フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪の宿で迎える幸せな朝

友人Dさんと先月、泊りがけハイキングに出掛けた時のお話です。


朝の美しい空と清々しい空気を楽しむため、外に出ました。
わたし達以外には宿泊客もおらず、ゆっくりとすることが出来ました。
避難小屋はヒュッテと違って予約することはできないので、行ってみるまで誰かいるのか、もしかして満員なのか、そもそも工事中とか何らかの理由で閉鎖されていたりはしないのか、分からないためちょっとドキドキします。


これは避難小屋の裏の景色。
黄色いのは夏のハイキング用看板。
それほど寒くはなくて、外で朝ご飯を食べられないこともなかったのですが、テーブルやベンチがあるのは便利なので、やはり小屋内で普通に食べることにしました。


ブリオッシュ、リンゴ入りケーキ(Dさんのお母様手作り✨)、パンにジャム類。
わたしはコーヒーで、Dさんは紅茶を飲みました。


動物の骨が置いてある窓際でコーヒーのお代わりを飲みます。
本当に、ここからの景色が大好きで、いくらでも見てられます😊


今日のハイキング予定のミーティング😅


7時42分。
もうハイキングに出掛けられます。
こんな時間にこんな標高の高い位置から歩き始めることが出来るのも、山に泊まることのメリットのひとつですね。


いってきます🎵


小さくなる我が別荘。


標高2100mくらいの地点。
この辺りは雪でなく雨だったようで、水が流れた跡が雪に残っています。


峠のすぐ横から日が昇ります。
今わたし達が向かっているのは、左手にある、この写真には写っていない峠です。


もう少しで着きそうです。


着いた🎵


峠の反対側に下りていくDさん。


2日ほど前に降った雪で、しかも北壁なのでとても良い状態でした。


さて、再び登るので、シール(滑り止め)を貼ります。


避難小屋?というより羊飼い小屋らしきものがあります。
Dさんがドアや窓から中に入れないか確かめてくれましたが、残念ながら、完全に閉め切ってありました。第2の別荘にできたかもしれないのに😅残念。


別荘(違うって…)を後にして。
どんどん登っていきます。


お読みいただいてありがとうございました。








。。

雪山の我が別荘での夜

勝手に我が別荘と呼んでいますが、単にお気に入りの避難小屋です。
山友Dさんは来たことがないというので、先月末に招待してあげました😂


標高2000m弱の地点にあるメルレ避難小屋。
今までいくつもの避難小屋に泊まったことがありますが、ここは立地条件も小屋自体も大のお気に入りです。5月の残雪期に2度、夏に2度、去年の3月にも1度来ており、今回が6度目になります。


避難小屋前から。
中央の立派なお山はグラン・モレタン(2775m)。
ベルドンヌ山塊北部を代表するお山のひとつです。
この避難小屋にはその横の峠を越えて来ることも出来るようですが、そちらから来たことは一度もありません。


出入り口からの景色。


前回のブログにも載せましたが、小屋内の様子です。
散らかっているのは、わたし達の荷物で😅今のところ、誰も他にいないのでちょっと荷物整理など行っています。


「誰も来なさそうだけど、一応場所取りしよう🎵」と楽しそうなDさん。
確かに、人気のある避難小屋だと満員になることもあるので、着いたらまずベッドの場所取りにシュラフを広げます😅
この小屋は、ちょっとボロボロだけれどもマットレスや、一度も洗濯していないには違いないけれど、掛布団も結構何枚もあります。直接かぶる気はしないので、夏用の薄いシュラフ(冬用よりも軽くてコンパクト)を持って来ていて、その上から掛布団を使わせてもらいます。


きちんと扉が閉まる戸棚があります、。
中にはいくらかの食器や他の宿泊客が残していった食料(調味料やパスタ、ティーパック程度ですが)が。左下にある白と黒の本みたいなのは思い出ノート。わたしも以前に一度書いたことがあります。
ビニール袋はわたし達が入れました。食料はここに入れてきちんと扉を閉めるか、小屋内の洗濯用の紐などに吊るさないと、ネズミに齧られてしまう危険があるのです。この避難小屋には限りませんが、結構標高の高いところでも、ネズミ(ハツカネズミみたいなとても小さなやつ)の糞があることが多く、驚かされます。


薪ストーブはありますが、薪はほとんどありません。
そしてわたし達も持って来なかったので、今回はストーブを点けないつもりです。
ストーブの上の鍋に水が入っていましたが、凍っています。
お日様のあるうちは、避難小屋内よりも外の方が暖かく感じるものです。


