フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

避難小屋でほっこりの夜

お気に入りの避難小屋に泊まっての友人Dさんとの山スキー合宿、2日目です。


標高1900m台に位置するメルレ避難小屋。
2日目は小屋から出発して、高低差1600mと400mのふたつのハイキングをしました。


ふたつ目のハイキングは、小屋の出入り口から見えている左の谷のてっぺん(峠)までの往復でした。「帰って来たばかりなのに、また行くの!?面倒くさ~」って思ったけれど、登るのは1時間くらいだったし、雪は素晴らしい状態で最高の滑り心地だったので、行って良かったって思いました。


その少し右に見えているこちら方面。
去年一人で来た時は、2日目の午前中にこの辺りを散策したのですが、今回は行きませんでした。湖があって、初夏の雪融けの季節にも来たことがありますが、凍っていた湖が融けていく時期というのは、それはそれは美しい景色なのです。
一枚だけ載せておきます。
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ふたつあるメインの湖のうち、下にある方のだったと思います。
これは5月中旬でしたが、まだまだスキーが出来そうな量の雪ですね。今年は雪が少なかったので、5月の中旬にこんなには残らないのではないかと思います。
さて、先月の話に戻ります。


日が沈んで、ここに来るのに越えてきた峠方面が赤く照らされています。


湖のある方面のお山、グラン・モレタンもとんでもなく美しい色合いになっていました。
これを見るだけでも、お山に泊まる価値はあるように思えるほど、うっとりする景色です。
肌寒くなってきていたので、ハーブティーを飲みつつ、暗くなるまでゆっくりと空の色を楽しみました。


暗くなってきたので、持参のランプとヘッドランプで明るくして食卓に着きます。
これはアジア食材店で売っている、なぜかコスタリカ製のバナナチップス。唐辛子風味でサッパリとしていて、大のお気に入りです。


続いて、山羊チーズとボーフォール入りサラミ。
Dさんお気に入りの凝った味付けのサバ缶。パンに乗っけて食べたらちょっとしたご馳走です。


じゃじゃーん。
今晩はインスタントフォーです🎵


結構寒いので、汁物はとてもありがたいです。


日中、合計2000mオーバーのハイキングをしたのでフォーくらいではお腹いっぱいになりません。Dさん持参のOYAKATA YAKISOBA(普通にスーパーで買ったそうです)。
どうやら、ペヤング的インスタント焼きそばのようです。
お湯を入れたら、なんかカップの底が割れていて、お湯が漏れてきたので大慌てでマグカップに移しました。


結局、お湯を捨てるのはもったいないということで、ラーメン的にいただくことになりました。


小屋内の気温は6,5℃。
真冬よりはずっとましとはいえ、かなり寒いです。焼きそばよりもラーメンの方がありがたいというのが、分かっていただけるかと思います(;^_^A
この小屋には、薪ストーブはあるのですが、薪はほとんど残っておらず、わたし達も持って来なかったので、残りわずかな薪を使う気がせず、ストーブは一切使いませんでした。


ご飯を食べたら、さっさとシュラフに潜り込みました。
最初は足が冷えてたまらなく寒かったんですが、20~30分もするとましになってきて、夜は寒い思いをすることもなく寝ることが出来ました。


最終日編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。


ネット環境の悪いとことに2,3日滞在しているので、コメントを頂いた場合、お返事が遅くなるかもしれません。

クレイジーさが駄々洩れな午後

友人Dさんと、お気に入りの避難小屋に泊まってスキーハイキングをした時のお話です。


避難小屋前にて。
2日目は朝から午後にかけて周辺の峠にふたつ登ってきました。


ひとつ前のブログにも載せたおやつの時の写真。
鋭い方なら、右にハイキング地図が出ているのに気付いておられたかもしれません。
そうなんです、このときDさんは「ほな、今から散策に出掛けようか」と地図を広げ始めたのでした😂


えぇ・・・まじすか・・・
「日が長くなってきてるからね。大丈夫だよ」とDさん。
休憩時間込みで7時間弱、距離13,8㎞、高低差1619mのハイキングから帰ってまだ30分ちょっとなんだけど?午後のハイキングに出発することになりました😱


