アルプスの小さな村の放牧パーティー
前回のブログでは放牧祭りとしましたが、今回パーティーと銘打ってみました。
まあ村人たちのちょっとした交流会といった感じです。
酪農、放牧の仕事を引退されたFさんという方のお家に前夜は泊めてもらいました。
Fさんちのベランダから。
エクラン国立公園の山々が臨める素晴らしい景色です。
お庭にはニワトリが自由にウロウロしていました。
Fさんは酪農の仕事を引き継いだ若いカップルのお手伝いをする形で今も酪農の仕事に関わっておられます。
手作りジャムなどが並ぶ朝ご飯。
手前のはブリオッシュで昨日お気に入りのパン屋さんで買い求めたものをお土産に持って来ました。
この週末はFさんの娘さんやその子供さんふたりも泊まりに来ていたので賑やかでした。
朝ご飯のあとFさんと農家まで行きました。お家からは数百メートルの距離です。
ここにはスイス原産のエランというフランスではあまり見ない品種の牛さん達が飼われています。小柄でどっしりとした体形は急斜面での放牧に向いているとされています。
しばらくするとFさん(中央)と仲の良いお友達や地元ジャーナリストの方もやって来ました。小さな村ではみんなが楽しみにしているイベントのようです。
この農家には12頭ほどのおとなの牛さんと7、8匹の仔牛ちゃんがいます。
ほとんどの牛さん達は人間に付き添われて道路を歩いて放牧地まで向かいますが、2頭だけ特別扱いの牛さんがいるそうです・・・
仔牛を生んだばかりのお母さん牛と、高齢で疲れ気味の牛さんは前もってトラックで輸送します。Fさんとわたしとでこれを担当しました。
到着で~す(*^▽^*)
最後は牛さん達に歩いてもらいます。
まあ大体普通に賢く歩いてくれるそうなんですが、念のため(わたしのため?)綱をつけました。
牛さん達は農家にいる期間は雪がない限り牛舎の周辺に出してもらうことはあるものの、こんなに広々とした土地は久しぶりでキョロキョロしているように見えました。
2頭は他の牛さん達の到着を待つ間、放牧地の牛舎に入れました。
アップで💖
わたしが滞在していた農家にいた品種とは色や体系だけでなく顔つきも違います。
昔はそこまで牛さん達を注意深く観察したことはなかったのですが、短期間とはいえ酪農の仕事に関わってからは牛さん達が気になり、そして愛おしく思われるようになりました。
放牧地にあるシャレーの廃墟。これは牛さんを入れたシャレーではありません(^^;)
Fさんは一度農家に戻られるのでここで他の牛さん達がやって来るのを待っておくことにしました。
水仙や・・・
キンポウゲ科のまるっこいトロールが満開で他にも色んな花が出始めています。
真夏よりも、春の終わりや初夏の方がお花の種類は豊富です。
しばらくすると牛さん達が続々とやってきました。
村の人たちが牛さんに付き添っています。
あ~、昨晩夜なべして作った(ウソ😅)水仙の冠をかぶってる✨
可愛い😻
あれれ、意外な方たちが・・・
牛さん達は道路をゆっくりと歩くので、憲兵隊(田舎での警察)が交通整理をしたようで憲兵さん達も一緒に上がってきました(;'∀')
思い思いに草を食む牛さん達。
後ろに写っているのが搾乳をするシャレーです。わたしが滞在していた酪農家Sさんのところではここの4倍くらいの牛さんがいるので放牧地にも搾乳ハウスのような便利なものを移動させて使っていましたが、ここは朝夕シャレーに牛さん達を集めるそうです。
絵になるので激写しまくりです(^^;)
しかし、すんげー筋肉質な後ろ足( ゚Д゚)
なるほど、急斜面での放牧にも向いているわけだ・・・
可愛い(*^▽^*)
・・ってそればっかり💦
ビールが配られました✨
地元の生ハムとパン♩
楽しいピクニックの始まりです。
小さな村なので住民の方たちはみんな知り合い。よそ者はわたし一人でしたが、快く仲間入りさせて下さいました。
憲兵さん達も(≧▽≦)
色んな方たちが話しかけてきてくれました。自己紹介をし合ったり土地のお話を伺ったりしつつサラミやチーズをつまむ楽しい時間です。
パーティーの最年長、Fさんのお友達のJCさんと、Fさんから酪農を受け継いだ若夫婦の1歳になる男の子💖男の会話中😅
地元紙のジャーナリスト、Cさんが一枚撮ってくれました(*´▽`*)
スタンプには我が家の可愛い子、ハムスターのビリたんをくっ付けときました✨
ビリたんも大自然に連れてきてあげたい・・・でも一瞬で見失うのがオチですね(≧◇≦)
アルプスの小さな村の小さなイベントに参加できて光栄でした(^^♪
お読みいただいてありがとうございました。