フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

人助けが好きな人

先月末に知人Sさんの農家に滞在していた時のお話です。



この日は放牧地の準備を終えたあと、Sさんの農家の手伝いに来ている友人Oさんとその息子さんA君とランチのピクニックをしに行く予定でしたが、出発寸前にA君が「急ぎの用事に付き合ってくれ」とSさんに引き留められてしまい、Oさんとふたりになりました(⌒-⌒; )



お花畑と化している放牧地にて「はたらくくるま」農家のディフェンダーを激写。



どこでピクニックをしても良いようなものですが、リハビリを兼ねて少し歩きたい、とOさんに提案。

小川沿いにしばらく登って行きました。



一枚撮ってもらいました。

この日は結構寒くて風も少しあり、上着を脱ぐことなかったのを覚えています。


 

雪解け後、間もなく咲くイワカガミダマシ(ソルダネル・デ・ザルプ)が満開でした。



サラダ、パン、サラミにチーズ。チーズはここの農家で作っているものと、手前のは近くの農家の山羊乳チーズです。他にパスタもあったのですが、Oさんが食べ始めてしまったので集合写真に欠席することに😅



車に戻りました。エリアによって咲いている花が結構違うのが面白いです。

さて、午後も農家の用事が忙しいのであまりゆっくりもしていられません。



帰り道、立ち往生している小型の四駆(スズキ・イグニス)が。運転手の男性が走ってきました。パンクしてしまったんだそうです。フランスを旅行中のイタリア人でフランス語がそこそこ話せる方でした。

スペアタイヤは積んでおらず、パンク修復キットのみ。しかしパンクの具合が酷くて修復できなさそうらしいです。 

通りがかった電動自転車のご夫婦も心配そうに見守っています。



保険はタイヤのパンクには適応していないばかりか、この辺りは電波が届かずネットはおろか電話さえ出来ない僻地です(⌒-⌒; )それに、舗装路ではないため、レッカー車も来てくれない可能性が高い…

Oさん「タンクさえ積んでなかったら、この車に乗せて行けるのに(マジすか⁉️)…とりあえず、空気を充填しながら騙し騙し農家まで下りて、最寄りの町までこの人(わたし)の車に乗せてもらってタイヤ買いに行くのがいいと思うね」

というのも、わたしはたまたま午後、麓の町まで食料品の買い出しに行く予定だったのでした。



幸い、農家までは数kmだったので2度空気を入れ直して到着しました。パンクしたのは左前輪ですが、前輪両方替えないといけないので、Oさんが農家の納屋から道具を出してきてすごいスピードでタイヤを外します。ジャッキはひとつしかないので、片方には適当な大きさの立方体の木をかましていました。



「ほな俺は忙しいから」と猛スピードで去っていくOさん。忙しくても困ってる人を放っておけない質なんですね(⌒-⌒; )



デミたんの出番です♪

Aさんはジェノバにお住まいでフランスが好きでよく来るんだそう。ハイキングも山スキーも大好き、フランスの峠道ファンだということでインスタのアカウントを交換しました。


   

電話で在庫確認したお店にAさんを降ろし、スーパーはたまたますぐ隣りだったので買い物した後に迎えに来ました。帰りに寄った美味しいパン屋さんでパンやお菓子をまとめ買いした際、Aさんが「お礼に」と払って下さいました。



農家の納屋前に停めてあったスズキイグニスのところに戻って来ました。



買ったばかりのタイヤをつけるAさん。

無事ふたつとも装着、「ミラクルをありがとう」と何度もお礼を言いつつ次の目的地ケラ地方へと出発していかれました。



まだ夕食の準備まで時間が少しあったので、隣村の山羊農家まで行きました。農家のボーダーコリーちゃん。目付きが悪めだけど遊んでもらおうといつも走り寄ってきて可愛いのです❤️



美味しすぎる山羊乳チーズ♩


お読みいただいてありがとうございました。

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