フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

今夏のツールも通るふたつ目の峠へ

先月下旬に冬季閉鎖を終えて開通したばかりの峠道に登った時のお話です。
450mの村に車を停め、1500m台でのパンクのアクシデントを経て、1924mのグランドン峠に登ったところまで書きました。


グランドン峠の360度の景色をご覧ください👇

グランドン峠(22年5月)
正式に開通した翌日だったということもあり、まだ車も自転車も少なかったです。


ところで、この峠道の特徴はふたつあります。
三つ又になっていることと、同じ道路上の近い距離のところにふたつの峠があることです。グランドン峠からその次のラ・クロワ・ド・フェール峠は2,5㎞。高低差では143mしか違わない(少しアップダウンはある)ので、往復する場合はグランドン峠に登った時点で、登りは終わったのも同じです。


そんなわけで、グランドン峠までは出来るだけ足つきしないことを心がけていたのに(パンク修理以外は足つきなし)、グランドン峠以降は消化試合ムードでダラダラと行動していました(;^_^A


はい、あっという間にふたつめの峠に着きました。
ラ・クロワ・ド・フェール峠、今年のツール・ド・フランスの山岳ステージにも組み入れられています。


ツールドフランスは、この背景の道路から登って来て、わたしが登ってきたのとは違う道路に下りていくので(三つ又になっている)、残念ながらグランドン峠は通過しません。
ここから下りて行ったあと、アルプ・デュエーズに登り、そこがその日の最終地点というプログラムになっています。


グランドン峠の辺りは違うのですが、この周辺は冬場はスキー場になります。
木枠の右下に書かれているLes Sybelles(レ・シベル)というのがここと連結された周辺のスキー場をまとめた呼び名です。


ところで、木枠の真ん中に見えている特徴的な3つのとんがりのお山。
これはこの地方(サヴォワ県)では結構有名な3500m台あるお山で、アルピ二スムでしか登ることが出来ないのですが、そのすぐ左隣の3200m台のお山には今まで3度登ったことがあり、この3月に初めて山スキーで登りました👇

その時、お世話になった山小屋の名前にもなっているエギーユ・ダルヴというお山です。
さて、先月のお話に戻ります。


こちらの峠にはバイカーさんがいっぱい。
ほとんどがイタリアからでした。ここサヴォワ県のもう少し先に、イタリアと繋がっている峠道があるので、そちらから来たんだと思います。大きな湖がある風光明媚なモン・スニ峠道で、開通したての5月初めの週末に登りました。


雪渓の上でマイ・バイクの記念写真を撮っていると・・・


イタリア人のバイカーさんが身振りで「撮ってあげようか?」と言ってきてくれたので、お言葉に甘えました(≧∇≦)


ユニクロの上下にプチ・バトーのショートパンツという、意味不明過ぎるウエアに運動靴・・・ツール・ド・フランスも通る神聖な峠道をなめているとしか思えません。
靴については、この日もおしゃべりしたサイクリストさん2,3人に指摘されました。
峠道を登るサイクリストさんがみんな履いているあの靴は、靴がペダルにくっついているという状態が怖すぎて、いまだにデビューできていません(ノД`)・゜・。


サクラソウが岩場の隙間の少しの土から頑張って咲いています。
運動靴というメリットを生かして、周辺を軽くウロウロしときました(^▽^;)


峠の名前そのもの、鉄の十字架(la croix de fer)。


夏の前半にいっぱい咲いているジョンシアン(ゲンジアナ)とマイ・バイク。


今年はとても雪が少なかったので、道路の開通もかなり前倒し、お花も例年よりもずっと早く、雪の残るお山と合わせて夢のように美しい景色です。もちろん車でも来られる場所ですが、自転車で頑張って登ってきたご褒美に感じられました。


下山編?ダウンヒル編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

×

非ログインユーザーとして返信する