フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪の宿での一夜

この冬の後半からスキーを習った超初心者山スキーヤーのわたしの夢だった「山スキーで1泊ハイキング」のお出掛け記です。


リハビリにいいという目的でスキーそして山スキーを教えてくれているベテラン山スキーヤーのOさんの15歳の息子さんが標高約2100mの地点にある避難小屋まで付き添ってくれました。


ただ、難しいお年頃の?息子さん、山小屋には泊まりたくないということで帰ってしまいました(最初からその予定)。少しすると、仕事を終えたあと大急ぎで登ってきてくれたOさんが到着しました。


小屋前に脱ぎすてられた?Oさんのスキー。


薪ストーブ、薪や小枝、新聞紙まであるしOさんが到着する前に点けようかな、と思っていた矢先にOさんが現れたので、点けてもらうことにしました。


あれ、新聞が湿ってます(・・;)
小屋が長い間使われていなかった場合や、雪や雨の続いた後なんかは小屋の中にある木や新聞紙も湿り気を帯びていることがよくあるのです。


新聞紙では埒があかなかったので、小屋内に置いてあった市場なんかで見かける野菜ケースをばらして小さくちぎって発火材として使い、丁寧に隙間に息をフーフーと吹きかけると木の枝に火が移り、何とか火が大きくなりました。


薪割りをするOさん。
薪も地べたに置いてあったものは湿っています。ドアがちゃんと閉まらず隙間があったため、少し雪が入って水溜りになっていたのです。わたしだったら火起こせないところだったな(;^ω^)


火が安定してきたので大きな木を入れてOKです(´▽`) ホッ
これで快適な夜は約束されました(≧∇≦)


薪ストーブに鍋をかけてお湯を沸かし、日本製インスタント春雨スープをOさんにも振舞ってあげました(^▽^;)
春雨を食べるのは初めてらしく「透明のパスタ!?」とか言ってました( ´艸`)


チーズとサラミ、パンという簡単なご飯です。
この後チョコレートビスケットをデザートに食べました。


カフェインレスコーヒー、ハーブティーと暖かいものを飲みつつおしゃべりタイム。
静かに夜が更けていきます。


屋根裏のベッドはダブルサイズのマットレスがあったのですが、隙間風がすごくて寒すぎます。仕方なく、頭と足を逆にして( ̄▽ ̄;)1階のシングルベッドにふたり寝ることに。
キツキツですが、寝袋のおかげで割とコンパクトにまとまるので案外ちゃんと寝られました。


翌朝。
だらしなく脱ぎすてられていたOさんのスキーも写真撮影用にきちんと並べて入り口に立て掛けました( ̄▽ ̄;)
Oさんはまだまだ起きる気配がないので、そろりとひとり小屋の外に出ました。


空がきれいなピンク色になり始めました。


正面の山の稜線が朝日に照らされ薄っすらと色付き始めました。
山で寝起きするときの最大の楽しみのひとつです・・・( ゚д゚)ハッ!
この時初めて気が付きました。
星空見るの忘れた(≧◇≦)(≧◇≦)
雲一つなくお月様も大して明るくなく(確か・・)人里遠く離れた山の中。満点の星空を見られるベストコンディションだったのにぃ💦


もう薪ストーブの火は消えちゃってるし、朝出発するのに薪を無駄遣いするのも気が引けるのでジェットボイルでお湯を沸かしてインスタントコーヒーを作りました。
徐々に消えていく朝の特別な光を名残惜しく見届けました。


さて、このコーヒーを作ったことで昨日Oさんが水汲みしてくれた分を全部使い切ってしまいました。川まで行くの面倒くさいけど、起き抜けのOさんにまた水汲みに行かせるのは気が引けます(;^_^A


面倒だけど行くか~~💧


このへんでいいか・・・


最後はスキーを脱いで川に近づきます。
雪を崩してしまわないようにそろりそろりと:(;゙゚''ω゚''):


(´▽`) ホッ 無事、川に落ちることなく水汲み完了です✨
避難小屋は川の近くにあることが多いので水をたくさん持って行かなくてもよいのが助かります。


起きてきたOさんと改めて朝ご飯です。
せっかくセッティングしたのに「寒い」とブーイングが出て、この後小屋内に入って食べました(^-^;



次に続きます。
読んでいただいてありがとうございました。

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