フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

パリジャンと2度目会った

先月のお話です。
少し前のブログに書きましたが、サイクリング中にお気に入りの峠にて、パリからお山地方にバカンスで滞在中のXさんと出会いました。


Xさんとはその翌日、一緒にサイクリングをしています。
上の写真はその時のものです。1600mの地点にあるスキー場まで登りました。


その後しばらくして「バカンスが終わる前に、もう一度サイクリングできないかな」と連絡がありました。ひとつ前に書いた「レべチな人たちと自転車乗った」の翌朝に会うことになっていました。
行き先は既に決まっていて、前日に強者たちと走ったコースの一部になる、1700m台の山の中にある有名な教会へと続く山道です。


山道が実質的に始まる麓の町からだと片道14㎞、高低差で820mなので短すぎるかな?と思って、そこから15㎞ほど離れた村を、Xさんに待ち合わせ場所に指定しました。


翌朝そこで落ち合ったのですが、Xさんはお昼前にはお子さん達を保育施設に迎えに行かなければいけません。Xさん以上にわたしが不安になってきました(◎_◎;)
わたしもシングルマザーで、子供たちが小さかった頃は、仕事に行く前後、学校や保育施設への送り迎えに遅れないよう、走り回った思い出があり、他人事とは思えません。
ちなみに、Xさんはシングルファーザーではなく、お山地方が全然好きではない奥さまが付いて来なかっただけです(;^_^A


待ち合わせ場所にはわたしは自転車、Xさんは車で来ました。
結局、麓の町まで車で行くことに決め、Xさんの車にふたりの自転車を引っ掛けて出発です。
この時点では、前の日にも同じ山道を登ったとは、Xさんには言っていませんでした。恐らく、気の毒がって「じゃあ別のコース探そう」などと言い出しかねません。


麓の町の駐車場に車を停めて、いざ出発です。
しかし、前日の疲れが残っていたためか、足がどうも重い・・・
Xさんにも「もしかして、今日はしんどい?君が一番軽いギアにしてるところ、初めて見たよ」と指摘されました。
この時、前日もそこそこ走って(距離68㎞、獲得標高1729m、タイム3時間45分)ちょっとまだ疲れが取れてないみたい、この坂も実は昨日登った、と白状しました。


思った通り、Xさん「えーっ、2日連続なんて面白くないよね。どっか他のところでも良かったのに」という反応でした。でも3日ほど前に、今日会うことを決めたときに「何年か前に登ってとてもきれかった。バカンス最後のサイクリングになるから、あそこに登りたい」と言われてたんですよね。
「大丈夫!スピードは遅いと思うけど、最後まで登れるから」と、ゆっくりと登りました。


距離が長かった前日以上に疲れて到着したノートル・ダム・ド・ラ・サレット教会。
しかしタイムを見ると、さすがにこの坂道のみを走ったこの日の方が早かったです。


手前の2台がわたし達のです。他にも自転車がいっぱい停まっていますが、全て電動アシスト付きでした。


この地で19世紀半ばに、マリア様が現れたそうで、国内では南西部のルルドに次ぐ巡礼の町になっています。マリア様を目撃したのは15歳と11歳の子供だったそうなので、その像も一緒にあります。手すりにぐるっと置いてあるのは、ろうそくです。


ここから出る水はご利益がありそうなので😅ボトルに汲んでおきました。


教会の敷地内にはカフェテリアがあり、Xさんは前回に来た時はそこで休憩したとおっしゃっていましたが、お昼前にならないとオープンしないらしくて、仕方なく適当なところに座って30分ほどおしゃべり休憩しました。


その後、14㎞続く気持ちの良い坂道を名残惜しく、ゆっくり目に下りていきました。
わたしは、寒くなるまではまだいくらでも山道で自転車に乗ることが出来ますが、お山地方からは遠いXさんは、今日のサイクリングが今年最後のアルプスでのサイクリングだったのでした。


麓の村まで下りてきました。
この日の記録は距離34,41㎞、獲得標高1073m、タイム1時間58分でした。
この坂道自体は高低差800mほどしかないのですが、Xさんに会うまでの時点で既に少し走っていたので・・・


メインの山道はこんな感じ👇

ストラバの3Dサテライトマップより。


わたしの車はもう少し離れたところに停めています。そこまで自転車で戻っても良かったのですが、少し話もできるし、車でそっちまで乗せて行ってもらってから、別れました。
「またぜひ、来年もどこかの山でサイクリングしましょう」と約束をして。
Xさんからお昼にメッセージが来て、無事にお子さんたちのお迎えに間に合ったのことでしたε-(´∀`*)ホッ


お読みいただいてありがとうございました。

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