まずは川の反対側に渡りたいので、雪で繋がっている、または川幅が狭くなっている場所を探しつつ上流へと歩いてきました。


一度川を渡った後は、避難小屋からも見えている谷を登っていきます。


もう歩き始めから疲れていて、ヨロヨロ登ってくるわたしをDさんが撮ってくれていました。


すぐにてっぺん(峠)なのかと思ったら、登るにつれて続きが見えてきます。登山あるあるです・・・


ぐったりしているわたしに、Dさんが皮を剥いたみかんを半分くれました。
たかがみかんだけど、なんか生き返りました。


峠は近そうです。
この辺りでDさんが声をかけてきました。
「ここらから峠までは雪がガチガチだから、今のうちからクトー(スキー板にはめるアイゼン)付けとき」と。


登ってきた斜面。
断崖絶壁とかではないけれど、急斜面です。滑ったらかなり下まで落ちていきそうなので、雪が硬くなる手前のここら辺でクトーを付けるのが賢明です。
ガチガチのところに到着してから付けようと思うと、作業がしにくいのは目に見えています。


午前中のまだ日陰の時間帯に、急な斜面を登る時に出すことが多いクトーですが、稜線近くだとか吹きさらしになりがちな場所などでは、一日中表面がガチガチだったりするので、午後だけの散策であったとしても、常に携帯しておくのが賢明です。


クトーのおかげで怖い目をせずに最後の部分を歩くことが出来ました。
クトーでも歯が立たないような本気で凍っている斜面では、靴に普通のアイゼンを付ける必要があります。


峠にて。
なんかもう、今日、何回峠に登ったかも分かりません。写真を見てもどれがどの峠か、時間を見なければ区別もつきません😅


峠の反対側の景色。
特に難しそうな斜面ではありませんが、こっちに下りてしまうと帰れません😂
写真だけササっと撮ったら、もう下りる準備です。


下りていくところをDさんが撮ってくれました。


日陰の時間帯が多いため、峠の真下以外はとっても良い雪でした。


わたしのような初心者でも楽しく滑ることが出来ました。


避難小屋は左方向です。


峠方面を振り返って。
全くの独り占め✨


マイ・別荘はすぐそこです。



午後のハイキングの記録。
距離3,8㎞、高低差409mでした。
峠で数分間立ち止まったのを数えても、トータルで1時間32分。行くのを躊躇した割には、ふたを開けてみれば本当に小さな散歩でした。スキーだと下りてくるのは速いというのも大きいですね。


夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。


週末、ネット環境の良くないところにいるのでコメントを頂いた場合、お返事が遅くなるかもしれません。

我が別荘に戻っておやつの時間

友人Dさんとの避難小屋泊スキーハイキング、2日目の続きです。


標高2300m台の峠を経由、標高2700mの峠(正確には、単に稜線の切れ目)に登りました。


下りていきます。
しかしちょっと急ですね( ̄▽ ̄;)


前を下りていくDさんに続きます。
急なばかりか、幅が狭いので細かくターンしながら下ります。


振り返って。
急斜面だけれど、幸い良い雪だったのでスピードが出過ぎずに、そんなに怖い目をしないで下りることが出来ました。


ちょっと緊張する傾斜のきついところを滑り終わり、ここら辺は余裕🎵


飛行を撮ってみました(右上)


再び振り返って。


撮ってもらいました。


で、ある程度下りたら、次の峠まで再び登り返します。


登ってくるところをDさんに撮られていました。


峠の真下は、強風のせいで雪が硬くなっているので、板は外して靴で登ることにしました。


わたし達の靴のあとは、何だか動物の足跡みたいです。


午前中に越えた峠まで戻ってきました。


さて、滑り止めを剥がして下りていきましょう。
・・・なんですが、アドベンチャー好きなDさん。この辺りは緩やかな傾斜の斜面ばかりです。ここらから避難小屋に戻るのは面白くないみたいです。


で、わざと岩や地面が露出している斜面を通っていくという変態ぶりです😂


振り返って。


避難小屋に戻ってきました✨


フォトジェニックな雪の宿です。


たっだいまー\(^_^)/


休憩込みで6時間52分。距離は13,8㎞、獲得標高は1619mでした。


避難小屋の中でおやつ✨
ジェットボイルでお湯を沸かしてハーブティーを入れます。
板チョコレート、台湾製餅菓子など。


夕方編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。