雪深い村のおうちへ招かれる(2月)
わたしが少し前から住み込みで働いている農家は酪農をしていて、今までは牛乳を売っていましたがチーズ作りを始めるにあたって、農場主のSさんは別の地方で伝統的な放牧&チーズ作りをしていたFさんという方に製法を習ってきていました。
わたしもチーズ作りの場にいたため、Fさんとも仲良くなり3月には一緒にバックカントリースキーをしたりしました。これは2月に初めておうちに招かれたときのお話です。
Fさんが住んでおられるのは南方面のお山地方へ向かうときなどによく通るロータレ峠からすぐの村です。ロータレ峠は2000m台でこの標高では数少ない年間を通じて開通している峠道。この日は曇りでちょっと残念なお天気。
Fさんの住んでおられる集落の入り口の駐車場から電話をすると、すぐ近くらしく徒歩で下りてこられました。雪かきがあまりされておらず、細く急な道は運転が難しくFさんが運転してくださいました😅
わたしの荷物を持ってくださるFさん。この地に住んで20年間(その前にはジュラ地方で20年間)、夏は放牧、それ以外の季節はここからすぐの農家で酪農を営んでおられたそうですが、昨年退職されました。
おうちのドアから。
すんげー雪深い(^_^;)
300年前とかそんな感じのおうちです。聞くの忘れたけど・・・
なんとおうち(地下か1階かよく分からない部分)がニワトリ小屋にΣ( ̄□ ̄|||)
外は寒すぎるから・・だそうです。そりゃそうですよね、この気候じゃ(;^_^A
おうちには猫ちゃんが2匹いました(*´▽`*)
2階の住居スペースに招かれました。
薪ストーブが点いていて暖かい💖
Fさんは奥様のCさんと2人暮らしです。Cさんも2度ほどわたしが滞在している農家に来ておられたので知っています。
アペリティフにはアプリコットジュースとドライフルーツ。ニンジンサラダ、ジャガイモのグラタンというシンプルでおいしいご飯でした。ワインはわたしが持っていったブルゴーニュの赤ワイン。
面白いのは、パン。なんと村の共同石窯で焼かれたものなんだとか。
フランスの村には共同洗濯場や共同石窯が残っているときがありますが、実際に使うことは少ないと思います。
話がそれますが、わたしのいる村の一つ下の集落には共同水車があり、今でも穀物を持っていくと挽くことができるみたいです。
食後のチーズはドドーンとでっかい塊が(;゚Д゚)
Fさんはイタリアに親戚があり、よく出かけるそうでこれはイタリアのチーズだそうです。
デザートにはわたしが持っていったクルミ&蜂蜜タルトです。
といっても手作りではなく、馴染みの養蜂農家兼お菓子屋さんのもの。とても美味しくて日持ちがする&丈夫で壊れにくいことから手土産に、ハイキングのおやつに、と重宝しています(*^^*)
食後のコーヒーを飲みながら、放牧の現役時代の写真を色々と見せていただきました。
可愛らしい花の冠は、初夏に放牧が始まるときにお祭りがあり、そのときの衣装!?なんだとか。
Fさん「これから牛さんたちを見に行くかい?」
もちろんです~😻
Fさんちの階段の窓から。
後編(農家拝見編)に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。