フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ピレネー遠征・避難小屋へ

友達ふたりとピレネー山脈のスペイン側にスキーハイキングをしに行った時のことです。


前泊をした麓の村にあった周辺の地図。
アラン渓谷と呼ばれる地域のようです。今回誘ってくれたプロヴァンス地方に住む友人Yさんからは「ピレネーに行こう」としか言われてなかったため、それがスペインだとは思ってもいませんでした(^-^;
Yさんの友人でこの辺りに詳しいトゥールーズ在住のEさんと合流し、Eさんの知っている民泊に前夜は泊まったのでした。


とっても小さな村で道もすごく狭いので、男子二人にデミたんの方向転換をお願いしました(^-^;


3人分のスキーやらでかいザックやらで荷物が多いため、2台で行こうと最初は言っていましたが、デミたんになんとか3人分の荷物が入ったため(Eさんの車はデミたんよりもさらに小さいスマート・フォー4)1台で出発です。Yさんがそのまま運転を続けました。


村は1200mほどの地点にあり、車で行けるギリギリまで進んでみることにしました。
もう少し進めそうか、ここが限界なのか男子二人が様子を見に行ってくれます。


どうやら、このあとは雪が連続して残っているため四駆でない車では進めないみたいなので、ここから歩き始めることにします。


デミたんをヘアピンカーブの少し下の反対側(谷側)に移動させて停めました。
先ほどの場所でも道路幅に余裕があったから大丈夫やん?と思ったんですがEさんが「斜面側は落石の恐れがある」とナイス判断。なるほど~(;・∀・)


初めて見るスペインのハイキング用看板。
フランスだと黄色が主流です。


わたしもいつもより重たい荷物ですが、男子二人のザックは比じゃない重さです。
これはEさん。ザックに入りきらない食料のビニール袋が括り付けられています💦


最初の1時間ほどは雪が残っていないところも多く、何度もスキーを履いたり脱いだりを繰り返しました。4月5月のスキーハイキングのようです(;´Д`)


スキーを外して歩き中のわたしをEさんが撮ってくれました。
Eさんは結構よく写真を撮られる人で、お願いしなくても合宿中、何度も撮ってくれていました。


2時間ほど林道を歩くと、そうやく視界の開けたところに出てきました。
Eさん曰くあと30分くらいで避難小屋に着くそうです(^^♪


わたしはもちろん、Yさんもこの辺りは全く知らないのですがEさんは夏に来たことがあって、その避難小屋に泊まったそうです。4~5人くらいでいっぱいになってしまう小さな小屋なので、自分たち以外にグループの泊り客がいると厳しいね、と少し心配しながら歩いていました。


ここに限りませんが、営業山小屋と違って避難小屋は予約できないので、自分たちだけなのか、他に何人くらい泊り客がいるのかが全く分からないのが不安です。素敵な場所にある快適な避難小屋は人気があるから混むことも多いし・・・冬は夏に比べて全体的に泊り客が少ないのは確実ではありますが、、運任せです(;^_^A


途中で別の林道と交差している地点があり、そこからスノーモービルの走った真新しい跡があり、「これって避難小屋に泊まりに来る人だと思う?」と3人でドキドキしながら歩いていました。


Eさん。


山小屋が見えてきました。嬉しい♩
2泊する予定のウイシェラ避難小屋。標高約2000mの地点になるようです。
あれ?斜面にものすごい数のスキー?の跡が。ここってスキー場!?


若い男女がスノーモービルを乗り回しています(;゚Д゚)
高いところまで上って片方がスノボで下り、それをまた下で拾ってまた上がる、の繰り返しです。単に走り回って遊んでいるときもありました。
フランスは林道や一部のスキー場など、許可を得てスノーモービルに乗ることはできますが自然の中では禁止されています。スペインは違うのでしょうか・・・


うるさいし、ガソリン臭いし、雪の表面が傷んでスキーしにくくなるし、ゲンナリしてしまいましたが、スペインで禁止されていないのならわたし達が何かを言える立場ではありません。結局、昼過ぎまでさんざん遊んだ後、帰っていきました。途中からは疲れたのか、スノボはもうやらずにあちこち乗り回すのみでした。くまなく荒らされた雪の表面を見ていると腹が立ってなりません。でも避難小屋の泊り客ではなかったことをありがたく思うよう試みました(-_-;)


スキーを脱いで、避難小屋の中に入ってみましょう。


Eさんから聞かされていた通り、暖炉があります(*^^*)


正面から。
なんか大きな鳥の羽が飾ってありました。


屋根裏部屋に上がってみます。多くの避難小屋同様、寝室になっています。マットレスが3枚。他に泊り客があった時のためにエアーマットは持って来ていますが、結局この後、誰も来なかったのでこのマットを使うことが出来ました。


屋根に隙間があるみたいで、雪が少し積もっていました。


階下に再び下ります。
テーブルの上にはなぜか羊かムフロンの頭蓋骨が(;^_^A


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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