フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

Oさんとサヴォワ遠征

わたしは北方面のアルプスに行くのも、南方面のアルプスに行くのも特に変わらないので、どちらにもまんべんなく出かけるんですが、南方面に住んでいる友人Oさんは、近場によい峠道やスキースポットがいっぱいあるため、遠い地方のお山に出掛けるのが億劫なようです。
わたしがこの夏に何度も峠道サイクリングに行っていたサヴォワ地方などは、北方面のアルプス(Alpes du nord)に入ります。自転車歴が長いOさんなのに、ほとんど未開拓の地でした。ちょっと羨ましく思っていたみたいで、峠道が冬季閉鎖に入ってしまう前に、一緒に行かんか?とお誘いがありました。


最初は、現地待ち合わせ案も出ていたのですが、どうもしっくりこず、結局前夜にわたしがOさんちに合流、早朝一緒に出掛けることになりました。


軽く朝焼け・・・
早朝と言っても、うちを出たのは6時半過ぎくらいでした。
夏の間は、お日様が照ってくると自転車で険しい山道を登るのは厳しくなってくるので、大抵8時前には漕ぎ始めていましたが、秋になってくると朝あまり早いのは寒過ぎるので(特に出発地点の標高がそこそこ高い場合)、遅い目に出発します。


オート・ザルプ県第二の町、ブリアンソンを経由、ロータレ峠のすぐ手前まで来ました。
この道も、8月にOさんと自転車で走りました。
死にそうになるしんどい峠道、グラノン峠(平均9パーセントが13㎞)に登った日の午後に軽ーく走ったのがこの道路でした。


ロータレ峠から、別の峠道が出ています。
このブログにもよく出てくる、そしてツールドフランスなどで世界的に有名なガリビエ峠です。ここも、少し前にOさん、共通の友達Jさんと一緒に登りました。
山肌が赤っぽく見えるのは、紅葉したブルーベリーの葉です。


放牧の牛さん達💖


峠の少し手前には、ツールドフランスの生みの親、アンリ・デグランジュの記念碑があります。


右奥に見えているのは、エクラン国立公園の最高峰、ラ・バール・デ・ゼクラン(4102m)。
ガリビエ峠(または少し下にあるトンネル)を越えると、サヴォワ県に入ることになります。


サヴォワ県側に峠道をどんどん下りていきます。
今日の目的はガリビエ峠ではありません。


中規模のスキー場のある町、ヴァロワールに到着しました。
夏のバカンス期でも、スキーシーズンでもないスキー場は閑散としています。
ここで初めて車を降ります。なんでか、この日珍しく頭痛がしていて、薬を持っていなかったので薬局前で停まってもらいました。開いててよかったε-(´∀`*)ホッ
ブリアンソンを通過したときは、時間が早過ぎて閉まっていたんですよね・・・


スキー場から少し上り坂になります。
到着したのはテレグラフ峠。巨大な藁人形が1年ずつに作り変えられており、スキーヤーだったり、トレランしてる人だったりします。


日向のテーブルで朝ご飯にしました。
といっても、出発前にも食べているのですが、自転車に乗るのでエネルギーが必要です。


持参の朝ご飯をガッツリ食べた後、峠に一軒だけあるカフェに入りました。
Oさんがコーヒーを飲みたいんだと・・・コーヒーはわたしの保温マグに入っているのですが、お砂糖が入っていないから、飲めないんだと(;'∀')


ふたりで入って、飲み物ひとつってのもなんなので、わたしのコーヒーも注文してくれました。5分ほど休憩して、再出発です。
カフェを出る時に、Oさんが「なぁ、今日もガリビエ峠登らんか?さっき車で通って登りたくなってきた」と言うので「えーっ?3週間くらい前に登ったやん??」と必死で説得しました😅


道路わきにある、峠道の開通・閉鎖を知らせる看板。
今回の遠征のメインの目的はこのイズラン峠道。ヨーロッパで一番標高の高い峠道で、わたしは昨秋、閉鎖される前日と、今年の初夏、開通して2週間後くらいに登っています。
ちゃんと開いていますよ(もちろん出発前にも道路情報サイトでチェックしましたが)✨
つい先日のブログで、峠道が土砂崩れで閉鎖されていた話を書きましたが、これだけ遠くまで来ていて、あれっ、閉まってる、は残念過ぎます(;^_^A


ところが出発地点に想定していた、イズラン峠道の33㎞ほど手前になるランスブールという町まで来てみると、風がかなり強いのです。突風といってもいいくらいで、とても自転車に乗れるような感じではありません。
昨秋に来た時も、確か風が強くて、しかももっと早い時間帯に出発したので日陰で、とっても寒い思いをしたのでした(確か、出発時の気温3℃🥶)
その時よりもさらにきつい風です。


この時は2日間の予定で来ていました。翌朝のサイクリングの候補地のひとつは、この谷から別の谷に入る道路なので、風がある可能性は低い、というのがOさんの意見でした。
つまり、1日目と2日目の予定を入れ替えようというわけです。
その道路が始まる少し手前の町まで車で戻りました。


テルミニョンという小さな町まで戻ってきました。


サイクリング編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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