フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

一泊で南仏デヴォリュイ山塊へ(その4)

1泊で出かけた南仏寄りのデヴォリュイ山塊でのハイキング2日目です。
スノーシューができるくらい雪が残ってる山もあるようでしたが、今回は泊まった民宿のある村から出発できるハイキングコースを選びました。
民宿から一番近い山のひとつなので宿のご夫婦は熟知していて地図上のコース以外のお勧めも教えてくれました。


またひとりなので自撮り・・・


民宿のある村は標高1215m。雪はほとんど残っていませんでした。
これは歩き始めて30分くらいのあたり。冬の雰囲気では全くありません。


今日歩くところの大半はGR(グランド・ランドネの略)と呼ばれるこのあたりでメイン的なハイキングコースです。GRのペンキマークはフランス中で白と赤、と共通しています。
それと同時にマウンテンバイク(フランス語でVTTといいます、vélo à tout terrainの略)用コースにもなっています。
マウンテンバイクや犬は国立公園や自然保護地区内では禁止ですがその他ではOKのところが多いです。ここのようにマウンテンバイク用コースを提案して観光客を呼ぶ努力をしている地域もあります。


川を超えるのに谷へ下るところがありました。ちょっと道を見失って適当に歩いてたら少し先で合流できました。


谷底からまた明るいところに上がってきました。
朽ち果てた農家の小屋があります。


この辺りから雪が残っているゾーンに入ります。


夏には羊の放牧が盛んな地域なので時折柵が設けられています。


今年初めてのクロッカスに出会いました(*´∀`*)


小さな川ですが、雪どけ水が流れ込み結構な勢いで流れています。渡るときに滑って水浸しになりたくないのでここらでストックを出します。


小川を渡った後はしばらく上流に向かって谷を登っていきます。


少し登って後ろを振り返ったところ。


奥に進んで行きます。


若しくはこちらの右手の尾根の部分を歩いて登ることもできます。地図に道としては載っていませんが民宿の奥さんのおすすめコースです。でもここの部分を周回にしたいので谷から峠にから登って尾根から下りてきたいと思います。


下の方はいっぱいトレースあったのに肝心の?峠に向かうほうは見当たりませんでした。
スキーで下りたあとは2、3人分くらいありました。・・・つまりわたしが変なところから登ったってことでしょうか(^▽^;)


峠(1905m)に到着。


登ってきたところを振り返って。この左の奥の方から歩いてきました。


すぐ手前が今日の目的地、テット・デ・ゾルマン (2140m)。奥はテット・ド・ガルヌジエ (2367m)。宿のご夫妻いわく、こっちから登れるそうなんですが。。


ほら、道の形が浮かんでいます。
この道の辺りを目指そうと同じ高さまで登ってみたのですが・・・
どうも雪の残る急斜面を歩く気がせず、結局手前の低いほうの山(テット・デ・ゾルマン)で我慢することにしました。めっちゃザレザレしていて雪があろうがなかろうがとっても滑りやすくて危なそうに思えました。1週間前にスノーシューしてて急な斜面で10m近く滑り落ちて怖い目をしたので、それがトラウマになってるのかもしれません。
また雪のないときにチャレンジしてみたいと思います。


デヴォリュイ山塊にはこういうザレ場ばかりの山も多く、山塊2番に高いグラン・フェラン(前日のハイキングですぐ隣に見えてました)に登った時も唯一の難所がこのザレ場続きの斜面でした。


テット・デ・ゾルマン(Tête des Ormans, 2140m)に到着。


エクラン方面。


手前がTête de Garnesier(2367m)。奥はそれとよくセットで見られている Roc de Garnesier (2383m)。
まだ12時にもなっていなくて時間はありそうだったので、前の山、よっぽど行ってみようか何度も斜面を眺めてみました。でもやっぱり急斜面+ザレ場+雪という組み合わせにひるんでしまいます。
諦めてお昼ご飯にでもしようか・・・と腰を落ち着かせようと思ったのですが、
いかんせん風が強すぎます。寒がりのわたしは「眺めが抜群の風の強い場所」よりも「面白くない景色の風がない場所」でご飯を食べたく思います・・・
風の少ないところまで下りることにしました。



尾根沿いに下りていきます。


宿の奥さんが話してた通り、とても気持ちのいい尾根沿いに下りてくるルートでした。



その4で終わらせるつもりだったのですが、長くなってきてしまったので今日はここで一旦投稿したいと思います。

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