フランスで山歩き

仏リヨン在住、40歳を過ぎて再び山に目覚めた元ワンゲル部員。週末になるといそいそと山に出かけています。

3度目のグラン・ガリビエ(3228m)

夏山で2度登っているセルス山塊の最高峰であるグラン・ガリビエに友人Dさんと山スキーで登った時のお話です。


左奥には、谷を挟んで真向いになるエクラン国立公園の最高峰、バール・デ・ゼクランが。


もう、いつ着くの?
というくらい遠く感じます。


これは時間でいうと、なんと5時間くらい登った地点です( ̄▽ ̄;)
急斜面で雪が風に晒されて硬くなってた部分がかなり多く、スキー板用のアイゼンや、靴にはめる軽アイゼンを付け外しに時間がかかったこともありますが、こんなにややこしい雪山に来たことがなかったため、精神的にもきつかったです。


振り返って。
でもこういう景色のおかげで、つらさも忘れてしまいます。


ヘロヘロなのに、嬉しそうです😂


最後の80mほど(高低差で)はとても急なので、スキー板は外します。


見上げて。
覚えています、夏山でもこんなでした👇

写っているのは、山友のS君です。


夏山の写真の岩にも写っているペンキマーク、雪ぎりぎりのところに見えていました。
つまり、夏山の大体同じところを登るようです。たまに、夏山と雪山とでは別のところを通ることもあるのです。


ここからの景色でも、十分にきれい✨
頂上はもうすぐです。もうヘトヘトなんですけど、行かないわけには行けません。


ザックもスキー板も少し下に置いてきちゃいました。
身軽に登ります。


おおっ?
どうやら着いたみたいです。


つ、着いた~😭😭😭😭
グラン・ガリビエのふたつある頂上のうち、東の頂上。高い方(3228m)です。
写真の中央に写っている部分が西の頂上で、ここより9m低くなっています。初めて来た時は間違えて、そっちに登ってしまったのでした。その後、少し下りてこちらに登り返しました。直接は来られないので、ある程度下りる必要がありました💦


夏山で行ったのは足首に後遺症の残る大けがをする前のことで、高低差もかなりあるし険しいところもある山なので、もう来ることはできないとまで思っていたので感動もひとしおでした。


こちら(東の頂上)の方がいくらか広いのです。
真ん中らへんにアンテナとソーラーパネル、その少し先には十字架があるのでそちらに向かいます。


十字架は入ってないけど、端っこまで下りてきました。
ここの3228mは山スキーで登った最高の標高だ、と思い込んでいたのですが、考えてみると去年の3月に登ったお山が3230mで、ここより2m高かったのでした。
ちょうど、中央の3つの尖がりのすぐ右側にあるひと際真っ白な三角っぽいお山がそうです。ただし、ここと違って淡々と登るだけの、難しいところのない山でした。


2度目の夏山で来た時に大体同じ位置で撮ったものです👇

前述のS君が撮ってくれたのでした。


すごいパノラマを独り占めです。
この日、ここまで誰一人出会っていません。
ついでに言うと、この後も誰にも出会いませんでした。
同じ景色を、初めて夏山で来た時に撮っていました👇

8月の下旬だったと思うのですが、いくらか雪渓が見えています。


こちらはもっと高いお山たちです。
手前は3800~3900m台、左奥のバール・デ・ゼクランは4102m。
フランスでは、モンブランの周辺以外では唯一の4000m級になります。


わたし達の登ってきた斜面は急とはいえ、アルピニスム(クライミング)の装備なしでも登れますが、反対側は絶壁に近いようなさらに急斜面になっています。
あんまり見ていると気分が悪くなるので💦適当に目をそらします(;^_^A


普段なら頂上でピクニックというパターンが多いんですけど、あいにくザックは少し下にあります。というか、もしここにあったとしても、立ち止まることもはばかれるような、かなりの強風だったのでとても座って何かを食べる気にはならなかったと思います。


下りていくDさん。
急斜面なので、後ろ向きに。
同じところを夏山で👇

夏山でも急なのは同じですけど、雪がない分滑りにくいし足を置く場所も広いし掴める岩も出っ張っているので、登り下りはしやすいと思います。


帰り編に続きます。
お読みいただいてありがとうございました。

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