フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

再び農家に出発・道中編

わたしが外出制限期間の多くを過ごした南仏お山地方の酪農農家では、最近放牧が始まってとても忙しいのでぜひ手伝いに来てほしいと言われていたのでまた滞在させていただくことになりました。


結構遠いしきれいな場所をたくさん通るので行く日は晴れてくれると嬉しいな、とドライブ好きのわたしは思っていたのですが・・・


途中で休憩した景色の良い駐車場。
景色・・・ガスっててなんも見えません(T_T)


ずっとドン曇りで気の滅入るお天気です。
それでも寄るところには寄らねばなりませんっ。


寄るところって、パン屋さんですよ(^▽^;)
パンもとってもおいしいし、素朴なお菓子も安くてどれもほっこりするおいしさなのでこの冬からリピートしているお店です。


このあたり、冬の間リハビリスキー合宿でコーチのOさんちに行くときによく通っていた道です。
その時はいつも閉鎖されていた峠道が今日は「OUVERT(オープン)」とあります。
ノワイエ峠、確か1600m台とそう高くはありませんが、今まで一度も通ったことがありません。こんな思いっきり曇り空だけど、峠道好きなので行ってみたくなりました。


案外長くて延々と憂鬱なお天気の中、走り続けます。
「もうこれ・・・峠についても何も見えないだろうし、ガソリンの無駄?もう引き返す?」と考え始めた矢先。


目の前がいきなりパァーっと明るくなりました。
キターΣ(゚∀゚ノ)ノ
あ、これは知ってる!ドン曇りの天気の中、山歩きをしていて「ツイてないなー、視界ゼロ💧」とかブツブツ言いながら登っていると、いきなり雲が開けて強い日差しが差し、数秒で完璧な青空が広がる瞬間があります。神様が降臨したか!?というようなスペクタクルです。
そういうのを怪我のせいでしばらく経験していないので懐かしい気分になりました。


雲の上に出たのです(^^♪
峠まであとほんの少しという地点でした。


サイクリストさん用に建てられた道しるべ。現地店の傾斜や標高、峠までの距離が示されています。


Col du Noyer(ノワイエ峠、1664m)に到着。
先ほどまでの曇り空からは考えられない青空です(*´▽`*)
右手の建物は、オート・ザルプ県のいくつかの峠にある「ナポレオン山小屋」。
ナポレオン・ボナパルトが考えつき、ナポレオン3世の時代に建てられた主要な峠に建てられた旅籠です。ノワイエ峠のものは一度なくなってしまったものの、のちに再建されたそう。季節的にも今の時期はまだ営業していない可能性もありますが、なにせフランスでは外食関係はコロナの影響でまだ営業できないので閉まっていました。


峠の続きはこんな感じです。
サイクリストさんがひとり。車で登ってきても感動なのに、自分でペダルこいで上がってきたなら雲の上に出たときの嬉しさはひとしおでしょう。


こちら側も少し走ると、雲との境界線に入ったのでUターンしました(^^;)


また峠まで戻りました。誰もいません。
嬉しくて、車を停めてうろちょろしてしまいました。
足首が痛いのでガタガタの道はたくさん歩けませんが、このくらいの場所だと大丈夫です。


色々咲いてる♩


ジョンシアン(ゲンジアナ、リンドウ)の大きなやつ。シーズン初です。


同じジョンシアンでも、早いうちから出てきているジョンシアン・プランタニエール。


品種が多いグロビュレール。
この小さくコロコロしたやつは初夏にしか見かけません。


雲海に近い辺りまで歩いておやつタイムにすることに♪


うちでいれてきたコーヒーと、先ほどのお気に入りのパン屋さんで買ったヘーゼルナッツ入り&アーモンド入りのちょっと堅めのクッキーです。ビスケットといった方がいいかもしれません。


別の日に撮ったものです(よく買うので😅)
断面がよくわかると思います。なにせアーモンド(もうひとつはヘーゼルナッツ)がゴロゴロとたくさん入っているのです。南仏やその周辺でよく見られる「クロカン(クロケット)・オ・ザモンド」と呼ばれるお菓子ですが、こんなにふんだんに入ってるのは珍しいです。


興奮して雲海&お花の組み合わせで撮りまくりました(≧∇≦)


ウットリする美しさだけど、きりがないのでそろそろ下りることにします(^-^;


サイクリストさんが雲海と自転車の記念撮影をしていたので車から降りて自転車と本人の写真を撮ってあげました。その後しばらくおしゃべりしました。


次回に続きます。

お読みいただいてありがとうございました。

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