フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

新しい山友さんとイタリアへ

先月、新しい山友のCさんと避難小屋泊スキーハイキングに行った時のお話です。


嵐も去ってくれて、ひとつ目の峠に到着しつつあります。


ジグザグに登った最後の辺り。
この辺りはギザギザのお山が多くて、背景がやたらとカッコいいんです。


峠のハイキング用看板が見えています。


峠に到着✨
この峠(というか稜線)からイタリアに入ったんだと思います。


距離とか高低差ではなく、嵐の中登るというのがきつかったです・・・Cさんに「よく頑張ったね」と褒めていただきました。


下りていく、反対側の斜面。


今から行く避難小屋も夏に1度、冬に一度泊ったことがあるんだとか。
それでも念のために地図を確認するCさん。


峠から下りてきつつ、振り返って撮った1枚。
先ほどの嵐が嘘のような良いお天気です。


ここで、スキー板を外して滑り止めを貼りました。
左側の斜面をこれから登っていくんだそうです、


ふたつ目の峠はすぐそこです。


振り返って。
週末だというのに、わたし達以外のトレースはゼロです。


着きました、ふたつ目の峠💖


反対側に下りますが、峠の真下はとても急なので・・・


少し左手の、多少緩やかになっている斜面から滑っていくことにしました。


しばらく下りると、雪が薄くにしかないゾーンに入ったので、石ころでスキー板を傷めないよう、スキーは外して歩きます。


画像の中央に避難小屋が写っています。
夏時間に既に入っていた時期でしたが、もう日陰になっていました。


うわー、なんか可愛い感じです💖


ひゃぁ、フランスでは見ないタイプの避難小屋です。
入り口周辺を雪かきするCさん。


避難小屋の夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

新しい山友さんと嵐の雪山

昨秋、自転車中に知り合った山友のCさんと先月、スキーハイキングに出掛けた時のお話です。Cさんのお友達、M君とH君も途中まで一緒でしたが、行き先がちょっと違ったので別れ、翌日の午後に合流することになっています。


曇り時々雨という、あまり理想的ではない天気予報でしたが、夕方から翌日にかけては晴れということだったので、楽観していたら、すごい風と雪。嵐と言っても過言ではない天候だったと思います(T_T) ちょっと荷物を置くと、あっという間に雪が積もってしまいます。


年季の入った山男のCさんは、このくらいは全然大したことがないようで、ヨユーな感じです。そもそも、夏山でも冬山でも来ていて土地勘がある場所なんだそうです。


わたしの荷物も結構持ってもらっていますが、歩くのが速いのでちょっとトロトロしていると、置いていかれます。こんな天気なので、あまり差が付くと見えなくなってしまうので急ぎます。


きつい・・・と頭のなかで繰り返しながら歩き続けているうちに、若干雪の量、風の強さもましになってきたように思っていた矢先。雲から太陽が薄っすらと見えました✨


目の前の景色も少しはっきりとしたようです。


目の前ばかりか、先ほどは全く見えていなかった周辺の山まで見えてきました。


そして、間もなくもっと遠くの山まで。
空も青っぽくなってきました。


目的地の峠も完全に姿を見せてくれました。
ここまでほぼ視界なしでGPSも見ずに歩き続けてきたCさんには、尊敬の眼差しを向けてしまいました。


峠まで行っても良かったのですが、もうこの時点で4時前。
出発したのが正午ちょっと前、まだ昼ご飯も食べていません。
嵐の中を歩いていた時は辛過ぎ気が付きませんでしたが、だいぶお腹が空いています。


峠を目の前に、軽くランチをしていくことにしました。
これはわたしが持って来たチーズやパン。


Cさんはわたしにとっては、山飯としてはちょっとあり得ない系のご飯を持って来ています。


レンズ豆とご飯をドレッシングで和えたものに、丸のまま持ってきたトマトをナイフで切りつつ加えていました。わたしの持って来たボーフォールを刻んで足して、わたしにも分けてくれました。


デザートにはオレンジ。
他の山友さんのOさんやDさんも、よく山にオレンジを持ってくるんですよね、重たいのに。これも半分もらいました。すみませんね・・・


さて、ご飯を食べて元気になったところで再び歩き始めます。


避難小屋へと向かう編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

初登場の面々と山スキー

先月に「速報」として外国の避難小屋に泊まったという短い記事を書きました。
ようやく、そこまで追いつきました(;^_^A


昨年秋に自転車に乗っていて知り合ったCさんという方、そのお友達ふたりと先月山スキーに出掛けました。


Cさんちに集合しました。
朝ご飯を食べつつ・・・


ハイキング地図を開いて作戦会議です。
今回歩くのは南仏寄りのアルプスのユバイ渓谷と呼ばれるエリアです。


駐車場からしばらくの地点。
左がCさん。
真ん中のM君と右のH君はかなり若くて、M君のお母さまとわたしは同い年です😅この二人はアルピニスムをたしなみ、今回も実はわたしとCさんとは行き先が少し違い、翌日合流することになっています。


これはもう1か月も前のお話になります。マーモットたちがどんどん冬眠から見ざめ、頻繁に目にすることが出来るようになってきた時期でした。


雪のない林道を20分ほど登っていくと、ようやく雪が出てきました。


このくらいまとまった雪があるところまで30分以上歩きました。
駐車場は標高1900mもある村で、もっとすぐにスキーで歩くことが出来ると思っていたので、ちょっとがっかりでした。


わたしは直接スキー靴で歩いていましたが、男子たちは山靴で歩いていたので、スキーにチェンジするにも時間がかかります(^-^;


ところで・・・
この日は天気予報では曇り一時雨、夜からは明日にかけては晴れという予報でした。
駐車場では何とか晴れていたものの、どんどん青空がなくなってきて、ついに雪までちらついてきました。


雪が少しずつ積もり始めました(T_T)


わたしとCさんが歩くのが速く(てか荷物をかなりCさんに持ってもらっていますが)、M君とH君が遅い目なので、時々待ちます。


雪の降る量がどんどん増えてきました。
こんなお天気の悪い日に山スキーでハイキングするのはほぼ初めてかもしれません。少なくとも記憶にはありません。


湿った新雪は、スキーの滑り止めにくっついて歩きにくくなるので、ロウソクをこすりつけている男子たち。
M君は普通のサングラスを忘れて、滑る時、視界が悪い時用のゴーグルを付けています。


専用のワックスもありますが、別にロウソクでも変わりないそうです。
わたしはこの2~3週間前に山友のOさんとスキーした後に雪くっつき防止スプレーを処理してもらったのがまだ効果がありそうだったため、そのまま歩き続けました。


スキーを手に持って下りてくるH君。
せっかくスキーを履けたのに、時々雪が全くない場所を通らないといけないこともあります。残雪期のスキーハイキングの宿命です・・・


再びスキーを履きます。
シーズン初めと終わりは、板を外したり履いたりの繰り返しで、やたらと時間がかかるんですよね😅
この後間もなく、M君H君とは方向が違うので別れました。


しばらく登り続けますが、雪ばかりか風もひどくなってきました。
少し立ち止まってもらいます。
弱音を吐くのは好きではないのですが、辛い・・・辛いです😭
ただし、心の中でのみ叫びました。


わたしの上着はダウンジャケットだったので、Cさんが自分の上着を貸してくれました。


魔法瓶の紅茶にも救われました。


嵐、どうなる!?編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。