フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

アルプ・デュエーズからサレンヌ峠へ

サイクリストさん達の聖地のひとつといえる、アルプ・デュエーズに自転車で登った時のおはなしです。


麓の町、ブール・ドワザンから約15㎞、高低差1100mちょっと。
それなりにしんどかったけれど、なんとか足つきなしで1時間37分で登りました。


アルプ・デュエーズはツール・ド・フランスの山岳ステージのゴール地点に設定されることも多く、有名だけれど所詮スキー場への山道です。山道自体も、ゴール地点周辺(スキー場)の景色も特に素晴らしいということはありません。これを往復するだけでは面白くないので、9キロ先にある峠まで引き続き進むことにしました。


着きました、サレンヌ峠。2000mに1mだけ足りない💦
既に体力を使い果たしていたためか、アルプ・デュエーズからそんなに遠くないのに、かなり疲れました_| ̄|○
サイクリング用看板は、県ごとに違います。書いていることはどこも同じで、現在地の標高、ゴールまでの距離、この地点から向こう1㎞区間の平均勾配です。ただし、これはゴール地点の看板なので標高と「到着」としか書いてありません。
ここはグルノーブルが県庁所在地になるイゼール県。サヴォワ県やオート・ザルプ県の峠道を登ることが多いので、この緑の看板は新鮮でした。


マイ・バイクとカンパニュラ。
この時は見かけませんでしたが、網が張ってあるので、羊の放牧地になるのかもしれません。それとも、すぐ手前に山羊チーズ農家があったので、山羊さんかもしれません。牛さんの場合はネットではなく、電気柵(細い2本のコード)を張ります。


峠道のすぐ横にハイキングコースが出ているので、自転車を放ったらかして少し登ってみましょう。


この時、まだビンディングシューズではなく運動靴だったので、サイクリングからハイキングへの切り替えは速やかに行うことが出来ます(^▽^;)


ポピュラーな高山植物のひとつ、セレスト。
あちこちにまとまって咲いていました。


きりのいいとことまで登ってきました。
道路からよりも、全然景色が良いです。


左にはエクラン国立公園の女王ともいえる、ラ・メイジュ。右はモン・ド・ランス氷河。
気温が高いせいか、霞んでいて残念です。


ハイキング客の女性がいたので、一枚撮っていただきました。


さて、サイクリング再開です。
サレンヌ峠から反対側にひたすら下りていきます。

下りていく感じでは、アルプ・デュエーズへの登り以上にきつそうな坂道です。
景色は野性的で、ハイキングをしているような気分になります。


次第に森の中へと入っていきます。
暑かったので、ε-(´∀`*)ホッ


この辺りはエクラン国立公園の周辺になります。
ただし、少し前のブログに書いたように国立公園内に道路が入るということではありません。国立公園内の山へのハイキングコースの出発地点はいくつもあります。


村を確か3つほど通過しました。
これは最後のミゾワンという小さい村の出口でした。


すぐ眼下には湖が。
シャンボン湖という人口湖で、水力発電のためのダムがあります。


湖まで下りてきました。


この後、峡谷ロードを30分か40分くらい走ります。
車でよく通っている道ですが、自転車で来るのは初めてでした。


やれやれ、ル・ブール・ドワザンの町まで戻ってきました。
「自転車の町」とあります。自転車生産が盛んなのではなく😅、アルプ・デュエーズやグランドン峠道、ロータレ峠道などに向かうのに通り道になる交差点的な町なんです。


デミたんを停めた場所。「絶対迷って帰って来れんな・・・」と出発時には思ったんですが、意外にもスッと見つけることが出来ましたε-(´∀`*)ホッ


自転車アプリ「ストラバ」の記録👇

距離は60㎞、獲得標高は約1600m。
タイム(移動時間)は3時間半でした。
60㎞というと、まあまあ長いような感じがしますが、上り坂としてはアルプ・デュエーズまでが大半で、峠まででさらに少し。峠以降は下りや平坦な道路が中心でした。


午後編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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