、たまに遅い人もいる。
なので、山道コースの方がわたしには都合がいいのです。平坦と聞いて帰りたくなってしまいましたが、そんなわけにもいきません。訓練にもなるだとう、と諦めて!?出発しました。


走り出して20分くらいはまあまあついて行ける程度のスピードでした。
それが、なんだか急に速度が上がってきて、サイコンは持っていないので定かではありませんが、感覚では35㎞くらいで走られてどんどん差をつけられてしまいました。
少し先で待っていてくれましたが、何でも「危険な追い越しをかけた車があったから」と、サイクリング初心者のわたしには分かりにくい理由でした😅


1時間くらい走った地点でメンバーを待ちつつ休憩中。
この人たちとのライドは、こういう休憩(長くて2分くらい)が何度かあるだけで、自転車を降りて普通に休憩することは全くありません😂


みんな揃ったでしょうか。
半分以上は最低でも1度は一緒に走ったことのある人たちです。よく話をする人もあれば、挨拶を交わすだけの人も。気のせいかもしれませんが、このグループに限らずサイクリストさん達って全体的に大人しいというか落ち着いてる人が多いような気がします、山スキーやハイキングで会う人たちと比べると。


後半でパンク者が出ました。
パンク以外にも問題があったようで、出発するのに30分以上かかってしまったため、予定のあるメンバーは先に抜けていきいました。
前半では落車メンバーもあったりで、日が長い時期なのでまだ明るかったけれど、この時点で8時半くらいでした。


あと30分弱ほど漕ぎ漕ぎしなきゃならないので、レモンジャムのクッキーでエネルギー補強です。


遅くなったこともあってか、帰りの平坦もみんなガンガンに飛ばすので、最後はついて行けず、でもふたりの兄さんが最後まで一緒に走ってくれました。そのうち一人はパンクした人で「僕を待っててくれたし」という意味もあったのかもしれません。


無事にシャバに戻ってきました。
わたしに付き添ってくれた二人に誘われて、ビールを飲んでから帰ることに。
ハートのお顔の方はリーダーのJさん。おうちが近いので着替えてこられました。


普段はあまりビール飲まないんですが、この時のビールはとってもおいしかったです(*^^*)
この日の記録👇

平均27,9㎞と、わたしひとりではあり得ないスピードが出ていました。
お読みいただきありがとうございました

ガリビエ峠そしてヴァルス峠へ

先月、友人Cさんとロングライドをしたときのお話です。
ツールドフランスでお馴染みのガリビエ峠(2642m)で休憩したところまで書きました。


下りていった側の道路。
数あるアルプスの美しい峠道の中でも、特にお気に入りです。
峠道の下の方に住むCさんのお友達が峠まで一緒に登ってくれましたが、休憩の後自宅へと下りていかれました。


夢のように美しい景色の中をダウンヒルして、ロータレ峠(2057m)に到着しました。


下りてきたガリビエ峠道を振り返って。
左手の大きな駐車場には、夏には特にキャンピングカーがよく停まっています。


オート・ザルプ県の第2の町・ブリアンソンへと進みます。この県道はブリアンソンとグルノーブルを結ぶ主要な道路で、通年で開通しています。
この辺りの雪深さを物語る、昨年の晩秋の写真を一枚載せておきます。👇


峠にて。昨年11月半ばですΣ(´∀`;)
たまたま悪天候の直後に通っただけで、11月からずっとこれだけ雪が積もっているわけではありませんが、周辺を3000m級のお山に囲まれた標高2000m以上ある道路なので、思わぬ季節に新雪が見られることはよくあります。数年前、8月に雪が降り、道路にまで薄っすらと積雪があったことも。


運転しているだけでハイキングに来たみたいな景色を見ることが出来る、とても美しい道路です。7、8月にはバカンス客の車がいっぱいなのですが、先月のこの時点ではまだ大した交通量ではなく気持ちよく自転車で走ることができました。
ロータレ峠からブリアンソンまでの約30㎞を無事に走り抜けました。幸い、緩い下り坂になっているため、結構なスピードで漕ぐことができました。


ブリアンソンからさらに数㎞走ったところにある村で水をチャージしました。


日本のようにコンビニや自動販売機はないので、水場を見付けたらすかさずお水を補給する必要があります。


ブリアンソンから、ケラ地方の入り口となる小さな町・ギレストルまでさらに38㎞走りました。ここも下り気味ですが、若干のアップダウンが時々あり、100㎞近く漕いできているので、しんどく感じました。しかも雨がいつ降りだすか分からない天気だったので、のんびりとは漕いでおられず💦
この自転車を停めた場所にテーブルがあるので、残っている食料でピクニックをしました。


デザートにはもちろん1㎏入り蜂蜜の登場です。
Cさんのお友達が作ったもので、濃厚でクリーミー✨
ボーフォールと一緒にも食べてみましたが、なかなかでした。


食後に登ったのは、この峠道です👇

19㎞ほどと、そこそこ長いうえ、前半がかなりきついです。最初の8㎞の平均は8,5%ほどあります。


しかも蒸し暑くて、きっついです。
この後、水がほとんどなくなってしまい、大ピンチだったのですが・・・


ちょうど峠までの中間らへんで、水場がありました。
ε-(´∀`*)ホッ
この後、少し下りになったり平坦が続き、元気を取り戻しました。


後半の部分はそれなりにまた勾配が上がってくるものの、前半に比べるとましです。
峠の3㎞くらい手前から急に寒くなってきたので、上着を着ました。


着きました、ヴァルス峠(2108m)。
つい先日、「高山植物ライド」というタイトルで書いた峠ですが、その時は反対側から登りました。こちらから自転車で登ったのは、実は初めてでした。


峠のテーブルで、またまた蜂蜜とパンを。
もうこれ以外に食料はほとんど残っていませんでした。


オート・ザルプ県からアルプ・ド・オート・プロヴァンス県に入ります。
朝にサヴォワ県を出発、ガリビエ峠でオート・ザルプ県に入っていました。3つの県に渡ってサイクリングをしたのは、これが初めてでした。


あと1時間弱といったところでしょうか。
下りと平坦ばっかりなので大丈夫🎵と思っていたら、雨が降りだすのを心配したCさんがえらく速いスピードで走るので、それについていくのに必死で疲れました😓


この日の記録。
距離約131㎞、獲得標高2521m、移動時間が6時間9分、平均時速が21,4㎞でした。
昨秋に133㎞、獲得標高2000m弱のサイクリングをしたときは、翌々日まで足が筋肉痛になったので、今回はもっとなるかな?と怯えていたけれど、なんと全く大丈夫でした。


お読みいただきありがとうございました。