フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

初雪の峠道を行く(8月末)

8月末に友人Oさんと、酪農をしている友人Sさんの放牧地へ行ったときのお話です。
チーズを作るシャレー(放牧小屋)の修理をするのが目的でした。


シャレーの工事が終わった後、放牧のお手伝いに(Oさんが)。
やたらとゆったりしてポーズをとってくれていた牛さん。可愛すぎる(≧∇≦)


搾乳はまだ終わっていませんでしたが、農場主のSさんが「もうこの後は俺一人で大丈夫だから」と言うので峠道をドライブすることにしました。というか、わたしがOさんにお願いしました。Oさんは普段からしょっちゅう来ているので、わざわざドライブしたいとかいうアイデアはないのです(;・∀・)


この峠道には既に2度来ましたが、今日は特に行きたいのです。
だって、昨日から今朝にかけて初雪がふったのが麓から見えていたので、どうしてもその景色の中に入りたく思いました。
雲が早い動きで幻想的な雰囲気を作り出しています。


晴れているのか曇っているのかよく分からない天気です。
車にいる限り、こういう不安定なお天気はドラマチックで大好きです。ハイキングしてたりテント泊してたりだとハラハラして気が気じゃありませんが(;^_^A


今日も動画をひとつ貼り付けます。
トンネルを越えた反対側の景色です。12秒間あります。
👇

Le Parpaillon le 30 août
放牧地がある方の斜面よりも岩々してるし、悪路です。
でもこちらの景色の方が野生味があると思います。あちら側を一言で言い表すと平和的な景色とでも言えるでしょうか。放牧をしているような土地はどこでも大体そうですが。


トンネルの入り口とOさんのランドローバー。
大工仕事に使った梯子がはみ出しています(^^;)


普段は景色の良い道路で愛車であり家族の一員であるデミたんを激写しまくりですが、デミたんでは来られない場所ではOさんのランドローバーが代わりに被写体です。
こういうワイルドな景色ではランドローバーの方が絵になることを認めざるを得ません。


もう1枚・・・景色にカモフラされてるランド。派手派手(はっきりした青)なデミたんとは大違いです(;^_^A


適当にUターンして放牧地に戻ってきました。
搾乳を終えたSさんがミルクの入ったタンクを積んで農家に下りるところでした。



去っていく牛さん達。この辺りの草はほぼ食べ尽くしてしまったので奥の稜線の反対側の緑の豊かな場所に最近はいるようです。


シャレーに戻ってきました。
これからは放牧中はの農家までミルクを持って降りずにここでチーズ作りをすることになります。


Sさんに伝統的なチーズ作りを伝授したFさん夫妻。放牧を含む酪農の仕事を引退されて2年になります。先ほど到着して、しばらくここに滞在してチーズ作りをボランティア的に行うそうです。


先ほどは設置されていなかった銅鍋が下の農家から運ばれてきていました。
これで搾りたての牛さん達のミルクを温めてチーズを作るのです。


Fさん夫妻の飼い犬、フィルー。4か月のオスです。
Sさんの飼い犬・オリちゃんと同じ(色は違いますが)ベルジェ・ピレネアン(またはベルジェ・デ・ピレネー)という品種で牧羊犬に向いていると言われています。そもそもベルジェとは羊飼いのことです。


放牧地に前に2度来た時は車中泊しましたが、今日は日帰りです。もう夕方なのでそろそろ帰ろう・・・

必ず寄る場所。Sさんの農家の一つ下の集落にある山羊チーズ農家。
ご主人とコロナ対策の販売小屋。
ここの山羊乳チーズは絶品なのでOさんもわたしも毎回複数個買います。


ただ、この日はちょうどわたしが好きな熟成具合のやつがなくて、かなりフレッシュなのを4つ買いました。とても美味しいんですが日持ちしないのであまりたくさん買えないのです…


毎回寄ってくるボーダーコリーちゃん。
目つきは結構悪いけどやんちゃで人懐こい女の子です。


遊んで遊んで~って寄ってきます。
ただわたしはこの日長い間立ってたり小屋の修復作業のアシスタントもしたのでもう足首が痛くて下りるのが面倒で(^-^;
ごめんよ~っ、次回は棒投げて遊んだげるからね。


帰り道の空。行きのどんより重たい空が嘘のようです。


この日はもううちまで帰るには遅かったのでOさんちに一泊させてもらってから翌朝帰途につきました。帰り道がまた新雪で特別にきれかったので記事にしてみようかと思っています。


お読みいただいてありがとうございました。

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