フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

無事に生まれてはきたけれど

出産(牛)ネタばかりですみません。しばらく前から仕事場と住居が酪農農家なものでどうしてもそればっかりになってしまいます(;^_^A


先日は流産(死産)で生まれてきた小さ過ぎる仔牛ちゃんのことをちらりと書きました。
出産が間近な牛さんが何頭かいて、昨晩12時ごろ音がうるさかったので様子を見に牛舎(1階部分)に下りたけれど何もなかったので、そのまま寝付きました。
翌朝7時前に下りていくと、なんと2匹の仔牛ちゃんが専用ケージに。
どちらも安産だったため、農場主のSさんが夜中にひとりでとりあげたそうです。


一匹は50kgを軽く超えるくらい大きなオスの赤ちゃんでしたが、もう一匹はラブラドール犬くらいの大きさのメスの未熟児です。こないだ死産で出てきた仔牛ちゃんより少し大きなくらい。こんな小さな仔牛ちゃんを見るのは初めてでびっくりしてしまいました。


奥が大きく生まれた方の赤ちゃん。さっそく立ち上がって元気にウロウロしています。
手前の未熟児仔牛ちゃんとの差が分かるかと思います。
Sさんは「生まれてはきたものの、生き延びることができるか分からない」と暗い顔をしています。


お母さん牛の初乳を入れた哺乳瓶を飲ませようと試みますが、ほとんど飲んでくれません。眠たそうにうつろな目を時々開けるけれど、大きな動きをしてくれません。
長期戦になるのでわたしも座り込みます^_^;


仔牛ちゃんは生まれて間もなくても立ち上がろうとする本能がありますが、この子は立ち上がるどころか上体を起こすこともほとんどしません。膝に頭を乗せて、少しミルクを飲ませましたがほとんど吸う力もなく、せっかく飲んだミルクも半分以上は吐き出してしまいました(T_T)


無理にミルクを流し込んでもむせさせてしまうので、2時間後にもう一度来て、20分ほどかけてまたほんの少しだけですが飲ませることに成功しました。
今度は幸い吐き出すことはしませんでした。立ち上がりはしなかったけれど、先ほどよりも体をよく動かしたのは良い兆候のように思いました。


最近少し気温が下がって生まれたての赤ちゃんには寒い気がしたので、藁を毛布代わりに多めにかけてやりました。また2時間後くらいに様子を見に行くつもりです。


これは先日記事に書いた片足がぐにゃりとして生まれてきて立てなかった仔牛ちゃん。ぎこちないけど立ち歩くことができるようになり、とても元気です。
わたしがみっちりと世話を見たせいか、わたしにすごくなついていて可愛いのです(≧∇≦)農場主のSさんや同僚のDさんは「みよんのことをお母さんと思ってるかもね」と言います。


4、5日天気の悪い日が続きましたが、今朝は快晴。
農家の裏山には新雪が積もっています。



お読みいただいてありがとうございました。

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