フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

憧れのガリビエ峠道に自転車で挑戦

ツールドフランスで有名なガリビエ峠(2642m)はよく車で通っていましたが、自分で自転車を漕いで登る日が来るとは少し前までは考えもしてませんでした。


冬季閉鎖期間を終えた初夏に開通した直後のガリビエ峠道(2020年6月撮影)。
他の標高の高い峠道同様に10月の下旬ごろから6月初旬ごろにかけて閉鎖されます。これを書いている現在は冬季閉鎖期間に入ってしまいました。


除雪直後の美しい峠道。サヴォワ県側になります。(2020年6月撮影)


ガリビエ峠道に限らず、ヒルクライムをするサイクリストさんにすれ違うたびに昔は「なんてマゾな人達なんだ💦」と驚き、ロードバイクに少し乗り始めてからはその健脚ぶりを羨ましく思っていました。峠道などの険しい山道をヒルクライムするのは男性サイクリストさんが大半なのですが、たまに女性サイクリストさんを見かけると特に、羨望の目を向けていました。


ロードバイク超初心者のわたしにはまだまだ無理だろうと思い込んでいたのですが、前回のブログに書いた友人Oさんと登った峠道は、どうやらガリビエ峠道よりも険しいのです。
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上がOさんと登ったノワイエ峠道。平均勾配が8,21%、最大14,5%です。対してガリビエ峠道は平均6,88%、最大でも12,1%しかありません。
これって…いけるんとちゃうの!?



Oさんちからの帰り道、早い目に出発してまずはもっと手前にある別の峠道に車で寄り道しました。


標高2400m台のグラノン峠道です。ここは平均勾配が10パーセント近く、しかも結構距離も長いので挑戦するのは来年以降にしたいと思います(;^_^A
なんでここ寄ってみたかというとですね・・・
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来年度のツールドフランスの7月13日の行程のゴール地点なのです。
その日は、冬季オリンピックが開催されたこともあるサヴォワ県のアルベールヴィルを出発し、ガリビエ峠も通ることになっています。


峠の少し手前で。ここらへんの方が峠の駐車場よりも景色が良いのです(⌒-⌒; )
この峠は2400m台とかなり高いものの、峠の反対側は未舗装路であるばかりか、峠の手前にあるアルペン猟兵の駐屯地の軍隊車両以外は進入禁止になっているため、峠道として機能していないとみなされ「標高の高い峠道リスト」からは外されおり、知名度も今一つです。


峠道からだいぶ下りてきた地点にて。紅葉が進んで(フランスでは真っ赤になる木は少ないです)暖かい色合いになっていました。


ガリビエ峠道が始まるロータレ峠(2057m)に到着しました。
せっかくなので、もう少し手前からチャレンジしたいところなんですが(どうせそんなにきついところはないので)、午後に理学療法士さんの予約があったのであまり時間がありません。今日のところは最低限の部分だけにとどめておきたいと思います。


ロータレ峠の駐車場に車を停めました。2000m台あるので、森林限界も越えており森の中を走ることもありません。


出発して1㎞ほどの地点です。初めは緩やかな上り坂になっています。
エクラン国立公園のお山をバックに夢のようなサイクリングです。


自転車に付けたスマホホルダーから撮っています。バランス感覚がないので、上り坂では特にスマホを片手で操作しながら漕ぐのは怖いのでこんなことになっています(;^_^A 写真撮るために自転車は降りたくないし・・・往復する場合は下りで撮るようにしています。


道路の景色は大体覚えていますが、「あの部分は5パーセントくらいでだいぶ楽」とか、「あの辺から8パーセントくらいでちょっとキツい」とかは、車で来ているとよく分かりません。それでも10パーセントくらい以上になると、さすがに「あのカーブはギアを2速に落とさないといけない」とか「アクセルをかなり踏み込まないといけない」とかの記憶はあります。


景観を守るという視点なのか、ほとんど建物や看板はこの峠道にはないのですが、小屋と石碑が見えてきました。もう大半を登ってきたことになります。


右が峠方面、左のトンネルは峠を通らずに近道で反対側に出る道路です。
昔は峠行きの道はなくてトンネルのみだったのが、後に観光的な意味で峠への道路も作られたんだそうです。


げげっ、峠行きの道路、通行禁止?
雪はなさそうだけど・・・
トンネル通るの嫌だなぁ。


後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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