フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ピレネーで貸し切り山スキー

友人ふたりとピレネー山脈のスペイン側で避難小屋に2泊して山スキーをした時のお話です。1日目は、避難小屋近くでスノーモービルを乗り回していたカップル以外は誰にも出会いませんでした。

そして、なんと2日目も朝から夕方までハイキングをして、誰ともすれ違うことはありませんでした。


避難小屋から1時間弱登ってきた稜線。
小屋の周辺はスノーモービルの跡だらけでしたが、稜線以降は誰かが登ったトレースも滑った跡もゼロだということに驚かされます。
新雪の翌日とかならまだしも、この時期は確か2週間以上雪が降っていなかったはずなのです。ピレネーはアルプスに比べてスキーヤー密度が低いのでしょうか・・・


EさんとYさん。
わたし達のトレース以外は動物の足跡のみです。


足跡の写真を撮るEさん。
環境保護関係のNPOの活動をしていて、スキーやMTBの趣味の時間にもいろいろ観察するんだそうです。


初ピレネーが嬉しすぎるわたし(*^^)v
少し前まではこんなところに山スキーで来られるなんて考えもしませんでした。


地形と雪の状態を確かめつつ、滑り下りるコースを考えるEさん。
山スキーの経験が豊富なので信頼しきってます(^▽^;)


2週間以上も前の雪にしては全体的に状態は悪くないものの、地形によって日の当たり方、風の当たり方が違うため柔らかいところ、硬いところ、柔らかいように見えて、ほんの4,5センチ下は凍っているところ・・・などと色々です。
遠くから見た雪の色?や模様からでも、雪の状態が大体想像できるものだと最近ようやく分かってきました。今までは下りていく先の地形を見るだけで必死で、そこまで余裕がありませんでした(;^_^A


下りてくるわたしをEさんが撮ってくれていました。


平たいところに到着して、下りてきた斜面を見上げて。
わたしにとっては難関な急斜面でしたが、雪の状態が良かったのに助けられました。まだ日陰になっていることからも分かると思いますが、北向きの斜面なのです。日当たりがよい斜面ほど表面がよく融け、それが夜には凍る、と繰り返すので状態が悪くなりやすいのです。


平たいところを少し歩いたあと。また登ります。当然、また滑り止めを貼りました。


おなじみのジグザグ登りです。
この日は3,4度滑ったり、また登ったりを繰り返しました。


正面の中央やや右の切れ目みたいになっているところから、奥へと進むようです。


切れ目っぽいところから奥に進みました。
さらに正面のお山の左、峠っぽくなったところを越えるんだそうです。
この少し左側に目を向けると・・・


あれっ?
小屋が2軒ありますよ?避難小屋好きなEさん??


遠回りになるのに、もちろん見に行くEさん( ̄▽ ̄;)
当然ですよね♩避難小屋好きが見逃すはずがありません。
わたしも気になる✨
遠くから見ていると、木でできた左の小屋が羊飼い小屋(放牧期以外は避難小屋として使えるかも、な)でその右の石造りのほうが放牧に必要なものを片付ける物置小屋かな、と思ってたのですが・・・


こちらの小屋は物置きでした。


んじゃ、愛想のない!?こっちが・・・?


ドキドキの瞬間です。
あ、鍵はかかっていない✨


質素ながら、避難小屋として使えるようです。
屋根裏チェックしてるわたし(^▽^;)
これはEさんが撮っていたものを後日送ってきてくれました。


屋根裏、こんなでした。


ここもわたし達が泊っている小屋同様に暖炉がありました。


注意書きのようなものがありました。
あいにくスペイン語は全然分からないのですが、おそらくきれいに使いましょう、的なことが書かれているんだと想像します。


Eさんとわたしのスキー。
トゥールーズに住んでいるので、ピレネーは十分に活動範囲内だというEさんは「泊まりに行きたい避難小屋」リストに入った、と言ってました。


途中、ペースダウンしてついてきていなかったYさんもやって来たので小屋前でお昼ご飯にすることにしました。


チーズがうちから持って来たもので、ブルー・デュ・ヴェルコール・サスナージュ、それと知人が作っているチーズです。それ以外はスペインに着いてから買いました。


半端なくおいしい生ハムをパンに乗せて。
小ぶりなドライいちじく、そしてトゥロンと呼ばれるカタローニャ地方名産のヌガー。
いつもと同じで手抜きご飯だけど、いっぱい歩いてお腹が空いているし、きれいな景色を見ながらだと最高においしく感じられます。


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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