フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

ちょっとしたハプニングありの峠越え

大好きな避難小屋に2泊してスキーハイキングしたときのお話です。
2泊目は消防士さんふたりと一緒になり、夜遅くにもうひとりスキーヤーさんが到着しました。


真ん中が真っ暗な中やって来たソロスキーヤーさん。
寝たのもわたし達よりも遅かったので、朝ご飯の途中に起き出してきました。


兄さんは、消防士さん達が帰るのに通るつもりの場所に最近行ったそうで、現在の雪の積もり具合や、注意すべき点を説明してあげていました。


おふたりは2泊3日でハイキングしていて、車を停めたのとは別の場所に下りるそうですが、比較的地元の方たちなので、お友達が迎えに来てくれるんだそうです。
お気をつけて!


日向になってきたので、朝食の残りのビスケットを外で食べることにしました。
春の雪山ではお日様の当たっている時間帯は、外の方が暖かいのです。
高級インスタント飲み物・カプチーノの登場です✨


ソロの兄さんは、今晩もここに泊まるつもりらしく、日帰りハイキングに出掛けるということです。すぐ隣の山塊、シャルトル―ズの麓にお住まいで、いくつか初心者でも心配のない簡単なコースを教えてもらいました。


うーん、おいしい(*´▽`*)
インスタントコーヒーは、飲んでる途中に冷めちゃうと、またジェットボイルに戻して温めなおすのですが、これはちょっと無理なので(中が汚れる)、冷めないうちにさっさと飲みました。


兄さんに大好きな避難小屋と一緒に撮ってもらいました。
避難小屋内にあったスリッパを履いています(^-^;


そろそろ出発の準備でもしよか・・・
シュラフをたたみます。


昨朝、散策した湖のある峠方面。


中央やや右の峠を越えて帰ります。
来るのには4時間かかりましたが、帰りはもっと早いはずです。


今回が泊るの5回目だった愛おしい避難小屋に別れを告げます。
ありがとう!!


これはさっきの兄さんのトレースかな・・・
わたしもしばらくは川沿いに歩いていきます。


峠のふもとまで来ました。
右側のほうがなだらかなので、そちらから登っていこうと思ってたのですが、まだ日陰になっているため、おそらくカチコチでしょう。


スキー用のアイゼンは持ってるけど、出すの面倒くさいというか😅まあ左側からでも問題なく登れそうなので、そっち側から登り始めました。
ここらも、日向になってそんなに経っていないんでしょう。まだ雪は結構硬いです。


暑くなってきて、ダウンを脱ぎます。
今回、夏用シュラフだったため、寒かったら中に着ようと厳寒期用の一番暖かいダウンを持って来ていたので、歩いているとすぐに暑くなってしまうんですよね(^-^;


先程から、上空を山岳救助隊のヘリがやたらと旋回してるな・・・訓練でもしてんのかな?と思ってたら、えらい至近距離に下りてきました。


えっ?
えっ??
こちらにやって来ますΣ( ̄□ ̄|||)
それとほぼ同時に、峠から徒歩で隊員の方がひとり、こちらにやって来ました。


「ボンジュール」
「ボンジュール、あれっ、わたしを探しに来たんですか?(冗談のつもり)」
「ええ、多分そうだと思いますよ。マダム○○、青のMazda、ナンバーは○○、麓の村の駐車場に停めてますよね?」
えぇええ~??
「おとといから停めたままになってるから、心配した人が通報してきたんです」
「あ、そういえば、おとといの朝に地元のハイキング客の方たちとお話しました。避難小屋に泊まる予定だって言いました」
「2泊されたんですね。その人たち、1泊しかしないと思ったみたいで、今朝になってもまだ車があるから電話してきたんです」
「えっ、なんかすみません・・・ご心配かけて」
「いや、思い違いだったから良かったんだけどね。これからは2泊以上するときはフロントガラスに何日に帰る予定です、だとか電話番号とかメモを残していくといいよ」


去っていく隊員さん。
最後に「で、大丈夫なんだよね?ひとりで帰られる?」と聞かれました。
「それが、ちょっと疲れちゃって」とか言ったら、ヘリに乗せてくれたんでしょうか😅
いやいや、この峠からスキーで下りるのが楽しみなのだから、ヘリに乗せてもらってる場合じゃありません。


隊員さんを乗せ、去っていくヘリ。窓から手を振ってくれました(*´▽`*)
カッコいい・・・


さて、峠まであと少しです。
最後の辺は急で、まだ表面がちょっと凍っている雪の上は少し滑りやすかったので(スキー用アイゼン持ってるけど出すの面倒くさい)・・・


むしろスキーを脱いで、雪が融けてるところを選んで登りました。


もうひと息です。


着いた\(^_^)/


下山編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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