フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

独り占めのガリビエ峠

先月、ツールドフランスで有名なガリビエ峠にロードバイク超初心者のわたしが恐れ多くも挑戦したときのお話です。
その直前にガリビエ峠道よりもだいぶ勾配のきつい峠道を一度も足をつけずに登れていたので大丈夫な気がしていました。案の定、特に死にそうになることもなく順調に8割以上登ってきたのですが・・・


峠を通らずに近道で反対側に出られるトンネルと、峠行きの道路とが分かれる地点で・・・


なんと峠行きの道路が車両通行止めになっているではありませんか。この10日ほど前にかなりの積雪があったためかもしれません。どっちみちトンネルは開いているので、冬季閉鎖も近いし除雪するのが面倒で閉めたままなんでしょう。
トンネルを通ると憧れのガリビエ峠にはいけないしどうしよう、と一瞬悩みましたが、バリケードの下をくぐって登り続けることにしました。もし雪が残ってたり、土砂崩れが処理されていなかったりしたら、そこでUターンしよう・・・


車で20回くらい来たことがある道路なので、よく覚えているのですが、先ほどの分岐以降が一番急なのです。


地面になんか書いてあります。ツールドフランスが通るような道路にはよくサイクリングの選手の名前などが書かれているのを見かけます。ここガリビエ峠道はアルプスの峠道で一番登場回数が多く、来年のツールドフランスでは7月13日と14日の2度も通過するみたいです。


谷の奥はここオート・ザルプ県第2の町、ブリアンソンになります。


もう一息です、そこを右に回れば峠だったはず。


やった♡
ガリビエ峠に到着しました。2642mでフランスでは4番目に標高が高い峠道になります。
結局、なんのために車が通れないのか分からないほど道路はいつもどおりでした。
看板の上にマグナムのシャンパンの空き瓶が置かれていました(^-^;
ところで本当なら、看板の右に書かれているブリアンソンから出発したかったのですが、この日は午後に理学療法士さんの予約があったので、実質的に峠道が始まるロータレ峠(2057m)から登り始めたのでした。来シーズンに再び挑戦するときはもっと長い行程の中に組み入れたいもんです。


登ってきたオート・ザルプ県側。
メイジュ(一番右、3983m)や、バール・デ・ゼクラン(奥の中央やや左、4102m)といったエクラン国立公園の美しい山々を見ながらダウンヒル出来ると思うとドキドキです。


こちらはサヴォワ県側。
あ、なるほど。こっちの道路の先には雪があり除雪されていない様子です。だから進入禁止だったのか・・・わたしはさっき登ってきた道路を往復するので大丈夫です。


モンブランがくっきりと💖


看板前でお決まりのセルフィーをしときました。
峠にいる誰かに写真を撮ってもらうつもりだったのですが、通行止めのせいで車は来ないし、サイクリストさんもやって来ません。この日は電動自転車の男性にひとりすれ違っただけでした。
夏は観光客の車やバイカーさん達、サイクリストさん達がひっきりなしに訪れます。
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2018年6月撮影。開通直後の日曜日だったので、ものすごい人でした。


これから下りていくグネグネの峠道と自転車。


眼下の道路にズーム。
右下がトンネルか道路かに分岐する地点です。


下りていく最中に相棒を激写。
登っている時は写真を撮るために自転車を降りたくないので、撮るのは下りになります。


車両通行止めの部分の道路を歩いている一家があったので、写真を1枚お願いしました。


構図とかは悪くないんですが、わたしは準備できてないし、おじいちゃんが思いっきりフレームインしちゃってます(・・;)
・・・まあでもありがとうごいました。


ツールドフランスの設立者の記念碑。


ほとんど下りてきてロータレ峠(写真の中央やや左)まであと少し、の地点。


無事、車まで帰ってきました♪
ロータレ峠~ガリビエ峠は1時間5分、下りは写真を撮ったりしつつ、30分ほどかけてゆっくりと下りました。


お昼前だったので、ロータレ峠のお気に入りのテーブルでランチピクニックをして帰りました。


ロードバイク乗りの聖地ガリビエ峠に図々しくも挑戦してしまった時のお話でした😊
お読みいただいてありがとうございました。

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