フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪に埋まっていた我が別荘

避難小屋マニアの山友Cさんと今月上旬に、お気に入りの別荘こと避難小屋に泊まるハイキングに出掛けた時のお話です。出発編からだいぶ日が空いてしまいました(;^_^A


森の中を2時間くらい登った後、なだらかな斜面を1時間くらい登って到着した稜線。一時日陰に入っていましたものの、稜線の少し手前で再び日向に出ました。この日の出発はお昼過ぎと遅めでしたが、3月にもなると日が長くなってきてありがたいです。


避難小屋のある反対側の斜面へと下りていきます。新雪に近い雪だったので、さぞかし滑り心地が良いことだろうと勝手に想像していたのですが、稜線からすぐの辺りを除いて、表面に分厚い皮ができたようなとても滑りにくい雪でした(>_<)


振り返って。
スキーが雪に引っ掛かって上手くターンできないので、長めのトラバースを重ねながら下りていきます。Cさんはこんな雪でもジャンプしてターンできますが、わたしはそれ苦手😓
この時に限らず、ややこしい場所を通る時はわたしに適したやり方で自分も下りてくれるので、それを真似して付いていきます。


あ~っ、ありましたぁ💖
・・・てか、思ったより雪に埋まっていますΣ(´∀`;)
大体同じ場所から、秋に来た時の写真👇

夏山ではこのように小屋と同じ位の高さをトラバースしていく小径があるのですが、どっちみち雪の中だし、スキーだと平行に歩くよりも滑り下りる方が簡単なので、わざと少し高い位置まで登ってから下りていきました。


小屋に着いたCさん。
日向のうちに到着したかったのですが、もう6時半を過ぎで、既に日陰になっていました。


スコップを使って入り口前を除雪するCさん。スコップ、ビーコン、ゾンデ棒は、雪崩に遭った時に役に立つ雪山登山には必須のグッズなのです。


ドアが開くだけの面積を掘っていきます。
今までに雪山の避難小屋に泊まりに来たことは何度もありますが、雪かきしないと入れないというのは初めてでした(^▽^;) 


やっとドアが開けられたと思ったら、ドアというかそれは雨戸だったので😅その間の雪も取り除く必要がありました。雨戸の上部にほんの数センチの隙間があり、そこから入った雪のようです。よっぽど吹雪いていたことが想像されます。これでようやく中に入ることができました✨


この小屋の唯一の窓から光が入ってくるように窓の外側も除雪するCさん。
避難小屋には電気はないので、お日様の光は貴重なんですよね・・・


小屋前から、左側の景色。
真っ白な雪山が夕日に染まってとてもきれいです。
同じアングルで撮った秋の写真をご覧ください👇

山の斜面は初夏の青々とした草でなく、枯れて黄色っぽかったので夕日に照らされて暖かい色になっていました。
さて、雪山の話に戻ります。
小屋内に無事は入れたのは良かったけれど、大事なことが残っています。ここは管理人さんのいる快適な山小屋とは違って、シュラフ、エアーマット、食料、調理器具など色々必要でかなり重たいため、飲み水は最低限しか持参していません。Cさんは避難小屋のすぐ隣にある水場を掘り起こすつもりでいます。


この辺かな?とゾンデ棒でツンツン。
本来なら雪崩に飲み込まれた人を探すのに使う折り畳みの棒です。
秋に撮った水場の写真👇

真夏でも枯れることなく調子よく流れ出てくれる素晴らしい水場なのですが、雪の下でも流れてるの?凍ってなくて??とCさんに聞くと「多分大丈夫だと思う」とのこと。
もし凍っていたら、雪を薪ストーブやバーナーの火で沸かして水にすることもできますが、時間がかかるしバーナーを使う場合燃料ももったいないです😓


どうやら見つかったようです✨
見に行ってみましょう。


おお、穴からドコドコドコ・・・という力強い音が聞こえます。凍ってなかった(*´ω`*)
もうほとんど真っ暗だったので、ヘッドランプで照らしながら作業をしてくれたCさん、お疲れさまでした。


避難小屋での夜編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。

素敵な町アンジェの観光

長男が5年間の学生生活の最後の1年間を過ごした仏北西部の町アンジェに先週末、1泊で行ってきました。土曜日にディプロマ授与式があり、うちから車で7時間くらいかかるので1泊して翌日の日曜午前中は市内観光をすることにしました。


長男が予約してくれたAirbnb(民泊)に停まりました。
うちから持ってきたもので朝ご飯にします。一緒に来た長男の彼女Mちゃんとお母様は市内にホテルを取っていて、朝はゆっくりしたいというので、お昼頃待ち合わせることにしました。


普段から避難小屋とかテント泊とかしてるから、個別包装のコーヒーとかミルクとかはうちに常備しています(^▽^;) 
コップは前日のディプロマ授与式でもらったものを早速使いました。
朝ご飯の後は、お部屋をさっと掃除して荷物をまとめ、徒歩で町を散策します。荷物はMちゃんとお母さまと合流する直前まで、ここに置いておくことにしました。


アンジェの中心的な広場のお洒落なカフェ(決して入ってはいない😂)前で長男と。
その奥は劇場なんだそうです。


サン・モーリス大聖堂。
ゴシック建築ですが、一部の古い部分にロマネスク建築の名残が見られました。


同じ部分の外観。
教会なのに、一般の建物(左)とくっついているのが不思議な気がします。隣の建物は住居やお店になっていました。


長男と次男。
大聖堂の正面入り口から下りていく道だったと思います。


12世紀から14世紀にかけて建てられたアンジェ城。
中には入らなかった代わりに、外堀の周りをぐるっと一周しました。


裏側には有名な庭園があり、中に入らなくても見えるのが嬉しかったです。
お城の後は、旧市街地をお散歩しました。


右側のハーフティンバーのおうちは、アンジェでも最も古い民家のひとつなんだそうです。
その奥の角にある建物・・・


リヨンの旧市街地に多く見られるようなルネサンス期の建物でした。


次男と(^^♪


Mちゃん達との待ち合わせまで少し時間があったので、屋内市場にやって来ました。
アンジェはメーヌ・エ・ロワール県の県庁所在地ですが、町の規模が小さいため、徒歩であちこち簡単に行けるのがいいです。


