フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

グランドン峠から「鉄の十字架」峠へ

10月末にツールドフランスで有名なグランドン峠にロードバイクで挑戦したときのお話です。


麓の村から約20㎞、高低差1500mちょいを登って到着しました。
上着を脱ぐのに一度、峠から1㎞手前の激坂で一度自転車から降りてしまいましたが、その休憩込みで2時間50分でした。早い人ならその半分くらいで登ると思いますが、ロードバイクに頻繁に乗り始めて1か月半の50前のおばちゃんなのでそんなものでしょう。


ここら辺はハイキングの時や、単にドライブでも何度も車で来たことがあります。
ちょうど1年前にも来ていました。
峠での写真👇

2020年10月末、フランスが2度目のロックダウンに入る2日ほど前のことでした。
えらい積雪があって除雪車が出動しており、まだ夏タイヤだったので助かりました(;^_^A


さて、グランドン峠のすぐ先にはラ・クロワ・ド・フェール(鉄の十字架の意味)という名前の峠があります。さらに登る形ですが、3㎞弱なのでそちらまで行こうと思います。
サイクリングのサイトで見た峠道の傾斜のグラフ👇

青い矢印が上着を脱ぐために自転車を降りた地点。
赤い矢印は峠直前にしんど過ぎて自転車を降りた地点。
グランドン峠でも写真を撮るために自転車を降りましたが、5分間も滞在しませんでした。
そしてグラフで分かるように、グランドン峠からラ・クロワ・ド・フェール峠に向かうには最初少しだけ下り坂になったあとはずっと6パーセント程度のなだらかな上り坂です。
美しい景色の中、峠に着く直前が緩やかな傾斜というのはプレゼントみたいなものだと思いました。特にグランドン峠の直前は10~11%が3㎞以上続くことを思えば(;^_^A


グランドン峠~ラ・クロワ・ド・フェール峠の間の写真も行きは撮らなかったので、去年の同じ時期に撮った1枚を👇

おもいっきりガスってる中で愛車デミたん。
景色もなんも見えませんが(^-^;


はい、もう着きました✨
来年のツールドフランスで通ることが決定したラ・クロワ・ド・フェール峠。残念ながらすぐ近くにあるのに、グランドン峠には下りず、別の道路に下りるようです。この峠道は三つ又になっているのです。


同じく、1年前の同じ場所にて。
グランドン峠では視界がほぼゼロなほどガスっていましたが、この峠では雲の間から若干青空がのぞいていました。


これは言うまでもなく先月末です。

峠の名前の通り、鉄の十字架があるのでマイ・バイクと記念撮影。
しつこく、1年前👇

このように若干高くなった場所に立ってあります。


グランドン峠の辺りは違うのですが、この辺りは冬にはスキー場になっていることもあってか、こんな観光っぽいものが作られています。
木枠に書かれているLes Sybellesというのがこの周辺の連携されたスキー場6つの総称です。


セルフィーをしてると、車から降りてきたおじさまが写真を撮ってくれました。


「なんか逆光だったっぽい・・・」と場所を変えてもう一枚撮ってくださいました。
盛んに「根性あるね!勇気あるね!」と褒めていただきました( ̄▽ ̄;)いやー、夏ならサイクリストさん次々に登ってくるんですけどね💦


ところで上の写真のバックに写っている湖。1年前に来た時はここでピクニックしたのでした👇

天気も良くないし寒いので、どこか下界の村に下りてピクニックしようかと思ってたら、結構晴れ間が出てきたので、この美しい湖畔(テーブルもある♪)でランチにしたのでした。
サイクリングだと、山歩きの時のように写真が撮れないし、撮っても道路ばっかであんまり面白くないし、なにせ書くこともあまりなくて(食べ歩きとかも兼ねたサイクリングなら書くこともあるんでしょうが)、こうやって違うときに撮った写真で誤魔化しています(^-^;


さて、車を停めている村まで高低差1600m、距離23㎞ほどをダウンヒルです。
登っている最中は自転車を降りたくないので写真は撮りませんが、下りでは何枚も撮ります。この辺りで二人組の男性サイクリストさんとすれ違いました。これまで、登ってる最中に既に下りてきたソロの男性とすれ違ったのみでした。朝、日陰ではかなり寒かったけど、通行車両もほとんどないし、この絶景を独り占めできるこの季節(って1か月以上前)は悪くないと思いました。
それに、暑い時だと、もっと登りが辛いに違いありません。暑さが落ち着いた9月半ばくらいからロードバイクによく乗るようになったので、実感していないのですが・・・


しつこく、同じ地点の昨年10月末の1枚。写真の中心に湖が見えるでしょうか。前述の湖とは別の(反対方向でもあります)、ダムもある大きな湖です。
小屋のある辺りがグランドン峠行きの道路と、湖畔を通って隣の県に下りる道路とが分岐している地点になります。

来年のツールドフランス第12ステージ(7月14日)ではブリアンソンを出発、ガリビエ峠を越えてスキー場でもあるサン・ソーラン・ダルヴ(わたしが記念撮影してる背景)からラ・クロワ・ド・フェール峠を越え、前述の湖側の道路を下りて、少し先のアルプ・デュエーズを登ってゴールになります。


グランドン峠を通過し、行きで苦労したキツいヘアピンカーブが連続する地点。


峠から4~5㎞下りた地点。
奥にモンブランが見えます。


ズーム✨
富士山と同じで雲に隠れることなく見えると、なんとなく嬉しいものです。


出発した村まであと3,4㎞?くらいの地点にある峠道が開いているかどうかを知らせる看板。なんとわたしが行った2日後に、もっと標高の高いガリビエ峠やイズラン峠に先駆けて、一番早くに冬季閉鎖期間に入ってしまいました。


帰り道に通るイタリアと繋がった高速道路にて。
おくるみに大事に包まれたマセラティ様が\(^_^)/


お読みいただいてありがとうございました。

×

非ログインユーザーとして返信する