フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

放牧地の小屋でチーズ作り①

9月上旬の週末のお話です。
知人Sさんの放牧地に友人Oさんとその息子さんA君と一緒にお手伝いに来ました。
放牧地で搾乳したミルクを麓の村の農家まで持って降りないで、放牧地のシャレー(小屋)で直接チーズを作るという最も伝統的な放牧の仕事を、酪農の仕事を引退されているFさんというご夫婦が伝授してくれているのです。


シャレーは少し前のブログに書きましたが、Fさんのアドバイスを参考に大工仕事の得意なOさんやその息子さんが工事しました。


チーズ作りをする狭い山小屋にはFさんご夫妻が泊っておられるので、わたしとOさん親子は少し離れた場所にある別の山小屋で寝ました。


わたし達が泊まった山小屋前。
朝6時に目覚ましを合わせて起きました。搾乳の仕事は6時半の日の出とともに始まります。


現在搾乳ハウスを設置してある場所までは四駆で5分ほどの距離です。
朝ご飯も食べずに直接来たので、早くに着いてしまいました。間もなく農家から四駆が上がって来ました。


運転してきたのはSさんの農家の従業員のDさんでした。
それと・・・


白いちょっと汚れた可愛いのが下りてきました😅
牛追いのお手伝いをするオリちゃんです😻


みなさんは牛追い&搾乳、わたしは朝ご飯の準備です🎵


わたしは優雅にゆったりと食べますが( ̄▽ ̄;)、他の方たちは時々やって来てはわたしがバターや蜂蜜を塗りたくったパンを慌ただしく咥えては搾乳ハウスのほうに戻っていきます。


9月の初めはまだまだ夏のように天気が良かったのですが、お山の朝はさすがに寒く手袋(しかもヒートテックの💦)はめてます。


賢く集まってくる牛さん達
👇(14秒間)

Alpage septembre
以前に載せた写真や動画に比べると同じ場所でも草の色が黄色くなってきています。


この後、農家の従業員のDさんとOさんの息子さんに搾乳を任せて、Oさんと別の用事をしに移動しました。



ジョンシアン・ジョーヌ(高山植物)の枯れたのとランドローバー。
う~ん、絵になる・・・
ここで何をするのかというと、今牛さん達が自由に行き来できる放牧地の草が食べ尽くされてきてしまったので、電気柵のコードを広くしてここら辺まで牛さん達が上がってこられるようにするんだそうです。


すると、ほんとに間もなく牛さん達がこちら側までのそのそと歩いて上がってきましたΣ(゚Д゚) 誰に導かれたわけでもなく、です。賢い・・・


さて、搾乳は終わってシャレー(山小屋)でのチーズ作りが始まっている頃なので急いでそちらに四駆で向かいます。


道のほとんどのところはガタガタなので写真を撮ろうとすると、こういうショットが多くなってしまいます(;^_^A


チーズ作りをするシャレーに到着しました。
ここにしばらく滞在してチーズを作るFさん夫妻の飼い犬、フィルー君がお行儀よくお座りしてわたし達を迎え入れて!?くれます。
シャレーの左側が住居スペース、右側が元・物置スペースで現在はチーズ作りアトリエに改造された部分です。


ドアを覗くと、先ほど搾乳したばかりのフレッシュなミルクが銅鍋で温められているところでした✨


かき混ぜるのに使っている道具はFさんが今回こちらに来てから森のカラマツの枝の皮を剥ぎ、糸で留めて作った即興手作りのものでした。器用~Σ(゚Д゚)


ここは物置スペースだったたため窓がなくて暗かったので、前回来た時にOさんがトタン板の1枚を外し、屋根の板を一部のこぎりで切った上で透明の屋根にして天窓になりました。
おかげで光がさんさんと入ってきてます。山奥なので電気はきていないため、工夫が必要です(;^_^A


チーズの型。大きさを調整できる便利なものです。


ピアノ線の張られた弦のような器具はミルクを温めた後、レンネット(天然の凝固剤)を入れることによって凝固したミルクを攪拌するのに使います。
わたしとOさんが到着した時にはその作業は既に終わってモロモロした固体と乳清が分離したミルクをさらに温め続けている最中でした。



ちょっと長くなるので、次回に分けます。
お読みいただいてありがとうございました。

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