フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

午後のお散歩とパリジャンたちの到着

前月末のスキーハイキング記です。
お気に入りの避難小屋に到着して、ランチしたところまで書きました。


今回で泊まるのが5回目になるメルレ避難小屋。
避難小屋LOVEなわたしですが、5回も泊まったことがあるのは、ここともうひとつしかありません。どちらも、小屋自体と、建っている場所の両方が好きというのがあります。
最寄りの駐車場から遠いのも、満員になる可能性が少なくていいです。


避難小屋は、営業山小屋(ヒュッテ)と違って予約できないので、他に宿泊客がいるのかどうか、ドアや窓が壊れているなどの不備はないのか、それ以前に開いているのかどうか(工事中だったり、夏季は羊飼いさんが使っているなどの理由で使えないことも)、などといった基本的なことまで来るまでははっきりと分からないのがドキドキします(;^_^A


午後の散策に出掛けるにあたって、食料品は壁に取り付けられたちゃんと戸が閉まる棚にしまいました。避難小屋は真冬以外は、大抵どこでもネズミが出るので、今の季節はどうなのかよく分からないけど、その方が安心です。


スキーにシール(滑り止め)を貼ります。


どこに行くか特にないけど、とりあえず小川を越えました。
まだこの時期、雪解けがあまり進んでいなくて、渡れる場所がいっぱいあったけど、思いのほか幅があるので、夏に来るとそうそう渡れないんですよね💦


奥は今越えてきた峠だし、明後日帰る時にも越えるから、あえて今はそっち方面はやめておきます。


右手のきれいなお山の方面。
これは明日行く予定なので、今日はやめときます。


となると、消去法で避難小屋の入り口から真ん前に見えていた辺りしかありません(^-^;
山小屋の裏という手もあるんですが、下ることになり、出来たら「登る→下る」にしたいので(ロードバイクも同じだけどいきなりダウンヒル、そしてヒルクライムって嫌)、却下です。


適当に登ってこ・・・


振り返って。
この辺り急に電波が入ってきて、メールやSMSの着信音が。
駐車場を出て、林道を歩いている途中に電波がなくなって以来、峠でさえ電波はなかったんですよね。こちらの谷の奥はスキー場のある町なので、ある程度登ると電波が入りやすくなるのかもしれません。


あー、もうそこら辺でいいです・・・
もう今日は朝から重たい荷物背負っていっぱい歩いてるので、適当なところで下りて、小屋でのんびりしたいと思います。


45分くらい登って、10分くらいで下りてきました。
すると、小屋前には3人の若者がいました。
挨拶すると、3泊4日でここベルドンヌ山塊を山スキーで横断中のパリからのスキーヤーさん達でした。ベルドンヌ山塊は、わたしは個人的に好きな場所だけれど、全国的にはマイナー気味で、遠くから来ているハイキング客に出会うことは、あまりないのでちょっとびっくりしました。


そうだそうだ、小屋前に人がいて、うっかり忘れてたけど川で水を汲もうと思ってたんだった・・・今晩の分と明日の朝の分と。
スキー板を外して川に下り、水を汲もうと一歩・・・あと一歩大丈夫かな・・と進んでいくと、やっぱり落っこちました(ノД`)・゜・。 
雪がドサッと崩れて、片足だけですが、見事にチャポンと完全に川の中にはまりました。
気を付けていても、定期的に起こる悲劇です。あ、しかも今晩薪ストーブないんだよね💦
乾かんやん(T_T)


パリジャンたちのインナーシューズや靴下と共に、屋根に干しました。
幸い、屋根はお日様が当たってちょっと熱いくらいです。日没までにちょっとでも乾いてくれたら嬉しいけど・・・


気を取り直して、汲みたての小川の水を沸かしてハーブティーをいれました。
木の板は、小屋の屋根の下に置いてあったのを見付けて、自分で引っ張り出してきたものです。これが滞在中、便利なベンチとして活躍することになりました。
しばらく、パリジャンたちと喋ったり、ひとりで黄昏たり、夕暮れまでのポカポカと気持ちの良い日向の時間を小屋前で過ごしました。


夕方編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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