フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

2年ぶりのソロキャンプの朝

9月上旬の放牧地でのお話です。
昨年春に両足首骨折の大怪我をして以来、何度かテント泊や車中泊はしてきましたがひとりでテントで寝るのは初めてでした。


朝の空とテント。静かで何とも言えない幸せな時間です。
テント泊と言っても、まだまだテントやマットなどの重たい荷物を背負って山登りをすることはできないので近くまで友人Oさんに四駆で連れてきてもらいました。
Oさんと息子さんはもう少し標高の低い場所にあるわたしも前夜に泊まった山小屋で寝ました。


テントからの景色。


通常だと朝ご飯を食べてからテントを撤収することが多いのですが、まだ日陰で寒い中ご飯を食べたくありません。この場所には昨日の朝も来ていて、もう少しで稜線からお日様が出てくることが分かっていたので、テントを片付けることで時間を潰すことにしました。


テント泊の最大の難関、サーマレスト(エアーマット)を袋にしまうことに成功。
最初から「これ難しいんだよな~きっと無理だよ・・・」と弱気になったらもう負けたも同じです。「わたしには出来る!」と自分を信じなければ絶対に成功しません( `ー´)ノ


そんなことをやってるうちに日向になったので朝ご飯です。
インスタントコーヒー、馴染みのおいしいパン屋さんのパン、お気に入りの養蜂農家の蜂蜜、農協バターというシンプルかつ完璧な朝ご飯です。


稜線から出てきたお日様のおかげで一気に暖かくなりました。起きた時から付けていた手袋を外すことも出来ました。
朝ご飯をゆっくりと頂いた後は後片付けをして、Oさんに昨日車から降ろしてもらった場所に行きます。でもまだおおよその待ち合わせの時間まで余裕があるので少し歩こう・・・
ちなみに荷物は全部ここに置いて手ぶらで行きます。


お山の小さい秋。
ブルーベリーの葉っぱです。


こちらはタンポポのお化けみたいなカーリン。
アザミの仲間になるようです。


この辺りは傾斜が穏やかなところが多いので、少しずつ歩いてきました。松葉杖でですよ😅ほんの少し歩くつもりが、どんどん欲が出てきて稜線の窪んでミニ峠みたいになった場所(ピンクの矢印)を目指してズンズン登っていきましたが、黄色い矢印の辺りまで来た時にOさんの四駆が遠くから走ってくるのが見えたので、もう少しというところで残念でしたがUターンしました。下りるのは登るのよりも大変で(待たせちゃいけない、と急いだので)、不安なところはお尻をついてズルズルとゆっくり滑る形で下りました。


車が近くなってきました。
Oさんの方でも道から出てこちらに近づいて来てくれました。う~ん、さすがランドローバー。搾乳のお手伝いを終えて、今からシャレー(山小屋)にチーズ作りを見に行きます。前日もチーズ作りに立ち会ったのですが、途中からしか見られなかったため今日は初めから見たい、とのこと。Oさんは農家や放牧のお手伝いによく来るので、チーズ作りも自分で出来るように全ての工程をしっかりと見ておきたいそうです。


シャレーにて。搾乳したてのまだ暖かい牛乳が銅鍋にいっぱい入っています。これで300リットルほどあるそうです。手前がチーズ作りの師匠、Fさんです。
仕事の内容は一昨日~昨日のブログに詳しく書いたので割愛します。


Oさんと息子さん。
チーズを吊るす柱を固定するU字型の留め具が今一つ不安定なため補強することになり、手近な鉄の板を加工しています。


木材で固定しつつ打ち付けています。
これでだいぶ安定しました🎵


シャレー前ではFさんの飼い犬、フィルー君が何かの動物の下あごの骨をガジガジしてました:(;゙゚''ω゚''):
この後、Fさん夫妻やOさん親子とお昼ご飯を食べてから帰途につきたかったのですが、あいにく午後に用事があってあまりゆっくりご飯を食べている時間はありません。かと言ってわたしの車は麓の村に停めてあります😓どうしよう、お昼食べていくか・・・と迷ってると。。


先ほどやって来てチーズ作りを見ながらみんなとお話していた地元の村の狩人のおじさんがこれから村に下りると言います。


それは渡りに船です(^^♪
乗せてってもらうことにしました。フランスのお山でもっとも見かける四駆のひとつ、ダチア・ダスター(ルノー系)でした。おしゃべりでとっても朗らかなおじさまで麓の村まで短い時間でしたが楽しい時間を過ごさせていただきました😊


うちまで帰る途中、簡単なお昼ごはんを眺めの良い道で。



放牧地の山小屋でチーズ作り、の週末記はこれでお終いです。
お付き合いいただいてありがとうございました。

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