フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

新しい友人Bさんと迎える避難小屋の朝


夏の終わりにハイキング中に知り合ったBさんとベルドンヌ山塊の避難小屋に泊まった翌日のお話です。


標高1700m台にあるラ・ぺリエール避難小屋です。東の空が明るくなり始めました。
他の泊り客はまだ誰も起きてきていません。一緒に行ったBさんもまだ下りて来ないのでひとり時間を楽しみました。


シャルトル―ズ山塊方面の空がピンク色に染まり始めます。ひとりで迎えるお山でのマジックアワー、なんとも満ち足りた気分になります。


Bさんが下りてきたので小屋前のテーブルで朝ご飯にしました。
みよん家の山飯ではほとんど登場しないフルーツ。もちろんBさん持参です(^-^;


今日はこの後、シュラフなどは避難小屋に残して身軽に近くの山頂に登るつもりをしています。昨日は夕ご飯ピクニックにパンを忘れて行ってしまったので、今日は同じ失敗をしないように、しっかりと確認したいと思います。


他の宿泊客がのんびり起きてくる頃に山小屋を出発しました。目指すのはわたしは過去に2度、Bさんは何度も登ったことのある2400m台の山頂です。
まずは昨日、夕ご飯ピクニックを兼ねて散策しに来た峠を目指します。


峠の少し手前にケルン(石を積んだ道標)があるのを注意深く探します。看板がなく、分かりづらい道なのです。山頂へは、ハイキング地図に載っているほぼ反対側から登るコースがあるのですが、こちらからの方がアドベンチャー感があるし、行き帰り同じ場所を歩かなくてすみます。


記憶にあった以上に急斜面です💦
地元民のBさんはなんとこちらからも登れるということを知らず、毎回正規のコースを往復してたんだそうです。


2016年7月に子供たちと来たとき。難しそうに見えるけど、当時13歳の次男が半泣きになりながらも⁈登ったんだから大丈夫なはずです。


同じ斜面、翌年の5月にひとりで登ったとき。
避難小屋を2軒ハシゴしてめちゃくちゃたくさん歩いた3日間でした。足首に障害の残る怪我をしてしまった今では、同じだけ歩くのはもう無理だけど山スキーでのハイキングやロードバイクで山道を登るという楽しみを見つけたので、そこまで落ち込んでいません(*^^*)


良い調子で登っていくBさん。
ケルンはほぼ定間隔であるものの、登り方が複数ある地点も多いです。Bさんに「そっちは登りやすかった?」と聞いたりします。


8、9月に山のようになっていたブルーベリーはもうほとんどありません。この赤い実はレザン・ドゥルス、熊の葡萄と呼ばれ、一応食べられますが、酸味とえぐみが強く、食いしん坊のわたしもほぼ手をだしません(^-^;  そしてもちろん全然葡萄ではありません。


登ってきた方を振り返って。


ここで、いかにも山頂っぽいものが見えてきました。前回に来たときからだいぶ経っていて、あまり記憶になく「あー、そろそろ着きそうだね」とBさんに言ったんですが、見事に偽ピークでした😅


初めて来た時の写真をもう一枚。次男の写真ばっかりだったので…確か、わたしはゆっくりの次男を励ましつつ一緒に登り、長男は早く登ってることが多かったのでした。


ふと振り返ると、正面の山肌に先月Bさんと次男とで泊まった避難小屋が見えていました。今回の避難小屋も同じくらいの標高ですが、位置的にこの斜面からは見えませんでした。
避難小屋から今登っている山を見た写真。
👇

避難小屋前の水場から。
さて、今回のハイキング記に戻ります。


アートな感じのケルンがありました。石ころだらけの山なのでケルン作り放題です😅


あ、奥にモンブランが。


モンブランにズーム✨
夏の特に気温の高い日中は霞んでよく見えないことも多いけれど、これからの季節、遠くの山が綺麗に見渡せます。


北壁を登ってきたので、ここまでずっと日陰でしたがようやくお日様が顔を出しました。


左手の景色。避難小屋からもよく見えていましたが、一番奥の山はベルドンヌ山塊北部で一番高いピック・ド・フレーヌ。以前に山友の同僚S君と登ったことがあります。今登ってる山とは比較にならないくらい難しい山でした。


今度こそ山頂間近です。最後の稜線を残すだけになりました。
5月にひとりで登ったときに、たまたま同じアングルで撮っていた写真を載せます👇

ガスってて視界はないわ残雪はあるわで、結構大変だったのでした。同じ山とは思えない景色です。


頂上もうすぐという中途半端なところですが、最終回に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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