フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ボーフォータンにしつこく通った日々

ボーフォータンというのは、サヴォワ地方(県)の山塊の名前です。雪が少なかった今シーズンのフランスですが、この辺りはそこそこ積雪量があったので、シーズン後半はこちら方面に行くことが多かったです。


駐車場が標高1400mという、まあまあの高さなことも嬉しいです。
昨年や今シーズン前半によくスキーをした南方面のフレンチアルプスは比較的、道路の標高が高い目なんですが、1月後半からほとんど雪が降っておらず、一部の北斜面などを除いて完全に雪不足なため、最近は全然行っていません。


駐車場からすぐにしっかりと雪があるので、スキーを担いで歩く必要ないのも助かります。
しつこいようですが、今シーズンは本当に雪が降らなくて、真冬のお山でも雪のない地方が結構あったもので、そんなことにもいちいち感謝してしまいます(^-^;
この辺りは、クロスカントリーのコースになっているらしいのですが、実際にはほとんど使われていないようで、圧雪もほどほどにしかされていないし、やっている人もまず見かけません。


道路ばかり歩いていると退屈だし時間がかかるので、トレースを参考にショートカットしつつ登っていきます。


もう日向になりつつあります。


振り返って。
奥のヴァノワーズ国立公園の稜線から日が昇ってきました。


日当たりの良い斜面なため、いくらか雪が融けて地面が見えている場所があります。
今頃はもうこの辺りは全然雪がないんだろうな・・・


日向を登っていると、すごく暑くなってきてダウンと中の上着も脱ぎました。
ビーコンを外して付け直したりして、ちょいと時間がかかります。


1800mの地点まで登ってきました。
駐車場から400mで、かかった時間は50分ちょいです。


シャレ―が集まった斜面の下に到着しました。
この時は積雪から3日後くらいだったように記憶しています。そこそこ新雪で、滑るのが気持ちよさそうです。


ふたりのスキーヤーさんに抜かされました。
高校生くらいの男の子とそのお父さんのようでした。


抜かした割には、スピードダウンしてわたしと同じ速度で歩いています(^-^;
でも抜かし返すほど早くは歩けないのでずっとすぐ後ろを歩いていました。


歩いていくうちに、どんどん奥にいろんな山が見えてくるのが楽しいエリアです。


振り返って。
お日様はだいぶ高く上がってきました。


ここは2000mちょっとの地点だったでしょうか。
森林限界は越えている感じだけれど、時々まだもみの木がまばらに生えています。
少し下りになって、その後もずっと谷沿いに登っていくことになります。


おふたりは谷沿いから逸れて、左側の斜面に向かって行ってしまったので、ひとりになりました。右側のお山の麓の部分を歩く間、日陰になり、急に上着が必要なほど寒くなりました。


谷沿いということは、川沿いということでもあります。
こんな風に時々川面が露出しているので、登る時はまあ心配ないけれど、下りでスキー板を突っ込んでしまわないように注意が必要です(^-^;


日陰の部分を脱出し、もうしばらく登った後、振り返って。
谷沿いから少し左に(この写真では右に)逸れた斜面に寄り道してみることにしました。
こちらも緩やかな斜面で、地図やトレースを見る限り、こちらにも登れるようなのです。


こんな緩やかな斜面です✨


しばらく登ってくると、前夜に薄っすらと雪が積もったようになってました。
前夜、雨の予報はなかったはずなんですけど、麓の町とお山とでは天気が違うことはよくあります。


振り返って。
この辺りはあまり風が強くない印象でしたが、シュカブラになってバリバリなところもありました。全体的に雪が薄くガチガチになってきました。思ってたんと違う…😓


結局、元の谷沿いに戻ってきました。
まだそんなに登ってなかったし・・・


もう少し登ると、峠に到着しました。
ロッセ峠(2332m)です。
さっきの寄り道を足すと駐車場から1000mちょっと登ったことになります。


振り返って。
この辺りも風が強かったようで、雪に風の跡があります。
この時はほぼ無風だったように記憶しています。


スキーヤーさんが3人登ってきました。
3人グループかと思ったら、左端の兄さんは写真に写っていない、後から登ってきたおふたりの女性と一緒でした。
どちらまでいかれるんですか、と聞くと二人組のおじさまは「ははっ😅もう僕たちはここが目的地だよ」と。
男性と二人の女性は、もう少し先の2600m弱の山頂を目指すと言います。わたしはその正面のもっと簡単な山頂を考えていたのですが、「そんなに難しくはないはずよ、雪の状態がいいから」と3人のうちの最年長の女性がおっしゃるので、ご一緒させていただくことになりました。


登頂編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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