フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

わんことスキー・たっぷりと雪があった日

先月の中旬、雪が降って数日後に友人Oさんとスキーしに行った時のお話です。


午後からOさんが用事があるので朝早くの出発になりました。
先月は朝の8時前だとまだ薄暗かったです。


Oさんの愛犬、ラフィちゃんも一緒です。
どこかに行くが好きなので、車のドアを開けると飛び乗ってきます(^-^;


駐車場に着いたのは8時半くらいでした。
既に2,3台の車が停まっています。スキー板にシール(滑り止め)を貼るなど出発準備をします。


さて、出発です。
駐車場から直接スキーを履いて歩けることは、真冬だと普通のことだと思っていましたが、この日の数日前に雪が積もった後、フレンチアルプス南部ではこれといった積雪がないので、おそらく今ではこの辺りも土が出てきてしまっていることだと思います。


どんどん歩いて行ってしまうOさんとラフィちゃん。
怪我したとか、スキーや靴などに問題があるといった理由で遅れてるのでなければ、あまり待ってくれません💦


この時期、お山地方に限らずフランス全体冷え込んでいました。この日の朝もマイナス9度で手袋をしていても指の感覚がありません。特に寒がりではないOさんもスキーで下りる時用の分厚い手袋を出してきていました。


幸い、体は歩いているとそこそこ温まってきました。
早く日向に出た~い!


ここで難関が待っていました。


川が中半端に凍っています。通常なら真冬だと完全に凍ってその上に雪が積もり、渡るのに問題はないらしいのですが、なにせ雪があまり降らないこの冬・・・
雪の上には何人かの人がスキーで歩いた跡があります。
周りを見渡しましたが、代わりに歩けるようなところはありません。


薄く凍った川面を歩くOさん。同時進行で表面の氷が割れていっていますΣ( ̄□ ̄|||)
仕方なくわたしも後に続きました。


かなり浅いのでなんとか渡れたけど・・・シールが濡れて湿ったため、雪がこびりついてしまいました。山スキーでは板を滑らせて歩くので、シールの表面が乾いていてツルツルでないと歩きにくいのです。


わたしのストックはスノーバスケット(先に付いてる輪っかみたいなの)が丸いのですが、Oさんのは三角っぽい形をしているので、その一辺で雪をこそぎ落としてくれました。
気温が高い時や、湿った雪の時にもシールに雪がこびり付く現象が見られます。


再び歩き出してしばらくすると、背後の谷からお日様が昇ってきました。


嬉しい(*´▽`*)
一気に日向になりました。


脱皮中( ̄▽ ̄;)
この日はほんとに寒かったので、いつもなら上着は中ぐらいの厚さのダウン一枚のところを薄手のダウン+ハードシェルという組み合わせで歩き始めたのですが、一気に2枚いらなくなりました。荷物になるなー・・・💦


雪が降って3、4日目のことだったと思います。
既に多くのスキーヤーさんが歩いたトレースがあり、楽ちんです。


わたしが後れをとると、心配して!?後戻りしてきてくれるラフィちゃん(^-^;
普段はよそよそしい子ですが、アウトドアでは積極的な性格になる気がします。


個性的な岩々のある地形のところに来ました。


左手の斜面を見ると、何人かのスキーヤーさんが軽やかに滑った跡が。
岩々はあるものの、岩壁みたいなことにはほとんどなっていないため、滑り下りることのできる可能性のある場所が無限にあるのでとても人気のあるスポットなようです。


この辺は結構急です。
上手に滑った人達の跡があるけど、わたしはこんなにきれいには滑れないな~😅


森林限界をいつの間にか越えていて、ほぼ木はなくなっていました。


峠が近づくにつれ、傾斜がきつめになってきました。
常にOさんとラフィちゃんはかなり前を歩いています。普段なら時々待っていてくれて、歩調をそれなりには合わせてくれるのですが、今日は11時半には駐車場に戻りたいため、「トロトロ登るなよ」というメッセージなのでしょうか、あまり待っていてくれません(-_-;)


わたしとOさんの間を常に行き来しているラフィちゃん。
雪が本当に大好きみたいで、新雪の深みに自らはまっていっています。
可愛い(#^^#)


後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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