フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

雪の少ない冬だけど

日本が例年を大幅に上回る積雪量だったのに対して、フランスではこの冬ほんとに雪が少なかったです。特に暖冬だったというわけではなく、冬なのに高気圧が支配し過ぎて、お天気が良い日が多く雪があまり降らなかったのです。


ブログによく登場する山スキー師匠でもある友達Oさんの住む南寄りアルプスでは特にお天気が良い日が続きすぎて、12月まではそこそこ普通に降っていたものの、今年に入ってからはほとんど積雪がなく、散々な(スキーする人にとっては)冬でした。3月といえば高いお山にアクセスしやすい地方ではまだまだスキーシーズン真っ只中、のはずなのですがこの冬春は随分と早くにシーズンオフになりそうです。


そんな中で、なんとか雪が積もっているのがピレネーとサヴォワ地方で、このスキーシーズンの後半はほぼこちら方面ばかりに行っていました。
先月、今シーズン初めてサヴォワ地方のボーフォータン山塊に行きました。ボーフォールをはじめ酪農が盛んで、放牧の牛さん(タリーヌ種)が地図の表紙になっています😊
使い込み過ぎてボロボロです。裏はこう👇

折り目が破れてきているのでセロハンテープを貼っています(^-^;


ハイキングの出発地点へと向かう山道。
この路肩の雪とか、既に懐かしいというか嬉しいというか涙が出そうというか(大袈裟)。
なにせちょっと久しぶりな感じです。最後にこういうの見たのは12月でした。


出発地点は1400mと結構高いのが嬉しいです。
スノボを担いだ兄さんが歩き始めていました。この方は間もなく右手に曲がっていき、わたしと違う山に登るようでした。
林道の下の辺りはクロスカントリースキーのコースになっていますが、なぜだかほとんどしている人は見かけたことがありません。山スキーに出発する人や、スノーシューや徒歩で散策する人がほとんどです。冬にしか来たことがないけれど、夏はマウンテンバイクのコースにもなっているようです。


木の枝に積もった雪とかも、12月以来でしょうか。感無量・・・
この冬・春の日本では、そんなの飽きるほど見たよ、って方が多いと思いますが(^-^;


こういうのとか・・・


こんな感じのこんもりと積もった雪が、雪不足の地方の山スキー愛好者に羨ましがられる景色でした。Oさん地方のインスタ友達はわたしの雪景色の投稿を見て悔しがってます。その人は山スキーを諦めて、早々にトレランを再開しています(;^_^A


林道をしばらく登っていくことになります。ショートカットできるところがいっぱいあり、そのほうが楽しいし、早く登れます。


2日前に積雪があったばかりですが、既に多くのスキーヤーさんが来ているようで、ショートカットするトレースもしっかりとあるので、らくちんです。


下りで通るような急斜面をショートカットして登るせっかちな!?人もいます。急斜面は朝だと雪の表面が凍っていて、スキー用のアイゼンなしでは滑って登りにくいことも多いのですが、この日はほぼ新雪だったため、アイゼンを出す必要なく、このくらいの斜面は登ることが出来ました。


木がまばらになって眺望が開けてきました。
奥にきれいなお山が見えだしてテンション上がります♩


振り返って。
お日様が出てきつつあります。


日向を登っているとすぐに暑くなってきて、上着を脱ぐために立ち止まっていましたが、ポケットから滑り落ちて、そのままツツツーっと滑っていったものが(青枠)。
それを拾いに行こうと、焦ってストックのひとつも滑り落ちていきました(ピンク枠)。
アイゼンがいるほどは凍っていないとはいえ、表面は硬くて、随分と遠くまで行ってしまいました。取りに行かなくちゃ💦


だって・・・車のカギですから✨
よかった、谷底とかに落ちたんじゃなくてε-(´∀`*)ホッ


3人組のスキーヤーさんに追いつきました。
前のふたりは男性で、後ろの方が女性。実はもっと後ろにスノーシューのお友達も歩いているとおっしゃってました。こんな風に、スキーとスノーシューの人が一緒に歩いていることもたまにあります。


ほんと、何なんでしょうかね、こんな急斜面を通ってまで早く登りたいというのは。
と言いつつ、そんなショートカットのトレースについていくわたし・・・


こんなにショートカットしまくってるのに、駐車場から1時間弱で400mしか登れていないという_| ̄|○ 


しばらく登ると、シャレ―がいくつかある斜面にやってきました。


登りつつ、振り返って。
後ろに見えるのはヴァノワーズ国立公園です。


奥の峠っぽくくぼんだ感じになっているところを目指して登っていきます。


可愛らしいチャペル。
シャレ―がぽつぽつとしかない除雪もされない集落なのにちゃんとチャペルがあるというのに、少し驚きます。


積雪後2日でもうこれだけのスキーヤーさんの滑った(&登った)跡があります。
この少し前に遠征したピレネーとえらい違いです。避難小屋周辺にスノーモービルが走り回った跡以外は、積雪2週間以上経っていたというのに、全く誰もスキーしたり歩いたりした跡がなかったのでした。


何となくテキトーに歩いてたら、トレースを見失っていました。
でもまあ、岩壁みたいなものは全くなくて、どうにでも登れるので問題なしです。
ただ、この辺、風が強かったみたいで雪が結構ガリガリでちょっと滑りやすく、スキーに力を入れて登るので少し疲れる&登るスピードが落ち気味です。


振り返って。
踏みしめ気味トレース(;^_^A
滑り心地悪そうな斜面です。もうしばらく日が当たってくると柔らかくなってくれると期待します。


な、なんか埋まってる( ̄▽ ̄;)


わざわざ誰も歩いていない&滑っていない斜面を選びつつのんびりと登りました。


結構大きな建物の前を通ります。
これは、夏の間チーズ作りをするシャレ―だそうです。
看板を見る限り、夏の放牧期間はチーズをここで買うこともできるみたいです。


ここは偽ピークが2回あるので、「騙されんぞ!」と登り続けます。


2つ目の偽ピークを越えたところで、特徴的なとんがったお山が見えてきました。
ここボーフォータン山塊のシンボルマークのピエラ・マンタです。


もう一息です(^^♪


もう下りてきた兄さんがありました。別の斜面から登ったようです。
ここの斜面からが一番登りやすいですが、斜め後ろの斜面からでも登ることが出来ます。


奥はヴァノワーズ国立公園、すぐ手前のここに平行した少し低い稜線的なお山。
ここはわたしが初めてスノーシューでお散歩にきた斜面なのです😊もう6年くらいも前のことです。


わーい、着きました(^^♪
モン・ロッセ(2449m)。この続きの稜線はご覧になって分かるように、危ないので進むことはできません。奥に見えるのは山塊最高峰のロワニエ(2995m)。


後半に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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