外の方がお日様があって気持ちいいのですが、テーブルや椅子がないので(ここはベンチなので外に出しにくい)、ダウンジャケットを着こんで小屋内で暖かいハーブティーとお菓子を食べました。自分で焼いた抹茶ケーキです。


お日様が山の後ろに隠れ、外も肌寒くなってきました。
最後の太陽の光に照らされる稜線。中央の峠を越えてこちら側にやって来ました。


真っ暗になってしまう前にご飯を開始します。
もちろん電気はきていないので、暗くなればヘッドランプやろうそくの火などを使います。
サラミやボーフォール、山羊チーズ、ポテチとパン。


これは東欧製キノコスープの素です。


ジェットボイルでパスタを茹でます。
お山に持ってくるのはいつも、3分で茹るものです。アルデンテにならなくて、イマイチおいしくないんですけど、燃料の節約です。


カップにスープの素を入れておいて、パスタと茹で汁をよそいます。
粉が底に残らないようによく混ぜます。ジェットボイルの中にパスタとお湯が入っているところにスープの粉を入れると、よく混ざるんでしょうが、後でジェットボイルをきれいにするのが大変なので(電機や水道のない山小屋やテント泊では洗い物が難しい)、いつもこのパターンです。


暗くなってきたので、LEDライトを付けました。
テント泊用に買ったものですが(テント内に引っ掛けられる)、避難小屋泊の時にも活用しています。
食後のハーブティーと羊羹(日本で買ったやつ)😅


空が暗くなりつつあります。
星が少しずつ見え始めてきました。
でももう1~2時間は待たないと、完全な星空は見られないんですよね。


かなり寒いので、シュラフに入りました。
Dさんとお喋りしつつ暗くなるのを待ちます。シュラフから出るのに勇気がいりましたが、テント泊の時ほどではありません。


外に出る勇気はさすがになかったので、窓から撮りました。
近くに大きな町がないので、晴れてさえいればとてもたくさんの星が見られます。
これだけ撮ったら、大急ぎでシュラフに潜りました。


2日目に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

1年ぶりの我が別荘

山友のDさんと先月に泊りがけでスキーに出かけた時のお話です。


ふたつ目にして、避難小屋に行くのに唯一越える必要のある峠。
峠の真下は風に晒されれ、雪が薄くなり岩肌が露出していたので、雪のしっかりある斜面から滑り始めることが出来るように少し峠からスキーを外して登ります。


ここら辺からだと、雪がたっぷりとあって心配なく下りていくことが出来ます。


わたしが先に少し下りてから、Dさんを撮ってあげました。


高低差で200mくらい下りたとことで、立ち止まるDさん。
「登り返し王子」の異名を持つDさんが目に付けたのは・・・


右側の稜線に位置する峠でした(^▽^;)
「まだ時間早いし、ちょっと寄り道する時間あるやろ?」と。
今下りてきた峠の前にも、ひとつ別の峠に寄り道したばかりなのですが・・・


振り返って。
今先ほどいた峠が見えています。こうして見たら、とても急なようにみえますが、実際のところそこまで急ではありません。


間もなく、峠その3に到着しました。


なんかよく分からないポーズをしているわたし・・・


で、下りていきます。
登ってきたばかりでまだ暑くて、上着の前を開けているからスキーっぽくない格好に見えています(;^_^A


確かに、気持ちの良い斜面でした。
「げーっ、また登り返し?面倒くさいなぁ」と思いつつ登ったけれど、Dさんのアイデアは間違っていませんでした😊


緩やかな傾斜の谷底に下りていきます。


見えてきました✨


到着まで秒読みです💖


わーい\(^_^)/
マイ・別荘と勝手に呼ばせてもらっている一番のお気に入りの避難小屋に約1年ぶりに帰って!?来ました。来るのは6回目になります。


避難小屋内。
ベットにマットレスや掛布団まであるのです。
ただ、直接肌に被りたくないし、万が一宿泊客が多くて布団が足りないこともあり得るので、シュラフは持参しています。


出入り口からのこの景色💕


小屋から10mくらいのところにですね・・・


水場があるのです。
去年の同じ時期には、雪に埋まっていたので水汲みは川で行いました。


しかも凍らないで流れているのは嬉しいです。


この日のハイキング記録、左から距離、高低差、タイム(休憩込み)。
右端が出発地点で、左端が避難小屋です。
途中でふたつ関係ない峠に寄り道したのがよく分かると思います😅


避難小屋の夜編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。