入り口近くにあったお惣菜店。
綺麗な大小のパテ・アン・クルートの種類が豊富で圧巻でした。


バスク風ピンチョスのお店があったので・・・


3つ注文。次男からのおごりでした♩
とってもおいしかったです(≧∇≦)
この後、パン屋さんに寄って帰りのピクニックで食べるパンをゲット。


アンジェからうちまで600㎞以上あるので、高速道路のPAで3度休憩しました。
これはお昼のピクニックの様子です。


先ほど買ったばかりのパン。
どれもとってもおいしかったです(^^♪


高速道路のPAで感じた春(;^_^A
お読みいただきありがとうございました。

長男のディプロマ授与式へ

先週末は、仏北西部の町アンジェへ長男のディプロマの授与式に行ってきました。


長男と彼女のMちゃん。ふたりはこの学校で5年間学び、ここと別の大学とのふたつの機関でマスター(ディプロマの一種)を取得しました。
マスターのディプロマには卒論などの成績で「とっても良くできました」「よくできました」が付くことがあります。長男は「よくできました」付きでしたが「ダブル・マスターの場合、ふたつの学校で卒論をチェックされるので、ここの学校のみでマスターを取るときよりも、評価が厳し目になる」と腑に落ちない様子。どうやら「とっても良くできました」を狙っていた様子でした😅


ディプロマ授与式は、進行役のノリノリの司会者、バックステージからの報告をするリポーター、DJという3人組で進められ、ほぼコンサートΣ(´∀`;)


学部というかコースごとにグループに分かれ、ひとりひとりステージに呼ばれてディプロムを手渡されます。
スマホ撮影なのできれいに写っていないけれど、長男がステージに呼ばれた場面。


最後に全員集合。
キャンパスはアンジェ、パリ、リヨン、ボルドー、エクサンプロヴァンス、ブダペスト、上海にあるのでものすごい人数です(;^_^A


最後にみんなで麦藁帽を投げます(≧∇≦)
長男、Mちゃん、同級生のみんな、本当によく頑張りました👏👏👏


授与式後のパーティーにて。
わたしが手にしている厚紙の中に証書が入っています。が、ただ挟まっているだけだったので、食べるのに夢中になって!?途中で気付くと中が空っぽ😱慌てて、周りの地べたを探してみると、落ちてたけど既に何人かの人に踏まれていました😭😭😭幸い、裏向きに落ちていたので表はあまり汚れていなかったけれど・・・ごめんよぉ長男🙏


メインのお酒は地元の発泡酒、クレモン・ド・ロワールでした。
ここロワール地方ではワインが盛んに作られているのです。


おおっ、巻き寿司が✨サーモン、キュウリ、クリームチーズでした。
左はスパイスの効いた野菜の炒めたもの(多分)が入ったサモサ。
他にスモークサーモン(スライスでなくてサイコロ)、フォワグラ入りミニタルトレット、ラップサンドイッチの輪切り、生野菜とディップなどおいしいおつまみがどんどん運ばれてきました💖


そして、圧巻だったのがチーズプラトー(盛り合わせ)です✨
土地柄、山羊乳のフレッシュチーズが多かったのが印象的でした。ブルターニュも遠くないためか、彼の地の特産品である有塩バターもふんだんに盛られています。玉ねぎのチャツネやスパイスの効いたリンゴのコンポート、黒サクランボジャム、イチジクのスパイシーなジャムなど、添え物の種類も多く、どれとどれを組み合わせようか、と考えるのが楽しいのです。


お品書き。
地元産のチーズが大半でしたが、コンテやチェダーなど、定番ものもいくらか入っていました。


それにしても、プレゼンテーションが素敵・・・
真似したいなと(する機会なさそうだけど😂)思わされる洗練されたセンスです。


地元ロワールのワイン。


次男と(^^♪
参加者の中にはこの後町に繰り出してレストランに行く人も結構多かったようですが、わたし達やMちゃん達はもうたらふく食べたし😂長旅で疲れているので、もうお開きにすることに。わたし達は長男が予約してくれていたAirbnb、Mちゃん達は市内のホテルに一泊です。


アンジェ市内の超中心地にある建物の1階でした。
元々伝えていた時間よりも少し早く行きたいんですが、と連絡するとすぐに「いいですよ」と時間を変更してくれ、鍵を建物の前まで持ってきてくれました。
関係ないけど、写真の下の方に写っているのはだいぶ前に業務スーパーでもらった保冷バックです。マチはないもののしっかりとしており、とても重宝しています。


キッチンには最低限の調理用具や食器類、調味料もありました。
建物の地階(1階)の中庭側に無理やり?と作った感じの部屋のため、この部屋には天窓が1枚あるのみ。2回というかロフト部分に上がってみます。


シンプルなトイレとシャワー、洗面台。


シングルベッド。わたしはここで寝て、下のソファーベッドで息子たちが寝ました。
とてもシンプルで決して広くはないし、窓もほぼないけれど、3人まで泊まれて1泊40ユーロは高くないと思います。


アンジェ観光編に続きます。
お読みいただきありがとうございました。