グランドン峠に2度目の挑戦(アクシデント編)
少し前に、速報としてさらっと書いた「夢のような週末」のお話です。ちょうど2週間前になります。
タイムラグがちょっとましになってきたε-(´∀`; )ホッ
今回、1泊しかもテント泊の予定なので準備に少し時間がかかりました。
幸い、子供たちが前夜に荷物は全て地下駐車場の車の中に積んでくれたので、早朝にスムーズに出発することが出来ました。
朝5時半に出ました。
今日は自転車なので、スキーと違って、時間が遅いと雪が柔らかくなり過ぎて滑りにくくなる、という心配はないのですが😅登りが長いので、気温が上がるとバテてしまいそうなのです。
登山だと、しんどくなってもペースを落として歩き続けることが出来ますが、自転車の登りって、本当にしんどい時は降りるしかなくなるんですよね😓(初心者のわたしの場合)
途中の道路には、周辺の峠道が開通しているかどうかの看板があります。2週間前のこの時点では、ヨーロッパで最も標高の高いイズラン峠がまだ閉まっていましたが、これを書いている現在では開通しています。
さらに目的地に近づくと、一番近い峠道の情報のみになります。この日のチャレンジは、昨秋、道路が閉鎖される2日前に登ったグランドン峠(1924m)&ラ・クロワ・ド・フェール峠(2067m)です。
前回と同じ駐車場に車を停めました。
サン・テチエンヌ・ド・キュイヌという標高400m台の小さな町です。
3つ又になった峠道なので、3種類の登り方があるのですが、ここから登るのが一番きついとされています。こんな感じです👇
グランドン峠(ひとつ目の峠)までは21km、高低差で1500m弱。平均7%の登り坂で、特に最後の3kmが11,5%あり、厳しいのです😓
自転車のスマホホルダーから撮ったブレブレ写真。
標高400m台の出発地点の村を抜けてる最中です。
適度に日陰なため、あまり疲れることなく坂道を登り続けることができます。
出発地点から約10km、高低差で700mほど登ると、サン・コロンバンという村に到着します。ここまで55分でした。わたしにしたら、悪くないペースです。
サン・コロンバン村のあたりはひとつ目の峠まで約21km続く登り坂が、唯一平坦になる部分です。これを休憩だと思って息を整えつつ漕ぎ続けます。
村を抜けてしばらくすると、森から草原に景色が変わってきます。その辺りは平均9%が4kmほど続くので結構キツくて、秋に来た時は「上着を脱ぐ」という口実で足つきした場所です。
この日はしんどかったけれど、下りたくなるほどではありませんでした。よっしゃ〜😆
前回よりも良い調子で登れていて、いい気分になっていたのも束の間。
ここでアクシデントが待っていました。
そんなに急な登りじゃないのに、なんかスピードが出ないな、疲れてんのかな?タイヤが地面によくくっついてるような感じがする…と思いながらも足つきするのが嫌で、確認せずに気にしないように漕ぎ続けていました。(今回、できたら足つきなしで登りたいという野望あり)
そんなんで15分くらいして、傾斜がまたキツくなってきた時に、ほんとに登れなくなって、仕方なく自転車から降りると、思いっきり後輪がバンクしていました。まあ頭の中では大体分かっていたのですが😅この状態で15分漕ぐわたしって、どうかしてますね💦
まさかこんな大事な日にパンクしてしまうとは😢
一応インナーチューブの交換とかは何とか自分で出来るので、後輪を外して不慣れな動きで修理を試みていると…
ソロで登ってきたサイクリストさんが止まって「手伝ってあげるよ」と申し出て下さいました✨
ところで、なんでパンクしたかというとですね…
初心者過ぎて恥ずかしい話なんですが、タイヤがかなりすり減っており、一部めちゃくちゃ薄くなってたのです。つまり、インナーチューブを交換したところで、またパンクしてしまう可能性もある😬
すると、サイクリストさん「あ、俺いいもの持ってるよ」
(現地で撮り忘れたので後に自宅で撮影)
古いタイヤを数センチ分切り取ったものでした。
これを当て布的にタイヤが薄くなっている部分の内側に入れた上でインナーチューブを膨らませます。
本当に助かりました😭
ありがとうございます…グルノーブルから来られたFさんとおっしゃる方でした。「俺の親父も自転車乗りだったんだけど、修理キットの中にはこれも入れてたんだよ。実際、最近俺も同じ理由でパンクしちゃって役に立ったところだったんだよ」と。
ところで、Fさんが作業中にもサイクリストさん達が2回通りかかったんですが、皆さん「大丈夫ですか。必要なものは全部持ってますか」と声をかけて下さいました。サイクリストさん同士って、とても団結力が強いんですね✨まだ、自転車の世界に足を踏み入れたばかりですが、すごくカッコいいなと思います。
峠編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。